現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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昔の話。
2015-05-17 Sun 21:45

 毎週1回更新、これノルマね。

 最近、のびのびとかけている蔵間マリコです。
 さて日曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人の少女のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を書いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 現在、掲載分とは別に第14話を執筆中ですけど、そこそこいいですねえ。週はじめあたりに精神的に落ち込むことがありましたけど、何故か執筆ペースが上がってね。1週間で15ページだから、2ヶ月あればなんとかなるペース。ただ、まだ14話目の序盤ということもあって、モチベーションが高いというのもありますけどね。この調子をどれだけ保てるかが勝負になりそうだ。
 まあ、進捗状況のことはこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、お世辞にも面白い内容ではないかもしれません。それでも読んでくれると非常に有り難いです。
 それでは、今回もどうぞ。
                    第13話 16進数の生命体(2)

『そーりゃなーいよー!!』
「にゃははは!! 最高じゃ!!」
 ネコ耳宇宙人であるミューナ・ミスティールは、ポテトチップスを食べながら巨大なモニターに映るお笑い芸人のコントに爆笑していた。
「飯食った後に、ポテトチップスなんか食ったら太るぞ」
「ヤマト、我々アル・ビシニアンと地球(セラン)人の体質は違うのじゃ。お主らの10倍のカロリーを取らないと体が持たないのじゃ」
「はぁ」
 確かにネコ耳宇宙人の食べる量はとんでもなかった。普段はそこまで食べるわけでもないが、時々、大食い選手権さながら食いっぷりを見せる。デュタとミューナとの第一種接近遭遇(ファーストコンタクト)祝いの時もそうだ。あの時は、武士の持ってきた刺身やそらや妙が作った一瞬にして消えてしまった。もし、ブリジットというパトロンがいなければ、家計は火の車になっていたに違いない。
「大和、今日は何か面白いことでもあったか?」
 風呂からあがったパジャマ姿の青髪ショートヘアーのネコ耳宇宙人、デュタがツインタイプのソファーに座り、聞いた。
「まあ、買い物したり何なりと」
「そうか。私は、ジグソーパズルなるものに挑戦してみた。4時間がかりで完成した」
「ジグソーパズルねえ……。体育会系のお前が、そんなものをするとは」
「パズルはいいぞ。集中力と精神力が養える。それにはまった時の気持ち良さがたまらない」
「どんなものが完成したんだ?」
「そうだな……、これだ」
 デュタは自室へ一旦戻り、パズルの入った額縁を見せた。
 そのパズルは、あまりにも意外なものだった。
「えっ、絵も何も描いていないんだけど……」
 文字通りまっさらなジグソーパズルだった。ただの白地のパズル、全く味気のないパズル。
「そうだ。このパズルは何も描かれていない。描かれていないからこそ価値がある」
「どういうこと?」
「ヒント無しでパズルを完成させないといけない。自己鍛錬をしたいと店の人に言ったら、これをお勧めしてくれたんだ。これ以外にも、真っ黒なパズルを買った」
「あー、そういうことねー……」
 デュタの言いたいことが分かった。
 絵のないパズルを完成させる、すなわちピースの形だけを頼りに完成させなければいけない。それがどれだけ大変で気が遠くなる作業となるだろうか。それどころか、俺が挑戦したのならば、間違いなく投げ出すであろう。
「面白いぞ、大和もやってみないか?」
「俺はパス。そんなやっていたら頭がおかしくなる」
「そうか、それは残念だ……」
 デュタは声のトーンを少し落としていたが、とてもやりたいなんて言えるわけがなかった。始めたら最後、いつ終わるか分からない世界に引き込まれてしまう。
『今の時代、一家に1台、東雲家電の機械人形(オートマタ)。最新の擬似人格プログラムと人間さながらの挙動が可能になった球体関節が、あなたの人生に潤いを与えます』
 コント番組から一転、TVCMへと変わっていた。それも東雲家電の機械人形(オートマタ)のCMだ。
「そういえばそうだ」
「何かあったのか、大和?」
「ネコ耳宇宙人の文化に、ロボットってあるのか?」
「ロボット? それは、独立思考型殲滅戦術機動機械のことか?」
「ん?」
 よく分からないが、デュタの言葉からして、どうも兵器のことを言っているようだ。
「ネコ耳宇宙人のロボットがどんなものかは分からないが、ああいうのをロボットって言うんだ」
 俺はTVCMの端正な顔付きの機械人形(オートマタ)を指差した。さりげなく球体関節の肘をアピールしているところに、作り手側のこだわりと商売魂を感じる。
「機械人形(オートマタ)、機械人形(オートマタ)……」
 デュタは意味深に復唱した。そして、数秒間ほど沈黙した。
「その機械人形(オートマタ)なら、以前、助けたことがある」
「そうなのか」
「ああ。私が初めて東雲学園を訪問した日のことだ」
 東雲学園を始めて訪問した日。
 それはデュタとミューナを居候させ始めた頃の話だ。あの時は、デュタとミューナが地球のことをあまり知らず、二人の行動に振り回されていた。俺はそれが我慢ならずに、一時は追い出すほどのトラブルにまで発展するほどだった。2ヶ月ほど前の話だが、もう数年前の話かと思うほどに懐かしい。
「その機械人形は、不良数人に絡まれていた。とても困っていたので、私は男たちを懲らしめたぞ」
「いかにもデュタらしいな。俺なら絶対に無理」
 もっとも、俺は俺で何度か命懸けな目に遭っているが。それに比べたら、不良たちと喧嘩することになるほうがマシかもしれない。
「もし、その機械人形(オートマタ)に出会う機会があるならば、話したいものだ。地球の文化には色々と興味があるからな」
「まあ、時間は十分にあるんだし、いつかは出会えるんじゃないかな?」
 その保障はないが、それでもデュタの夢を壊さぬようにと俺は取り繕った。
「ふにゃああああ~」
 ミューナが間抜けすぎる欠伸をした。宇宙人の研究家がこんな光景を見たとしたらどう思うのだろうか? とても微妙な面持ちになるのだろうか? それとも、好奇心を駆り立てられるのだろうか?
「明日からまた学校だ。そろそろ寝よう」
 俺はシンプルなデザインの掛け時計を見た。深夜0時だ。
「弁当の準備はしなくていいのか? 当番のはずだぞ、デュタ」
「大和、明日は午後から家庭科の授業で調理実習なるものがあるじゃないか」
「そうだった。すっかり忘れていた」
 先週の月曜日、家庭科の担任である大林がそんなことを言っていたな。デュタが言わなければ、弁当を余計に作ってしまうところであっただろう
「調理実習がどういうものかは分からないが、昼食は軽く済ませろと言っていたじゃないか」
「じゃあ、明日は小腹を満たす程度のものでいいか。ミューナには、食堂で昼食代を渡してさ」
「ミューナ、寝るぞ。TVを消し……」
「むにゃあ、むにゃああ……」
 ミューナは、点けっぱなしのTVを前に寝落ちをしていた。深夜放送版の聖大天使(アークエンジェル)みんとはわざわざ起きて見ているのに、こんな時にはすぐ寝るとは。なんとも都合のいい奴である。

 どうでしたか?今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は喫茶店での出来事を話す大和と、それを聞いて色々と話すデュタを書きました。まだ物語は大きく進展しているわけじゃないですけど、自分としては色々とギミックを仕掛けたつもりです。
 個人的に今回の場面で一番力を入れたのは、時間の流れ。物語も13話目となり、色々とありました。ネコ耳宇宙人との出会いとエリア51のエージェントとの激闘、居候と早すぎる別れ、イヌ耳宇宙人との友情と悲しい過去、妖狐の語る真実と大人気アイドルとのライブ……。そんな色々あった2ヶ月を機械人形(オートマタ)という話題を通して書きました。どうでしょうか?自然な流れになっているでしょうか?
 それとさりげなく機械人形(オートマタ)がどのような存在であるかをさりげなく書きました。前回もそうですけど、機械人形(オートマタ)はこの作品では、たびたび登場する。ですが、第13話目に入るまでは殆ど説明がありませんでしたからね。ですから今回は、それを自然な流れで話を進めるものにして見ました。ただ、ちょっとくどいような気がするのも事実です。

 色々苦労するけど、その分、楽しいオリジナルのライトノベル。
 次回は、いつもどおり日曜日更新予定。楽しい休日を過ごした大和は、何ら代わりのない日常が再び始まる。そこで大和が出会ったものとは?それは見てのお楽しみ。

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