現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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新たな問題。
2015-11-01 Sun 20:37

 今年中に16話は完成させないと。

 色々と考えながら、苦労しながら、楽しみながら書いている蔵間マリコです。
 さてさて日曜日なので、いつものコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和とネコ耳宇宙人のデュタとミューナとの共同生活を書いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 先週から連載再開したこのコーナーですけど、それに併せて書いている第16話の進捗状況は芳しくないですねえ。というものの、第16話から第18話まで構想案に少し苦戦していまして。話し全体の大まかな流れとかは既に考えてはいるんですけど、それを実際にチャート形式にして書いたら、色々とおかしな点が見つかって……。でも、ここでしっかりと煮詰めておかないと悲惨なことになりますからね。今日中には完成させて、第16話に取り掛からないと。
 とまあ、相変わらず亀の歩みでありますが、そのことはひとまず置いて、そろそろ本題へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、お世辞にも上手とは言えない文章です。それでも読んでくれると非常にありがたいです。それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
         第15話 機械人形(オートマタ)は人の夢を見るのか?(2)

 その後、樹里は頭を冷やしたいと言い、病室から人払いをした。
 江草先生は、水差しをぶつけられた影響でアイが故障していないか調べるために、自宅へと帰った。何か異常が見つからなければいいのだが。
 樹里の両親は、そのまま病院に残ったようだ。本当ならば仕事に戻るはずだったが、少なくとも樹里の訴えが通じたようだ。もっとも、樹里本人は両親には会いたくないようだが。
 そらはいつもならデュタの自宅へと入り込むはずだが、そのまま寮へと帰った。いくらそらでも、今日のようなことがあればそのような気分になるはずがない。
 その代わりに。
『今日は色んなことがありすぎたね』
「さつきのマスターの訃報に、病院でのひと悶着。これ以上、何かなければいいんだが」
『大和くん、変なこと言わないでよ』
 俺は自室で壁に背もたれながら、そらと電話をしていた。落ち着いた今ならば、そらとも話したいことが話せる。
『でも、さつきさんはこれからどうなるのかな? 抜け殻みたいになっちゃっているし、やっぱり江草先生が言っていたようになるなのかな?』
「最悪そうなるな」
『そうはなってほしくはないけど、俺たちがどうこうできる話でもないし……』
「はぁ……」
『はぁ……』
 俺とそらの溜め息は、電話越しにシンクロした。
「あそこのチョコレートケーキ、とても美味しかったんだがな。もう食べられないのか」
『そうだよね。あんな美味しいケーキ、樹里ちゃんだけでなくみんなにも食べてほしいよね』
 チョコレート本来の美味さとずっしりしたボリューム感、ほのかな爽やかさと刺激的な風味。古今東西のチョコレートケーキを食べたが、こんなに美味しいチョコレートケーキは初めてだった。あれを作ったマスターとさつきさんは、感心どころか尊敬に値する。
「もう10時だな。これ以上話してもキリがないから、そろそろ切るぞ」
『うんそうだね。おやすみなさい、大和くん。月曜日、学校でまた会おうね』
「そら、おやすみ」
 電話が切れると、俺は意味もなく天井を仰いだ。解決しなければいけないことなのに、立ちはだかる壁があまりにも大きすぎる。
 とにかく風呂だ。風呂に入って、癒さなければ。癒されれば、少しは頭が働くはずだ。
 俺はだらしなく背もたれていた壁から離れ、ゆっくりと立ち上がろうとした。
 その時だった。
 俺の携帯端末のコール音が響いた。
 そらがまだ話したいことでもあるのだろうか?
 しかし、画面に表示された電話相手は『不明』。
 悪戯電話や間違い電話の可能性もあるが、知り合いからの電話かもしれない。
 俺は画面の通話ボタンを押して、会話を始めた。
「もしもし。夏目ですが、何の用でしょうか?」
『夏目か!? 私だ、担任の江草だ』
「な、何で俺の携帯の電話番号を?」
『担任が生徒の連絡先を知らずにどうする? それよりも』
 江草先生の珍しいまでもの慌てよう。文字通り緊急の用なのかもしれない。
『夏目、お前の家にアイはいるか?』
「えっ、なにそれは? 俺の家にはいませんが……」
『そうか……、突然の連絡ですまんな』
「もしかして、アイの身に何かあったのでしょうか?」
『アイがいなくなった』
 愕然とした。会話の脈絡からして、アイの身に何かが起きたことぐらいは想像がついた。しかし、それが行方不明だなんて。
「そ、それって、買い物とかをしているわけじゃないですよね?」
『いや、私がアイのメンテナンスを行っている最中、コンビニに行っている間にいなくなってな。10分ほど目を離した隙にいなくなった』
「えっ」
 そんな僅かな時間で消えた。何事なのだろうか?
『家の中の監視カメラを見る限りでは、外に出て行く姿が映ってな。少なくとも、自分の意思で外に出たようだ』
「電話とか繋がりますか?」
『アイの携帯端末なら家だ。それにオフライン設定にしたのか、PCにも表示しない』
「じゃあ、アイが行きそうな場所とかは……」
『あまりにも多すぎて見当がつかん』
「そうですか……」
 完全にお手上げだ。何らかの手がかりがあれば、多少は変わるのだろうが、その手がかりすら存在しないのだから。
 だが、それで諦めるわけにはいかない。
「手がかりが無いですけど、俺もアイを探します」
『もう11時前だぞ。学生がこんな時間に外へ出てたら警察に呼び止められるぞ』
「いや、一人でも多いほうが早く見つかります。もしかしたら、橘町のほうへと行っている可能性だってあります。ですから」
『だが、生徒に迷惑をかけさせるわけにもいかん。これは、私の……』
「乗りかかった船です。このまま行方不明になったなんてなったら、親友としてあまりにも気分が悪いので。大体、樹里の見舞いだって先生の依頼ですから。だから、俺にも手伝わせてください」
 互いに数秒間ほど沈黙が続いた。しかしながら、その返答は悪いものではなかった。
『そうか、すまない。ただ、4月の時みたいに無理はするなよ。見つかり次第、連絡を掛けてくれ』
「分かっていますって。あんな無茶、しませんよ」
 そう言うと、俺は電話を切った。
 今日はまだまだ長い一日になりそうだ。もうひと踏ん張りしないと。
「大和、風呂が入ったぞ。今日は遅いから早く入れ」
「にゃまと、いっしょにおふろにゃー!!」
 次元転位ドアから現れたのは、デュタとミミだ。ミミは、可愛らしいお風呂セットまで持っている。
「ちょっと外に用事がある」
「何か大事でもあったのか?」
「いや、大したことじゃない」
「大和、嘘を言うな。その目は、なにか重要なことを隠している目だ」
「ほ、本当だって!!」
「誤魔化さないでくれ。君に大事でもあったら、私は悲しい」
 いつも全力を尽くすタイプのデュタだが、今のデュタはそれ以上のものだった。こういう時のデュタは梃子(てこ)でも動かない。俺が折れるしかない。
「分かったよ、事情を話すよ……」
 俺は無駄な時間を食いたくがないために手短に話した。
「アイが突然消えたのか。私も手伝ったほうがいいか? そのほうが効率いいぞ」
「ミミも手伝うにゃ!!」
「いや、デュタはミミと一緒に風呂に入ってくれ。ミミを家に置いておくわけには行かないだろ」
「確かに……。だが、無茶なことだけはしないでくれ」
「それは江草先生にも同じことを言われたさ」
 俺は携帯端末をポケットに入れ、安物のスポーツシューズを履き、外に出る準備を済ませた。
「出かけるからな。心配せずに待ってくれ」
「ああ、君が私を待ったように、私も君を待つよ」
「そうだな」
 俺は部屋から飛び出し、階段を素早く下りた。
 しかし、道路を出てすぐ、俺は思わぬ人物と遭遇した。
 自らを妖狐と称し、俺を将来の旦那と語る橘妙だ。
「大和さま、こんばんは。こんな夜中にジョギングですか? そうでしたら、私も一緒によろしいですか?」
 外灯で照らされた暗い夜道で呑気なことを言う妙。こっちは急いで探さないといけないのに、それを察しないとは相変わらずのマイペースぶりである。
 勿論、俺はそんな悠長に構ってはいられない。
「なぁ、妙。アイを見かけなかったか? ちょっと探しているんだ」
「アイさま……、でしたら見かけましたわ」
 幸運だった。まさか、妙がアイを見かけたとは。
 しかし、安心している場合ではなかった。
「どこにいたんだ!? 一刻も争うんだ!!」
「や、大和さま、落ち着いてください。アイさまなら、確か橘山のほうに……」
 何故、そんなところに用があるのだろうか? もしかして、機械人形(オートマタ)だというのに……。いや、それは絶対に有り得ない。あいつだから、絶対にそんなことをしない。
 焦る俺だったが、冷静であることを努めた。
「アイに出会ったところまで連れてってくれないか?」
「大和さまの言うことでしたら、なんでも!!」
 妙は両腕をグッと握り拳を作り、意思表示をした。

 どうでしたか?今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、病院から帰宅後の出来事を書きました。途方に暮れる大和とそら、江草先生から電話とアイの失踪。前回・前々回とゴタゴタな展開が続いて今回も忙しい展開ですが、もうちょっとテンポを変えたほうがいいとか、このぐらい畳み掛けたほうがいいんじゃないかと色々と悩みました。
 今回の場面で一番力を入れたのは、大和とそらの会話。普段なら腐れ縁幼馴染ということもあって、比較的明るい話題をしたり、馬鹿なことをしたりしていますが、今回は色々と大変なことがあったということでちょっとテンション低めの会話にしてみました。それでいながらも、大和は大和なりにテンション上げようと頑張っている描写を入れてみました。やはりこういう気遣いというのは、会話を盛り上げる要素ですからね。
 あとは、デュタの台詞とかにも注意しました。これは、第12話の大和とのやり取りを意識したものとして書きました。妙とアリスを助けるために誘拐犯を追ったデュタに対して、帰りを待つ大和。今回はその逆ということで、そういったもので話の盛り上げるようにしてみました。

 なかなか難しいけど、面白く書いているオリジナルのライトノベル。
 来週はいつもどおり更新予定。行方不明になったアイを探しに大和は夜の町へと出るが、果たしてアイに出会うことが出来るのだろうか?それは見てのお楽しみ。

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