現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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男子厨房に入らず。
2015-06-15 Mon 20:07

 月曜日なんで、後書きなんかも簡潔なものにさせてもらいます!!

 牛歩の歩みながらも、毎日執筆している蔵間マリコです。
 先日は別の記事を書いたので潰れちゃいましたが、本日更新させてもらいます。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、耳とミューナとの共同生活を書いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 休日でしたら時間があるので色々と書く時間がありますけど、月曜日は忙しくてそんな暇がありませんからね。今回の場面は語りたいことが多いですけど、そこのところは許してください。
 それと先に言っておくことがもう一つ。自分の書いているライトノベルは、お世辞にも上手とは言えないかもしれません。それでも、読んでくれると非常に有り難いです。それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
                    第13話 16進数の生命体(6)

 ついに決闘の時が来た。
 決戦の場となる家庭科室内は、授業の行われるクラスの生徒のみならず、他の学年の生徒などでごった返していた。いつも決闘となると相当盛り上がるが、こんなにまで盛り上がったことなどない。それもそのはず、今回の決闘はいつもと違うのだから。
 いつもならば1対1の決闘だが、今回は複数人参加による変則的な個人戦。
 ブリジットと妙、今回の決闘の主役であるアイは当然ながら、これに加えてデュタとそら、そして下級生であるはずのリリィの合計6人。誰でも参加してもいいとはいえ、こんな事になるとは思わなかった。
 だが、それ以上に驚くべきことは。
「どうして俺が審査員になったんだ?」
「神が『美人で、可愛くて、綺麗な女の子たちが丹精込めて作った料理を食べてください』と告げているんだろ。考えたらそのくらい分かるじゃねえか」
「どうしたらそういう解釈になるんだ」
「ヤマト、お主も賛成していた方法じゃ。文句を言うでない」
「そうじゃないけどさあ……」
 公平に期すため、クラス内で籤引きで決めた。その結果、決まったのが、俺と武士とミューナだった。武士とミューナは意気揚々だったが、俺はあまり嬉しいものではなかった。また何か面倒なことになりそうだったからだ。アイをクラスメイトとして認められるようにイベントを起こすのには問題ないが、俺がそれを決めるとなると話が違う。責任重大問題である。
「レディース&ジェントルメン!!」
「司会をやらせてもらう呉アキやで。よろしゅうな」
「同じく司会進行役の高野翠でーす!!
「わあああああああぁーーーーーっ!!」
 ミューナの親友である黒髪癖毛が特徴的な長身の少女アキと、茶髪のセミショートへアーと笑顔がチャームポイントの関西弁少女、翠の手際の良い説明にギャラリーは大盛り上がりとなる。
「これから料理対決に入りますが、その前に決闘者(デュエリスト)のコメントから行くで」
「まずは、東雲家の令嬢であり、東雲のノーブルローズであるブリジット・東雲選手!!」
 翠はマイク代わりとして使っているマジックペンをブリジットに傾ける。
「東雲のノーブルローズと呼ばれている以上は、どんな決闘でも負けるつもりはありませんわ!!」
「流石、東雲のノーブルローズと呼ばれているだけあっての素晴らしいコメント!!」
 相変わらず自信たっぷりなブリジットのコメント。しかし、本当にブリジットは料理を作ることが出来るのだろうか? そこが少し不安だ。
「続いては東雲学園高等部2年E組の不思議ちゃん系マドンナ、橘妙選手、コメントをどうぞ!!」
「決闘で勝つことは勿論のこと、大和さまのためにも最高の料理を振舞いますわ!!」
「それは、大和先輩が好きですから?」
「はい、大和さまに私の愛情籠もった料理を食べてもらいたくて!!」
「それは楽しみですねー」
 相変わらずラブ電波を送りっぱなしの妙。それもこの2ヶ月で随分と慣れたが、人前で言われると赤面ものである。
「続いては、東雲学園天文学部の部長である星野そら選手、コメントをどうぞ!!」
「勝てるか分からないけど、私もベストを尽くせるように頑張っちゃいます。大和くん、見てね」
「こちらも気合入っていますねー」
 無難ながらも、本人なりの気合が感じるあたり、いかにもそららしいコメントだ。
「そして4人目は、スポーツよし、勉強よし、スタイルよしの三拍子揃った完璧超人こと、デュトナ・サイベリアス選手です!! コメントをどうぞ!!」
「決闘に参加した以上、手加減なしでいくぞ」
「気迫に満ち溢れていますねー。どんな料理が完成するか楽しみです」
 まるで命がけの戦いをしているかのようなデュタの鬼気迫るコメント。そんなに肩に力を入れなくても。
「まだまだ続きますよー。5番手はいつも元気ボクっ子アクティブ写真部部長、瀬良リリィ!!」
「お兄ちゃんのために美味しい美味しい料理を作るからね!!」
 観衆の笑いとともに、俺は顔から火が出そうなほどの思いに襲われた。わざわざこんな大勢の場でお兄ちゃんって言わなくても。
「大和、可愛い妹のためにしっかり食べてやれよ」
「武士まで言うなよ……」
 武士にまで言われてしまった……。穴があったら入りたい……。
「最後は、今話題の前代未聞空前絶後のスーパー機械人形(オートマタ)の新入生、アイ!! コメントをどうぞ!!」
「が、ががが、頑張りますです!!」
 完全にあがって、ガチガチになっているアイ。首が取れるところを見なかったら、本当に人間かと勘違いしてしまいそうだ。
 そんな極度の緊張状態のアイに対して、翠は渡し舟を出した。
「そんなに硬くならなくても大丈夫だから。周りのことを気にしないで、自分の持てる限りの力を出したらいいからね」
「は、はいです」
 リリィのアドバイスをちゃんと飲み込めたのか、アイの表情は幾分ばかしか明るくなっていた。しかし、実際に落ち着いたのかは分からない。
「一通りコメントが終わったところで、今度はルールの説明や。今回の料理対決は、何作ってもかまわへんで。制限時間は50分、盛り付けまでして完成、それを超えたら問答無用で失格や。審査員は前もって決めた3人、その中で票数を集めた人が勝利やで」
「そして、審査は公平を期すため、3人は別室に移動してもらいます」
「えっ? 妙ちゃんたちの料理の光景を見れないのか!?」
 翠の解説に、武士は異を唱えた。
「はい。贔屓をさせないためです。それと誰が作ったかも料理を食べる時は公開しません」
「そりゃごもっとも」
「ひとまず3人は、こちらへどうぞ」
 そう言われると、俺たち3人は家庭科準備室へと移動させられた。
 部屋の中は椅子が数脚ほど、それ以外には皿やら調理器具やらと雑多なものが戸棚へと。当たり前といえば当たり前の話である。
「ここでしばらく待ってくださいね。みんなの料理が完成したら呼びますから」
 そう言うと、翠は家庭科室へと戻って行った。
 会場から聞こえる翠とアキの声。そして、盛り上がりまくりのギャラリー。
 その一方の俺たち3人は、どこか取り残された気分だった。
「なんか寂しいな」
「そうじゃの」
「仕方ないじゃないか。料理が完成するまでの辛抱だ」
 俺たち3人は、木製の椅子へとゆっくりと腰掛ける。決して座り心地が良いわけではないが、嫌いになれない感触だ。
「なあ、大和。料理対決の勝者は誰だと思うか?」
「俺はアイじゃないかと思っている」
「理由でもあるのか?」
「いや、根拠という根拠はない。ただ、アイのためにこの決闘を行っているようなものだから勝ってほしいなと思って」
 同情といえば同情かもしれないが、それでもアイがクラス内で浮いているところを見るのは辛かった。だから、この機会を機に上手く馴染めてほしいというのは間違いなく事実だ。
「大和にしちゃあ珍しい理由だな。俺もアイちゃんだ。だけど、デュタちゃんも妙ちゃんもそらちゃんも応援しているぜ。可愛い女の子の作った愛情籠もった料理が食べれれば、俺はそれだけでも十分だぜ」
「妾は、リリィじゃな。デュタの料理も最高じゃが、今回はリリィを応援するつもりじゃ」
「そうか。料理が完成するまでが楽しみだな」
 しかし、その完成するまでの時間があまりにも長かった。たった50分待てばいいはずの話なのに、それが2倍にも3倍にも感じてしまう。やはり、家庭科室(そと)と家庭科準備室(なか)との温度差が原因なのだろうか?
 その上、こんな時に限ってか、何故か話がなかなか長持ちしない。世間話や何やら色々とこちらか
ら話しかけているのだが、2、3分程度で話が終わってしまう。
 そんな状況を打開したいのか、20分経ったところで武士はある提案を持ちかけた。
「どうせ後で食べるんだからさ、ちょっと覗いてみないか?」
「もしかして、料理を作っているところをか?」
「それ以外になにかあるって言うんか? それとも、スカートの中を覗きたいのか?」
「いやまあ、気にはなるけど、先に見たら公平性が無くなるのでは……」
「連れない奴だな、大和は。俺は気になるから見るぜ」
「妾も見るのじゃ。デュタやリリィの料理を作るところが見たいのじゃ」
「じゃあ、2人で見るかな」
 そう言うと、武士とミューナは家庭科室へのドアの前まで言って、隙間から覗き始めた。
「ちょっと待ってくれよ、俺も!!」
「見ないんじゃねえのか? そう言ったじゃねえか」
「いや、なんか俺だけ見ないのはなんだかなーって」
「全く、そうならそうと言えよ。素直なほうが世の中得だぜ」
「そうじゃ、大和はもっと欲望に対して素直になるのじゃ」
「流石にお前らみたいには……」
 結局、俺も料理対決の風景を覗き見することになった。
「どうだ、何か面白いものが見えるか?」
「いや、狭くて……」
「まともに見えぬのじゃ」
 屈みながら武士、俺、ミューナとまるでトーテムポールのように並び、決闘の光景を眺めようとするがなかなか思うように見えない。やはり、もっとドアの隙間を開かないと。
「大和、ミューナちゃん、あそこを見ろよ」
 武士は右手で指差す。
 そこには、包丁を持って何やら細かい作業している妙がいるではないか。
 遠目故に正確には見えないが、どうも包丁で里芋を細かく模様を刻んでいるようだ。
「凄いな、素材にここまで細かく細工できるとは。プロでもここまで出来る人間はいないぜ」
「相変わらず妙は器用じゃ」
「……」
 卓越した技術に驚嘆する2人。俺は普段からその調理現場をバイト先のファミリーレストラン『ジュリー』で目の当たりにしているからそこまで驚きはしないが、代わりに何処でそんな技術を得たのかという疑問を抱いていた。
 ただ単純に料理が上手いのなら分かるが、妙の料理上手は料理好きだからという言葉で済むもの
ではない。武士が言っている通り、プロ顔負けの実力である。
いや、妙の驚くべき点はこれだけではない。勉強にしろ、スポーツにしろ、どれも卓越したものであり、先月の学園祭で行われたアンジェリカのライブコンサートのゲスト出演の時の演技力も飛びぬけていた。ここまで器用であると、妙は本人の言うとおり橘神社の妖狐の化身ではないのかと疑ってしまう。もっとも、それが確信であるかどうかはまだ判断材料に足りないが。
「何、ボーっとしてんだ、大和」
「えっ」
「もしかして、妙ちゃんの美貌にメロメロになったのか?」
「ちっ、違うって!! ちょっと考え事があったんだ!!」
「否定するあたり、逆に怪しいぜ」
「別にやましい事はないってば!!」
「ヤマト、あれは何を作ってるのじゃ?」
「ん?」
 ミューナは武士とは逆の方向を指差した。
 指差したその先には、そこには決闘を仕掛けたブリジットが調理をしていた。
 しかし、どうにも異様な光景だった。
 テーブルの上にいっぱいに置かれた食材と調味料の数々、まな板の上でグチャグチャになった何か、火と煙を噴いたフライパン、どこか苛立ちを見せたブリジットの顔。
 これは……。
「ブリジットって、もしかして……」
「大和も同じことを考えているのか? ああ、俺もそう思うぜ」
「んにゃ?」
 あまり期待しないでおこう。
「そう言えば、アイは何を作っているんだ?」
「そういやあそうだな。一番気にしないといけないことだったぜ」
 俺と武士は、アイのいる調理台の方向へと目を向けた。
 じゃがいもにニンジン、玉ねぎ、豚肉。
 その傍らにはミルクパンが3つ。
「材料からして、カレーかシチューか肉じゃがあたりかな?」
「なんでミルクパンが3つもいるんだ? 1つあればいいじゃねえか。そんなカレーとか、シチューとか、肉じゃがは聞いたことがないぜ」
「もしかして、俺たちが知らないような料理を……」
 突如として、目の前が暗くなった。いや、正しく言うと目の前がうっすらと暗く水玉色の何かが視界を覆った。
 俺と武士は見上げた。
 見上げると、そこには両手を組み仁王立ちをしたリリィがいるではないか。
「お兄ちゃん……、そこで何をしているの?」
「えっ? ま、まあ、そのなんだ。ちょっ、ちょっと落し物があってね……」
「そ、そうそう!! こ、こう見えても、大和はコンタクトレンズをつけているんだ!! だから、俺はそれを助けていたんだ!!」
 俺と武士はぎこちない表情で誤魔化した。
「ふーん、そうなんだ」
「そう、そうなんだ」
「お兄ちゃん」
 リリィはニッコリと笑った。
「ぐばぁっ!!」
「ぎゃああっ!!」
 直後、ドアは勢いよく閉じられた。目の前に人がいるにもかかわらず。
 俺と武士、ほぼ逆の位置で殆ど同じ動きで悶え転げ回る。
「い、いつつつ……。あそこまで酷いことをしなくても。鼻の骨が折れたらどうする?」
「俺は今日で2回目だぜ……」
 俺は鼻っ柱を撫でる。骨折こそしていなかったものの、鼻血が出ている。
「だけど、水玉模様が見れたのはラッキーだったぜ」
「あんなもの見ても嬉しくない……」
 ダラダラと鼻血を流しながら、武士はグッと親指を立てる。ただの変態だ。
「やれやれ。何をやっているのじゃ、2人とも」
 寸前に逃げていたのか、あるいはリリィが気遣ったのか、全く怪我をしていないミューナは腰に両手を当てて溜息をつくのだった。

 どうしたか?今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は料理対決の一光景を書きました。基本的には、対決ということもあって盛り上がる描写に力を入れたり、ギャグをいくらか入れたり、ちょっとしたサービスシーン(?)も少しと。こういうのはテンションというものが重要ですからね。ただ、それが他の人に伝わっているかどうかは分かりませんが、どうでしょうか?

 なかなか上手くかけないけど、楽しく書いているオリジナルのライトノベル。
 次回は、日曜日に更新予定。先行き不明瞭な料理対決の行方は?そして、勝利の栄冠は誰の手に?それは見てのお楽しみです。

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