現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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起死回生の策。
2015-06-07 Sun 20:58

 急に進捗状況が……。

 調子の波が激しい蔵間マリコです。
 さてと日曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を書いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、マジで苦戦中です。現在、執筆中の14話目が。大まかな話の流れは最初に作っているんですけど、なかなか思うようにそちらへと転がすことが出来ません。そのせいか話の40%程度ぐらいしか完成していません。言葉というのは生き物みたいなものだとは分かっていますけど、それが上手く手懐けることができなくて。こういう時期が、1話完成させるのに必ずあるからなあ……。もうちょっと調子の波をコントロールできたらいいんだけど……。
 とまあ、愚痴はこれぐらいにして、そろそろ本編へと入らせてもらいます。いつものことですが、あまり上手とは言えません。それでも読んでくれると非常に有り難いです。それでは、今回もどうぞ。
                    第13話 16進数の生命体(5)

 正午。
「あ、あの~、誰か一緒にお昼の休憩時間を過ごしませんですか~」
 アイは、教室内で控え目にクラスメイトへ声をかける。
「ご、ごめん。わたし、今から友人と約束があるの」
 しかし、どこか申し訳なさそうにその場を立ち去られてしまった。
「ア、アイと何かお話をしませんですか?」
 アイは、他のクラスメイトにチャレンジした。
「……」
 しかし、今度は何も言わずにそそくさとその場を立ち去られてしまった。
「う、うう~ん」
 なかなか上手くいかずにアイの表情は曇る。
 それもそのはず、自己紹介の時に首が転げ落ちるという衝撃的光景を見てしまったのだから。その上、体育の授業での殺人野球ぶり。俺と武士は、もう気にしてはいないが、あれでは敬遠されても仕方がない。野球だけに。
「何か面白いお話しませんか~?」
 教室内のクラスメイト全員に声をかけるが、どうにも反応が薄い。
「うう~、です……」
「アイ、そんなに落ち込むな。私がいるじゃないか」
「そ、そうですよね。アイには、デュタがいますですよね。あはは……」
 デュタがフォローするものの、アイは落胆を隠し切れない。
 そんな光景を俺たちは遠目で眺めていた。
「やっぱり、そうなっちゃったか」
「大和さま、私たちも何か出来ることはないでしょうか? アイさまが可哀想です」
「それが分かれば、アクションしているって」
「じゃあ、俺たちが親友になりゃあいいじゃねえか」
「別に俺はいいけど、それでどうにかなるとは思わないぞ」
「なんでだ?」
「だってそりゃあ、クラス内で浮いているんだからさ。俺たちが友達になったところで、根本的な問題が解決するわけじゃないぞ」
「なるへそ」
「じゃあ、みんなでチャネリングするとかがいいんじゃないかな?」
「それはお前がしたいからだろ」
 正直言って、打開策が思いつかなかった。
 俺なんかは自然に親友が出来たし、ミューナなんかは時間をかけてリリィと親友になった。
 こればかりは、アイの日々の行いと時間が解決策でしかないと思う。
 その一方で。
「噂の機械人形(オートマタ)だ!!」
「あっ」
 アイが声に気が付いた時、時既に遅し。
「ねぇねぇ、どうして転校してきたの?」
「サインちょうだい!!」
「こんなに可愛い機械人形(オートマタ)を見たの初めて!!」
「首が取れるって、どういう構造をしているのかなあ?」
 群がる他のクラスの生徒。大半が物珍しさ目的の野次馬だ。
 HR(ホームルーム)が終わった直後から、休憩中にはこのように大勢の人が集まる。
 しかし、それは珍しいから集まっているだけであって、親友云々とは別問題であろう。飽きれば、すぐに離れることは目に見えている。
 アイは親友になりたいと思っているのに、物珍しさ目的のそうでない者が集まる。その光景は、まるで人気アイドルのようだ。
「たっ、助けてくださいです!!」
 アイの助けを求める声は、野次馬にあっという間に掻き消されてしまった。代わりに聞こえるのは、ギャラリーたちのノイズだ。
「すまないみんな、アイは嫌がっているんだ。離れてくれないか?」
 デュタがすかさずアイのフォローへ入る。普通ならば、それで収まることであろう。
 だが、今の状況は普通ではなかった。
「どうして~? 減るものじゃないの~」
「いいじゃないか、いいじゃないか」
「ちょっ、ちょっとみんな!!」
 デュタの助けも虚しく、ギャラリーが増えていくばかりである。
 その2人の姿を見て、俺も武士も同じことを思った。
「俺たちも助けに行かないとな」
「そりゃあそうだぜ、可愛い転校生を助けない奴なんて男じゃないぜ」
「可愛い転校生とかじゃなくて、困っているから助けるんだろ」
 俺と武士は2人を助けるために、人ごみへと向かおうとした。
「貴方たち、そこにいると邪魔ですわ!!」
 その時、場違いな甲高い一人の少女の声が雑多な声を制した。
 それと同時に、人ごみは蜘蛛の子を散らすかのように去っていった。
 誰の一声で、あっという間にこの事態を解決させたのか?
 その答えは、人ごみが去った後の教室の扉前にいた。
 『親衛隊』と書かれた腕章をつけた取り巻きが数名、そして集団の中心にはツリ目と赤毛のドリルヘアーが特徴的な少女が1人。
 そう、いつもの。
「東雲のノーマルモード!!」
「私(わたくし)は貴方のようにありきたりじゃありませんわ!! 私は、ブリジット・東雲!! 東雲のノーブルローズですわ!!」
 びしっと武士に指差し、怒りを露わにするブリジット・東雲。
「ありがとう、ブリジット。おかげで助かった」
「な、なにがですわ、デュトナ・サイベリアス!?」
 突然のデュタの感謝に、何があったのか事態を把握していないブリジット。どうやら助けに来たのではなく、偶然助けられたようだ。
「いやまあ、ちょっと困っていたんだ」
「た、助けてくれてありがとうございますです!!」
 アイは、深々とお辞儀をした。今度は、首が取れなかった。
「貴方は……、貴方が噂の機械人形(オートマタ)ね。私の名前はブリジット・東雲ですわ。東雲のノー
ブルローズとも呼ばれていますわ」
「ノーブル……、ローズ……。とってもとっても素晴らしいあだ名ですね!!」
「えっ!?」
 俺と武士は思わず変な声を出してしまった。
「ひ、皮肉じゃあありませんわよね?」
 アイの意外な反応に、ブリジットはとても動揺していた。
「そ、そんなこと、アイ、言いませんです!! 本当にブリジットさんに相応しいあだ名と思っていますです!!」
「そ、そうよね、おほほほほ!! 貴方、とても見る目があるわ」
 相変わらず褒められるのに弱いというか、この反応は良くも悪くもブリジットらしい。
「ところでブリジット、今日は何の用事だ。大体想像がつくけど」
「そうですわ、肝心のことを忘れていましたわ」
 そう言うと、ブリジットはいつものように妙を指差した。
「橘妙!! 今日こそ、貴方を負かして見せますわ!!」
「わたしも望むところです」
 ブリジットの決闘の申し込みに対して、妙は快諾した。
「また決闘だ!!」
「いつも妙ちゃんが勝っているけど、今日は勝てるかな?」
「今日こそはブリジットさまが勝ちますわ!!」
「さぁ、張った張った!!」
 アイの件とは別に、教室内が再びざわめき始める。もはや恒例ではあるが、最初の決闘から2ヶ月経っているのに、未だ盛り上がりを保っているのも凄い話である。それだけに妙とブリジットが決闘しているところを見たい人が多いのだろう。もっとも、ブリジットの妙に対しての戦績は、14戦0勝14敗と惨憺たるものだが。
「な、なんでしょうかこれは?」
「まあ、一つのイベントみたいなものだぜ」
「イベント……」
 教室内は、今日の決闘内容が何になるかと待ち遠しく盛り上がっていく。
 スポーツ? それとも、勉強? はたまた意外な方法での決闘?
「今日は何の方法で決闘をしますの? 橘妙」
「そうねえ……」
 一瞬の沈黙が走る。
 そして。
「午後から家庭科で調理実習があるから、料理対決なんていいかしら? ブリジットさまのクラスも調理実習ですし」
「りょ、料理対決!?」
「今日は料理対決だー!!」
 ブリジットの変な声とともに、教室内の盛り上がりは最高潮となった。
「ブリジットさま、何か不都合でもあるのでしょうか?」
「い、いえ、なんでもありませんわ。東雲家の次期頭首である者、どんな決戦方法で受け付けますわ!! 私、料理全く作れな……」
 ブリジットは最後に何か小声で呟いていたが、何を言っていたかは聞き取ることが出来なかった。
「つ、作るものは何を作っても構いませんかしら?」
「何でもありでもいいですよ」
 余裕綽々な妙に対して、ブリジットはいつに無く心に余裕が無い。こんな状況になるのも珍しい。なにか不服な点でもあるのだろうか? あるいは、ブリジットは料理が……。
「で、では午後の授業で……」
「それと一つ要望を出してもよろしいでしょうか?」
「なによ? まさか怖気ついたとか言うのかしら?」
「そうじゃありません」
「だったら、何よ?」
「今日の決闘は、アイさんを参加させてください」
「ええーっ!?」
 妙以外の教室内の人物全ての目と心臓が飛び出た。声は、教室内どころか、校舎内にまで轟いた。
「どどど、どうしてアイが、アイがお料理対決に参加しないといけないのですか!? なんでですか!? なんでですか!?」
 アイは驚きのあまりに、オーバーヒートを起こしていた。
「そうですわ!! 私は橘妙、貴方と決闘をするために来たのでしてよ!!」
「ブリジットさん、それは分かっています」
 ますます動揺しているブリジットに対して、妙は普段と変わりのない態度だった。
「ですが、お願いです。わたしは、いや、わたしたちはアイさんを助けたいんです」
「助けたい?」
「はい。アイさんは新入生ですけど、なかなかクラスに馴染めなくて。ですので、アイさんの素晴らしいところをみんなに知ってほしいんです」
「妙はアイのことをそんなに……」
 妙の言い分を聞いて、ギャラリーはどうなるのかと困惑し始める。このまま1対1(サシ)の決闘か、あるいはアイを含めての3人での決闘か。
 その答えが出るのにはそこまで時間がかからなかった。
「分かりましたわ、橘妙。今日は私の顔に免じて、特例で参加させてあげますわ。いえ、この際ですわ、決闘に参加したい者は参加しても構いませんわ。何人増えても変わりませんこと」
「おおおぉーっ!!」
 アイを決闘に参加させるのはともかく、アイ以外の参加者も募集するとは思わなかった。この展開はあまりにも意外だった。
「ただし!! 決闘をする以上は、手加減しませんわ!! 今日こそ、貴方の鼻っ柱を折って見せますわ!!」
 本日3度目の指差しをするブリジット。動揺はどこに消えたか、いつものようにとても強気である。
「1時間後が楽しみですわ!! おほほほ!!」
 ブリジットは高笑いをしながら、親衛隊とともに教室から綺麗サッパリいなくなった。
「大変なことになったな」
「だが、これでいつも以上に面白くなりそうだぜ」
 事態の重大さに対して、武士はウキウキとしている。もうちょっと深刻に考えてもいいと思うのだが。
「ア、アイ、とてもじゃないですけど無理です!! 緊張しておかしくなりそうです!!」
「アイさまならきっと大丈夫ですよ」
「どど、どうしてですか?」
「だって、アイさまは料理が得意なんですよね?」
「は、はい、です……」
「きっとアイさまの腕前なら、皆様も認めてくれるはずです!!」
 妙は両手でグッとポーズを決め込み、アイに元気を注入する。
 それが伝わったのか、曇っていたアイの顔は笑顔へと変わった。
「そうですよね、頑張ったらきっとみんなアイのことを認めてくれるはずですよね」
「その通り。でも、わたしも決闘に勝ちたいから手加減しませんからね。勝負勝負!!」
「はい!! アイも負けられませんです!!」
 アイの宣言に、疎らであったが拍手が送られた。ファーストインプレッションの強烈さが尾を引いているものの、アイのことを認めているクラスメイトは俺たち以外にも少なくともいたようだ。きっとアイの頑張り次第で、他のクラスメイトも認めてくれるはずだ。

 どうでしたか?今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、ファーストインプレッションに失敗したアイをリカバリーするために、アイを急遽決闘に参加させるという場面を載せました。どうでしょうか?
 個人的にこの場面で一番力を入れたのはアイではなく、妙を一方的にライバル視しているブリジット・東雲ですね。登場の流れはいつもと同じパターンでありますけど、それでいながらも飽きないように色々と工夫をしたり、ブリジットの株を上げる描写を入れたりして話のバランスを考えました。ただ、武士のツッコミのパターンがそろそろ限界になりそうだ……。
 それと周囲のアイに対しての評価なども注意しました。可能な限り自然なものにして、それでいながらもどこか距離感が上手くつかめていない関係にしてみました。流石に初日からあのようなビックリ驚きなことがあれば、悪い意味で目立ちますからね。そういったところをできるだけ不快感が内容に注意してと。ただ、それが上手くいっているかどうかは怪しいですが。

 なかなか思うように書けないけど、楽しく書いているオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回はいつものように日曜日更新予定。料理対決に参加することになったアイ。さて、料理対決の行方は?それは、来週のお楽しみ!!

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