現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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悲しみの底。
2015-09-06 Sun 20:23

 ああん、例によってストックが切れた!!

 頑張っているけど、なかなか上手く書けない蔵間マリコです。
 さてさて日曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよ。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を書いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 ついに書き溜めが切れちゃいました……。自分としては、書き溜めが無くなる前に15話を書ききりたかったんですけど、それが上手くいかなくて……。まだ完成度は7割5分ぐらいですし、色々と考えることが多いですし……。駄目だなあ、言い訳が多すぎる。どうかして、執筆ペースと言い訳癖を直さないと。
 とまあ、課題が山積みな現状ですが、それは置いて、そろそろ本題へ入らせてもらいます。いつものことですけど、非常に読みにくい内容かもしれません。それでも読んでくれると自分としてはありがたいです。それでは今回もどうぞ。
                第14話 鋼の心臓(アイアン・ハート)(8)

 翌日、土曜日の正午。
 授業も終わり、俺とデュタとそらとアイの4人で純喫茶『さつき』へと向かった。
「大和、純喫茶というのはどういうものだ? 君や妙がバイトをしているファミレスに似ているのか?」
「いや、違うけど、何て説明すればいいのか……」
 もう数回通っているのに、口で言い表すのには非常に難しかった。あの独特の雰囲気、あれはファミレスやカフェなどでは味わうことのできないもの。最初こそは怯んだが、今ではあそこだからこその魅力を感じている。
「アイ、さつきさんに出会うのが楽しみです!!」
「そういえば、アイちゃんって機械人形(オートマタ)の知り合いっているの?」
「東雲家電の研究所にいた頃は、何人かいたです。ただ、研究所を出てから出会っていないのです」
「そうなんだ。さつきさんと仲良くなれるといいね」
「はいです」
 アイの満面の笑み。やはり、人間の友達だけでなく、機械人形(オートマタ)の知り合いができるということは同じくらいに嬉しいのだろう。
「しかし、ケーキの持ち帰りってできるのだろうか? ああいう店は、お持ち帰りとかダメだと思うが」
「きっと私たちのことを気に入っているから、事情を話せば場大丈夫だと思うの」
「そうか。それだったら、お見舞いのチョコレートケーキも買えるし、ミミの分も買えるな」
 何故、ミミの分のチョコレートケーキが必要だったのか。それは先日、ミミを夜遅くまで一人にしてしまったからだ。緊急の用事があったとはいえ、家に帰るとミミは文字通りの大泣きだった。年に似合わぬ我慢強い性格であっても、やはり一人にするのは非常に不味かった。何とか説得しようとしたがなかなか泣き止まず、結局はチョコレートケーキで手打ちになった。
「きっと樹里ちゃんもミミちゃんもチョコレートケーキには満足すると思うよ」
「これで樹里も前向きに物事を考えられるようになったら万々歳だが……、あそこだな」
 俺はどこかレトロな雰囲気を漂わせる佇まいの店を指した。いつ見ても、素晴らしい。
 だが、今日はどこかおかしかった。カーテンが閉まっている。それにカーテンの隙間からは一切の光が見えない。しかしながら、休日と書かれたボードなども一切置いていない。
「休日なのかな?」
「もしかしたら、そうかもしれない」
 とはいえ、何かの勘違いかもしれない。念のためにと、俺は木製のドアを押した。
 入れる。
 だけど、中は真っ暗だ。
「ちょっとなにかおかしくない?」
「そうだな。出かけている最中に鍵を掛け忘れたとかなんてないだろうな」
「大和、中に入って確認してみたらいいのでは?」
「そんなことしたら、泥棒だと思われるぞ。馬鹿言うな」
「アイもデュタさんの意見に賛成です。中に入ったら、きっと分かるのです」
「私も。もしかして、何かあったのかもしれないよ」
 1対3。ここで俺が引いたとしても、後の3人が入るだろう。
「分かったよ。入って確認するよ」
 俺たちは「失礼します」と、薄暗がりの純喫茶『さつき』へと入った。
 視界が微妙に不良なことを注意し、ゆっくりと慎重に歩く。まるで泥棒のようだが、俺たちは泥棒ではない。あくまでも何かあったのかと確認するためだ。
 カウンター席を確認、誰もいない。ソファーの席を確認、誰もいない。少なくとも客の入れるところには誰もおらず、ひっそりと静まり変えている。
「やっぱり休業だって」
「大和くんの言うとおりなのかな? そうだったらいいけど……」
 俺は小声でそらに確認した。そらはどこか不信に思いながらも、半分は納得している反応だった。
 突然、奥から金属らしき物が反響する音がした。
「きゃあっ!?」
「うぉっ!?」
 そらは恐怖のあまり、俺に抱きついた。役得ではあるが、そんなことを考えている場合ではない。
「そら、俺に抱きつくなよ……」
「だ、だって、怖いの……」
「お前が入って調べるとかいった癖に……」
「や、大和、お化けとか幽霊とか出ないよな……。い、言っておくが、信じていないぞ!!」
「何を言っているんだ? お化けなんているわけないだろ」
「そ、そうか、ハハハハ……」
 デュタ、お化けなんていないのに、どうして怖がっているのやら。顔が完全に引きつっているぞ。
 しかし、奥の様子を調べるかどうかにとても悩んでいた。このまま、勝手に厨房に入ったらそれこそ本当の泥棒ではないのだろうか? いや、逆に泥棒が厨房にいるかもしれない。どちらにしても、ここにいても分からない。
 数秒間の沈黙思考のうち、俺が出した答えは。
「虎穴にいらずんば、虎児を得ず。厨房を調べるぞ」
「あ、ああ。私もついていくぞ」
「わ、分かったです!! アイが守るのです!!」
 いつの間にか、アイがモップを持っていた。こんなものをどこで見つけたのやら。
「絶対に止めておいたほうがいいよ……。強盗でもいたらどうするの?」
「その時は、デュタがいるだろ」
「そ、そうだけど……」
「別に外で待っていても構わんぞ。俺たちは行くからな」
「まっ、待ってよっ!!」
 俺たち3人は、そらに気をかけず、厨房へと入った。
 カウンター席から回り込んで、俺たちは厨房へと侵入した。ライトポジションにはモップを持ったアイを、レフトポジションにはカウンター席に転がっていたお玉を持ったそらを、バックには拳を強く握ったデュタを配して。
 厨房に入った俺は、その場で周りを見回した。暗がりでしっかりとは見えないが、人影は見当たらない。やはり気のせいだろうか?
 俺は手探りで壁を触った。何かでっぱりが見つかった。ブレーカーのスイッチだ。これで不安がる必要はない。
 俺は電灯のスイッチを1つずつオンにした。
 外灯、ホール、そして厨房の順に灯りがつく。急に明るくなる室内に俺は目がすぐには慣れず、目をこする。
「あっ!!」
 そらがタイル張りの床に向かって指を指した。
 床には、一般家庭で使うよりも1周りほど大きい銅色のボウルが転がっていた。恐らくはクリームやケーキを混ぜるものであろう。こんなに大きなボウルでケーキを作るとなると、相当苦労しそうだ。
 しかし、これが音の正体だったとは。杞憂に終わって良かった。これが本当に泥棒だったのなら、大事だった。
 俺は床に雑然と落ちているボウルを前のめりに拾った。
 その時、俺はこの部屋に人物がいることに気がついた。
 厨房の部屋の隅、そらたちの位置からでは見えないが、俯いたまま蹲った人物が一人。
 黒髪のロングヘアーに、クリーム色のエプロン、そしてアンテナ方の機械耳。
 言うまでもない。
「さつきさん、どうしてこんなところに……」
「夏目さん……」
 さつきさんの声は、とても生気の感じられるものではなかった。
「なにがあったの、さつきちゃん。店も開かないで、とても心配したよ」
「星野さん……」
 そらに対しての反応も殆ど全く同じだった。
「なぁ、何があったんだよ。どうして元気ないんだよ。マスターは?」
「どうしてなんでしょうか?」
「えっ」
「どうして、人間と機械人形(オートマタ)は違う存在なのでしょうか?」
 さつきさんの突然の質問と、質問の意図の不明さに俺たちは困惑した。
「そ、そんなところで座って話すんじゃなくて、ソファーにでも座って……」
「マスターは帰ってきません」
 さつきさんの簡潔な返答に、俺はあってはいけない可能性が頭の中をよぎった。
「さつきさん、それってどういう意味……」
「そのままです。マスターは帰ってきません、私の元には」
 お願いだ、外れてくれ。違うと言ってくれ。
「もしかして……」
「マスターは、私の手に届くことのない遠い場所へ旅立ちました」
 予感が当たった。もっとも当たってはいけない予感が。
「どうして、マスターは機械人形(オートマタ)である私を置いて行ったのでしょうか?」
「さつきさん、落ち着いてよ!! さつきさんに、そんな言葉は似合わな……」
「私はこれからどうしたいいのでしょうか? マスターのいない私は、どうやって生きていけばいいのでしょうか? マスターのいない世界に、私が存在する必要があるのでしょうか?」
 さつきさんは仰いだ。さつきさんは泣いていなかった。アイとは違い、仕様にはないからだ。しかし、その瞳には光が宿っておらず、表情も無表情のままだった。
「私は、私は、ただマスターと一緒にいつまでもいたかった。私はそれだけで幸せだったのに……」
 胸を締め付けられる思いだった。
 そして、俺はさつきさんの問いかけに答えることなどできなかった。

                                             第14話 終わり

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?前回も暗い場面ではありましたが、今回もちょっと暗い場面になってしまいました。ただ、こういうのはタイミングというのが必要ですからね。畳み掛けたほうがより効果があるかと思いましたので。
 さて、今回の場面で力を入れたのは、純喫茶さつきへ入ってからさつきに出会うまでの雰囲気。何が起こるかわからない暗い場面というのは、驚かすということは非常に重要ですからね。だんだん雰囲気を変えつつ、そして途中途中に驚かせるギミックを入れる。そして、最後に本命を登場させる。そういったものに注意しました。ただ、これが読んでいる人たちに伝わっているかどうかは怪しいですが……。
 それともう一つ、この場面で力を入れているポイントがある。機械人形(オートマタ)である、さつき。アイのように感情面は豊富だけど、機能的な部分は業務用機械人形と同じ。そういったところを意識しつつ書きました。これによって、ソフト的なスペックではなく、ハード的なスペックの差をつけることにできたと思います。こういう細かい部分での差をつけることで、後で際立ったりしますからね。自分としてはここを気遣いました。

 面白く書かせてもらっているオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回以降の予定は不明。第15話が完成次第リリースしますけど、1ヶ月近くかかるかもしれません。ですが、できるだけ早く完成できるように頑張りますので、期待してください!!それでは、また!!

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