現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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意外な助っ人。
2015-11-21 Sat 20:58

 まあ、明日は色々と都合が悪くてね。

 執筆スピードが相変わらず遅い蔵間マリコです。
 さてさて、本来なら日曜日更新なんですけど、今週は土曜日に更新します。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を書いたオリジナルSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いやまあ、最近、日曜更新じゃなくて、土曜日更新が増えてすいませんねえ。どうも、日曜日にやりたいこととか、行きたいことがよく入りまして。自分でも、それじゃあダメだと分かってはいるんですけど、自分の欲望に素直というか、どうしても勝てなくて……。昔なら、多少は我慢できたんですけどねえ……。
 ただ、彼女たちの極秘事項(トップシークレット)の執筆は、怠っていませんよ?書くスピードこそ遅いですけど、平日でも最低3時間ほど執筆に時間を使っていますからね。やはり、やることはやらないとね。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、お世辞にも上手な文章ではありません。それでも読んでくれると非常にありがたいです。できれば、感想を書いてくれるともっと嬉しいです。それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
         第15話 機械人形(オートマタ)は人の夢を見るのか?(5)

「起きてください、大和さま」
 何者かの声が、目覚まし時計の代わりとなった。ただ、デュタやミミやミューナの声じゃない。しかし、どこかで聞き慣れた声。
「な、なんだ、もう朝か……」
 俺は右側を確認する。僅かであるが、空が白み始めている。
 そして、俺は左側を振り向く。
「すぅ~、すぅ~……」
「うわわわわぁっ!? あぐぅっ!?」
 知らない間に、俺の横で寝ていたそらに思わず驚き、思わず飛び跳ねてしまった。しかし、どうしてか天井が異様に低かった。
「くぅ~っ……」
「お怪我は無いですか!? 大和さま!!」
「どうして俺がこんなところに? どうしてお前たちがいる?」
「大和さま、忘れないでくださいよ。お百度参りの続きじゃないですか」
「大和ぉ、私の車で眠っているんだぞ。なに寝ぼけたことを行っている?」
「そ、そうだったな……」
 俺は助手席のアイを確認する。機械が剥き出しだったアイの脚は前と同じように元通りになっている。ただし、アイの瞳には光が宿っていない。修理が完全には終わっていない証拠だ。
「妙はお百度参り終わったのか?」
「はい、つい今しがた終わりました」
 汗でびっしょりとなった妙の顔は、元気に満ち溢れていた。まだまだ走れるだけの体力があるのだろうか? あるいは、疲れを見せたくないのだろうか?
「じゃあ、そろそろ俺ももう一走りしてくる」
 俺は、泥のように眠るそらを起こさないよう車外に出た。
「頑張ってくださいね。もう少しですよ」
「ああ、アイのためにも頑張るよ」
 そう言うと、橘神社へと軽快なジョギングを始める。
 体力は完全に回復したとはいえない。だが、完走するだけには十分な体力と精神力は残っている。トラブルも何も無く進めば、問題なく完走できる。
 俺は苔で滑りやすい石段に注意し、本殿へと足早に向かい、先ほどと同じように願う。
「お願いします、神様。如月樹里の手術が成功して、元気になってください」
 そう願うと、俺は石畳を踏みしめ、石段を小刻みに下り、橘神社の境内の外に出る。そして、くるりと振あり返り石段をまた上る。
 先ほど全く同じ動作。シンプルながらも、長く過酷な作業。これが親友の頼みごとでもない限り、こんなことはしないだろう。神などという科学的に実証できない存在が対象ならば、尚更である。
 いや、昔は違っていた。そらが意識の無いまま見つかった時も、妹の歩美(あゆみ)が大病を患った時もそうだ。お百度参りなどはしなかったが、それでも地元の神社で願った。ただ、それが随分と昔のことですっかり忘れていただけだ。きっと、年になるにつれて自然に信じなくなったのかもしれない。
「昔は俺も神を信じていたんだな……。ネコ耳宇宙人と一緒に生活しているというのに、おかしな話だな」
 俺は思わず口元が笑った。別におかしなことではないのに、笑ってしまった。事情を知らなければ、きっと変な人に見られるかもしれない。
 俺はほんの少しばかりピッチを上げる。こんなことを考えるだけの余裕がまだあるのだから、まだまだ体力があると判断したからだ。それにアイが言っていたように、人に見られないほうが効果があるらしい。そう考えると、町が活動し始める前にお百度参りを終わらせるほうが得策である。
 やや荒い息を整えつつも、流れる汗を腕で払いつつも、バイタルリズムを上手くコントロールする。自分の限界を超えない程度に、全力で走る。それが今の俺にできることだ。
 前半の周回を含めると23周目、この調子を上手くコントロールすることができれば……。
 しかし、神様は見ていたのだろうか? 信心深くない俺に険しくて苦しい試練を与えた。
「うわああああぁっ!!」
 一瞬の気の緩みか、もしくは思った以上に体力を使っていたのか? 俺は石段を下っている際に、苔に足を捉われ、滑ってしまった。
「いっつー……」
 尻餅をついたまま、数段ほど転げ落ち、石段のやや開いた場所で暴走特急は止まった。
「な、なんで、こんな時にドジ踏むんだよ……」
 俺は怪我が無いかと落ち着いて確認する。
 幸い、打撲も出血も無い。これなら、大したダメージは……。
「っつぅっ!?」
 突如、突き刺さるような激痛が襲い掛かった。
 どうも痛みの発生源は、足首のようだ。
 俺は恐る恐る靴下を剥き、事態の確認をした。
 最悪、俺の勘は当たっていた。右足首が真っ赤に腫れ上がっているではないか。この様子だと、良くて捻挫、最悪骨折かかもしれない。
「くそっ……、なんでこんな時に……」
「大和くん、何かあったの? 物凄い音がしたよ!!」
「大和さま!!」
 何があったのかと、そらと妙が駆けつけてくれたようだ。少しばかりだが、有り難い。
「な、何でもない。ちょっと転んだだけって」
 俺は足を引きずりながらもゆっくりと階段を下りる。その間にも、右足首の痛みが徐々に増し、歩むのすら厳しいものにする。
「全然大丈夫じゃないなって!! 大和くん、嘘を言わないで!!」
「そうですわ、大和さま。もしものことがあったとしたら、わたしはどうしたらいいのでしょうか……?」
「いや、それでも、痛っ!!」
 俺は立ち上がろうとするが、痛さのあまり、足に力が入らない。アイのようにすぐさま応急処置が必要なのかもしれない。
「だったら、私が代わりに……!!」
「いや、俺がお百度参りをしなければ意味が無い。これは俺のやるべきことなんだ。そうじゃないと、アイも樹里も……」
「大和、これを使え。あっという間に痛みが引くし、自然治癒がとても早くなる」
 そらと妙の間を掻き分けて現れた手が差し出したのは、ピンク色のカプセル錠と水色のタブレット錠。
 この手の主は、もしかして……。
「デュタ!! 家で待っていると言ったはずじゃあ……」
「少し前に江草先生から電話があったんだ。それで、君の身に何かがあったのかと思って来たら、怪我をしていたのか。あまり無茶をしないでくれ」
「す、すまない……」
 俺はデュタの取り出した得体の知れない薬を飲み込んだ。
「むっ!?」
 すると、見る見るうちに右足首の激痛が引くではないか!? 痛め止めとはいえ、ここまで効果があるものは地球には無い。ネコ耳宇宙人の医療技術様様だ。
「しかし、どうにかならないのか?」
「何がだ? 何か困ったことでもあるのか?」
「体が死ぬほど熱いんだが……」
 お百度参りで全身汗だくオーバーヒートしているというのに、そこからサウナにでも入ったような感覚。熱くて熱くて今すぐにでも氷を口の中に目一杯頬張りたいぐらいだ。
「すまない、それは新陳代謝を活発化させているんだ。許してくれ」
「そ、そうなのか……」
「それと皆に食べてもらいたいものがある」
 そう言うと、デュタは掌からやや大きめなタッパーを召喚した。
「これは、もしかして……」
「レモンの蜂蜜漬けですわね!!」
 そらと妙は目を24カラットダイヤモンドのように輝かせていた。俺もいつの間にか口の中が涎で満たされていた。
「これを作っていたんだ。私も少しは力になれるかと思って」
「おおぅんっ!! デュトナ、こんなものを作ったのか!! 流石、我が生徒だ!! うむ、程よい甘さと刺激的な酸っぱさ、ほのかな苦さが疲れた体に効く!! 一仕事した後には最高だぁっ!!」
「えっ、江草先生!!それに……!!」
 いつの間にか、デュタに続いて江草先生が背後から現れ、勝手にレモンの蜂蜜漬けを試食していた。
 いや、現れたのは江草先生だけではない。アイもだ。
「アイちゃん!!」
「アイさま!! 足の怪我が治りましたの!?」
「はいです、この通り、しっかり治ったのです!! お母さんのおかげなのです!!」
「凄いですわ!!」
 アイはバレリーナじみた開脚ポーズを取る。パンツが丸見えである。
 しかし、上手くバランスをとることができずに、そのままずっこけてしまった。おいおい、本当に大丈夫なのだろうか?
「これでアイもお百度参りを再開できるということか」
 俺はデュタの作ったレモンの蜂蜜漬けを一枚口の中に入れた。ああ、体の疲れが抜けていく。運動をした後に、これはもってこいだ。
「ねぇ、大和くん」
「大和さま」
 そらと妙、ほぼ同じタイミングで俺に話しかけた。二人は互いに顔を見た。
「なんだよ? 疲れているんだから、あまりもったいぶったこと言うなよ」
「私たちも残りの周回、一緒にお百度参りをしてもよろしいでしょうか?」
「どうせなら一人でも多いほうが効果がありそうだと思うの。どうかな?」
 想定内の発言だった。いかにも2人らしい。
「俺は別に構わんが。だが、残り5周だからといっても、あまり無茶するなよ」
「やったー!!」
「ありがとうございます、大和さま」
 万歳三唱のそらに、両手を包み喜ぶ妙。ただ一緒に走るだけなのに、大袈裟である。
「大和、私もいいか?」
「もしかして、お前もか?」
「大和、お百度参りというものがどのようなものかはよく分からない。だけど、それは君のためにも、アイのためにも、樹里のためにもなるということだけは分かる。だから、力になりたいんだ」
 デュタは相変わらず真剣だった。たまには力を抜けばいいと思うが、こういう生真面目さがデュタのいいところなのかもしれない。
「そうだな……、どうせここまで来たんだ。ここにいる全員で残り5周をしようじゃないか」
「もしかして、私もか?」
 江草先生は、まるで鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をした。
「いや、別に江草先生のことは言っていないですよ?」
「お母さんも一緒にお百度参りをして欲しいのです!! 樹里のためにも一肌脱いで欲しいのです!!」
 両手をぐっと拳を作り、懇願するアイ。本当にアイは、母親のことが好きなのだと実感させられる。
「そ、そんなに追い詰めるな。少し考える時間を与えてくれないか」
 そう言うと、江草先生はその場で座り込み、小声でぶつぶつと言い始めた。何を言っているのかは分からないが、別に悩むことでもないし、傍から見れば変質者そのものである。もっとも、その変質者だからこそ、一般人では辿り着けない境地に辿り着けたのかもしれないが。
 そして、1分は経ったであろうか、江草先生はバネのように勢いよく立ち上がった。
「仕方ない生徒と娘だ。私もたまにはスポーツでもするか」
「お母さん!!」
「これで決まりだな。体力も回復したことだし、残りの5周を頑張るか!!」
「大和、確か地球(セラン)人はこういう時に、円陣を組むとTVで見たぞ。あれは何かの風習か?」
「せらん? 今まで何度か聞いたが、それはデュトナの国での何かの言葉かぁ?」
「ま、まあ、そんなところです。確か意味は日本人だったような……」
 こんな所から思わぬピンチが。いつデュタがネコ耳宇宙人であるかバレるか冷や冷やものである。
「と、とにかくだっ!! デュタが言うように、円陣を組んで気合を入れようじゃないか!!」
「ああ、もうひと踏ん張りだな」
「うん、そうだね!!」
「分かりましたわ、大和さま」
「最後まで頑張るのです!!」
「さあ、もう少し頑張るとするか」
 そういうと、俺たちは橘神社の入り口で円陣を組み、気合を入れた。
「えいっ、えいっ、おぅーーーーーーーーーっ!!」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?今回はお百度参りの中盤、ラストパートへと向けて走る大和と、思いがけないトラブル、そしてデュタの登場とアイの復帰を書きました。
 自分は、この場面で一番力を入れたのは、走っている場面でありながらも様々な情報を入れたということ。これは、基本的にずっと走っているから、それが単調にならないように所々新情報を入れる。そして、登場人物の意外性を見せる。特に大和の過去は、この場面で入れたかった情報ですからね。だから、どうやって上手く割り込ませるのか、かなり困りましたよ。ただ、自分なりに上手くいった気がします。
 その一方で、この場面に限らずとも、とにかく長すぎる場面がとにかく長い、どうにかしたいと思いましたね。今回のお百度参りの場面は、次の買いも続きますからね。前回、前々回もお百度参りでしたし、もうちょっと圧縮する方法があるとは思うんですけどねえ……。やはり、こういうところで未熟だと実感させられます。まあ、それ以前に文章力が相当怪しいですけど。

 上手く書けないけど、楽しく書いているオリジナルのライトノベル。
 来週はちゃんと日曜日に更新する予定です。大和たちのお百度参りもラストパート。お百度参りをやり遂げた先に待ち受けているものとは?それは、見てのお楽しみ。

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