現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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天使の歌声。
2015-04-19 Sun 21:20

 慣れないことをすると恥ずかしいものだ。
 だが、それを乗り越えなければ!!

 へたっぴだけど、楽しく書かせてもらっている蔵間マリコです。
 さてと日曜日ですので、更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、毎日毎日コツコツと書いておりますが、本当にライトノベル執筆って楽しいですねえ。自分の頭の中にある世界を文章にして作り上げる。それが上手いか下手か、しっかり伝わっているかどうかは分かりませんけど、それでも自分の世界を世に出すことができるのですから。もっと上手くなって、人に満足してもらうような出来になるように頑張るぞ!!
 とまあ、前座はこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。先でも書いていますけど非常に下手ですが、それでも読んでくれると非常にありがたいです。それでは、今回もどうぞ。
               第12話 歌姫(ディーヴァ)と騎士(ナイト)(9)

 俺たち6人が会場東雲ホールについた頃には、かつてこれほどに埋まったことがあるのかと言いたくなるぐらいの超満員だった。これでもチケットの枚数を絞ったようだが、押し合い圧し合いに近い。
 そんなカオスに満ちた空間であったが、俺たちはそのような状況とは無縁であった。
 アリスさんからもらった特別券。これのおかげで、人ごみに飲み込まれることなどなく席に座って、落ち着いて見ることができる。それがどれだけありがたいことやら。
 ただ、手放しで喜べるものでもなかった。
 相撲で言うならば、砂被り席のようなものだろうか? この手のイベントには全く慣れていないためか、一番前の席で見るということに緊張してしまう。ましてや、妙がゲストでライブに出るのだから、尚更のことである。
 とはいえ、妙の特訓を見るには絶好の位置である。ぜひ、その特訓の成果とやらを思う存分に見せてもらわないと。
「き、緊張してきた……。たた妙ちゃんと、あ、アリスちゃんのライイブを見れるとお、思うと……」
 まるで悪寒にでもかかったかのように武士は震えあがる。この手のイベントに慣れているはずなのに、俺以上に緊張しているとはファンにってこれ以上のご褒美は無いのだろう。
「ミミィ、楽しみだね」
「うにゃ!! たえ、楽しみにゃ!!」
 一方のミミとリリィは対照的にリラックスしている。同じライブを見るのに、こうも極端だとどこか面白い。
「なぁ、大和。ライブというのは、どういうものなんだ? 武士が楽しみにしていたから、楽しいものだというのは分かるが」
 デュタが真顔で質問した。
「ああ、ライブか。ライブというのは、歌手やアイドルが歌を唄うんだ」
「そうか。それは楽しそうだな」
 俺はざっくばらんに答えることしかできなかった。武士の持っているアンジェリカのライブビデオでしか見たことがないからだ。
「大和くん、話している場合じゃないの。そろそろ始ま……、あっ!!」
 そらが言い切ろうとした時、会場内は暗闇に包まれた。
 ついに始まる、アンジェリカと妙のライブが。
 壇上に七色のスポットライトが照らし出される、白い煙が勢いよく噴出(ふきだ)される。
 それと同時に奈落から上昇し、現れたのは4つの影。
 現れたのは、アンジェリカだ。
 リリィたちがコスプレしていた衣装とは違ったものでありながらも、それとは比較にならないほどのオーラを放っている。そう、まるで本当の天使かのように。
「わぁあああああああああああああぁっ!!」
 静まり返っていた会場は、歓声とともに熱狂的となり、一瞬にしてに沸騰した。
 七色のスポットライトが消え、代わりに壇上全体を輝かし、照らし出す強烈な光が放たれる。各々の特徴的で印象的な衣装がより一層に輝かせる。
「みなさーん、はじめまして!! そして、ファンの皆さん、こんにちはー!! アンジェリカのリーダー、ガブエリエルの望月(もちづき)みんとでーす!!」
「俺の名は宮藤恭子(みやふじ きょうこ)だ。ラファエルだ。俺たちの曲に酔いしれるがいい。そして、この日がいつまでも心に残る日になると俺は願うぜ」
「わったしの名前は、ウリエルの二階堂エリスでーすっ!! わたしたちアンジェリカの魅力をじゅーぶん味わってくださーい!!」
「ラファエルのマリア・フローレンスです。皆様、本日のライブコンサートに参加してくれてありがとうございます。私たちを知っている方も知らない方も、今日のライブを楽しんでくださいね」
 紹介されるたびに、会場は魂からの歓声に包まれる。全国ライブもこのような盛り上がりようなのだろうか? アンジェリカのカリスマ性は計り知れぬ。
 だが、まだ妙がいない。どこにいるのだろうか? いつ現れるのだろうか?
 その疑問は、すぐに解消された。
「そして、今回のイベントにゲストをお呼びしました!!」
 アンジェリカの背後で再び白い煙が吐かれ、七色のスポットライトが照らし出した。
 そこからから現れたのは、1人の謎のシルエット。
 どよめきだす観客たち。
 しかし、俺たち6人は分かっていた。その影が何者かを。
『は、はじめまして!! 今回のイベントでゲストをさせてもらいます、もう1人のラファエロを演じさせてもらうテレサ・フローレンスです!! このようなイベントに参加させてもらうのは初めてですが、一生懸命頑張らせてもらいます!!』
 ゲストとして華々しく現れた妙の姿は、まさしくマリア・フローレンスそっくりであった。違いといえば、マリアが黒を基調としているのに対して、妙は白を基調としている。同じカラーリングにすれば、殆ど見分けがつかないと言ってもいいぐらいだ。
 恐らくは、いや間違いなくこのアイデアは、アリスと初めて出会った時の替え玉作戦から用いたものであろう。こんなところで、このアイデアが役に立つなんて。
 ゲストの妙が現れたと同時に、観客たちの大歓声が生まれ、会場の温度は更に2℃上昇した。サプライズ一つでここまでの盛り上げようとは、大人気アイドルユニットだけある。
『今回は私たちアンジェリカと、ゲストのであるテレサ・フローレンスさんを加えてのライブコンサートを行います!! 学生の皆様、ファンの皆様、この日を最高の一日にしてくださいね!!』
 アンジェリカのリーダー、みんとがウインクしながら投げキッスをした。それに呼応したかのように、会場は「みんとちゃーんっ!!」と応援の声が飛び交った。
『では、まずは1曲目。聖大天使(アークエンジェル)みんとの1stOPテーマ『恋する守護者』です!! それでは、どうぞ!!』
 みんとの声とともに、スポットライトは5人それぞれに向けられた。
 聖大天使みんとというポップなタイトルとは裏腹に、特撮らしいイントロが流れ始める。曲そのものは、音楽番組や街中で流しし聞きレベルで聞いたことがあるが、ちゃんと聞くのはこれが初めてだ。

 あなたを守りたい、あなたの盾となりたい、あなたに全てを捧げたい
 私は恋する守護者

 いつも私は気弱で、声をかけることもできない
 ほんの少しの勇気が足りない何処にでもいる普通の少女
 あなたはいつも輝かしくて、とても優しい
 貴方は皆の憧れの先輩、私の憧れの先輩

 でも、私は貴方のために戦う、人知れず戦う
 落ち込んでも、嫌われても、傷ついても、倒れても
 私は戦い抜いて、あなたを守り抜いて見せる
 その先に待っているのが報われぬ結果であっても、私はあなたのために戦う
 それが私の運命の人だから

 あなたを守りたい、あなたの盾となりたい、あなたに全てを捧げたい
 私は恋する守護者

 俺は魅入っていた。
 初めて見る生のライブコンサートがこれほどに凄いものだったなんて。TVで見るものとは、比較にならないほどの素晴らしさだ。
 いや、歌だけではない。ダンスもパフォーマンスも演出、どれをとっても超一流。いや、どれか一つでも欠けていたら、ここまで人々を魅了させるアイドルユニットとして成立していなかっただろう。
 そして、一番驚くべきことはゲストである妙がアンジェリカに見事に溶け込んでいるということだ。
 勿論、スタッフやアンジェリカのメンバーの教え方も重要であろう。だが、1週間という短期間でここまでこなしている妙の努力と才能はそれ以上のものがある。アリスが妙をこのライブのゲストとして選んだのも納得である。

 あなたを好きになりたい、あなたの恋人になりたい、あなたの大切な人になりたい
 私はあなたに恋する乙女(レディ)

 文字通りスコールのような拍手。
 あっという間に最初の曲が終わってしまった。ああ、まだまだ聞きたかったのに。
 だが、その余韻に浸っている暇などなかった。
 ライブは間髪いれずに、2曲目へと突入する。
 2曲目も、それ以降の曲もそれに負けないほどの名曲ばかりだった。
 OPやEDだけでなく、劇中歌やキャラクターイメージソングなどなど。
 中には初めて聴いた曲もあったが、思わず口ずさみたくなるような魅力的な曲ばかりであった。
 そして、ライブコンサートも中盤へと差し向かった。
「皆さん、東雲学園祭ライブコンサートはまだまだ盛り上がりますよー!!」
 みんとが笑顔を絶やさずに観客全員へとアピールする。それに合わせて、会場は最高潮となる。
「次の1曲は、このイベントのゲストであるテレサ・フローレンスさんのために作りました」
「この曲を初めて聴いた時、とても感動しました。それも、私をゲストとして招いてくれたアリスさんがわざわざ私のために新しい曲を作ってくださるなんて。同じ舞台に立つこと自体相当有り難いことですけど、ここまでしてくれるなんてとても光栄です」
 妙は汗でびっしょりだったが、笑顔は全く崩さず、疲れは全く見せていなかった。
「私もテレサさんに出会えたことを感謝しています。たった1週間程度の時間ですけど、私にとってそれは忘れることができない思い出深いイベントとなりました」
 それはマリアも同様で、それどころか殆ど汗を掻いていなかった。
「皆様」
「私たちの新曲を聴いてください!!」
「曲名は、水面月(みなもづき)です」
「「それではどうぞ!!」」
 2人のトークが終わるとともに、舞台上の光は完全に消え去った。
 それから10秒も経たないだろうか、再び中央へとスポットライトが照らされた。
 するとそこには、先とは違った煌びやかな衣装をしたマリアとテレサがいた。

 moon mirage、どうしてあなたは優しいのか
 moon mirage、どうしてあなたは美しいのか
 水面に映る私と、ここにいる私
 どうしてあなたは愛おしくて狂おしいのか

 私は誰かのために頑張ってきた
 家族、親友、先生、そして仲間たちのために
 私もそれが正しいと思い続けた、思いたかった
 だけど、私はどこかで感じていた それが本当の私じゃないと
 本当の私を見つけるために抗い藻掻(もが)く
 そう水面に映る優しくて美しい月のような私を

 でも、それが私を苛(さいな)む
 理想と現実、そのギャップが私を苦しませる
 足掻けば足掻くほど、水面の私から遠ざかる
 それでも私は歩みを止めることができない 歩みを止めれば私でいられなくなる
 私は目指す水面に映る優しくて美しい月を

 moon mirage、どうしてあなたは優しいのか
 moon mirage、どうしてあなたは美しいのか
 水面に映る私と、ここにいる私
 どうしてあなたは愛おしくて狂おしいのか

 マリアとテレサは、時に一人語りのように歌い、時に互いに手を触れて歌う。
 その曲は、アイドルのライブらしからぬ曲だった。どこか、歌い手の悩みを体現したかのような歌詞とメロディ。妙とアリスがどういう役をやっているのか分からないが、こういう重たいものを抱えたキャラなのかもしれない。
 しかしながら、私はマリアとテレサのデュエットソングに聞き惚れていた。今までの曲も非常に良かったが、この水面月はどこか他の曲とは違った雰囲気を覚える。それが何かは分からないが、俺の琴線に触れたのは間違いない。

 moon mirage、私はあなたであり、あなたではない
 moon mirage、あなたは私であり、私ではない
 水面に映る私と、ここにいる私
 私は私でありのままで在り続ける

 そして、この曲が終わりを迎えると、会場がほんの一瞬だけ静まり返った。そして、掛け値なしの拍手喝采で会場が満たされた。そらも、武士も、デュタも、ミミも、リリィも、俺も。
「どうでしたか、私、アリス・フローレンスとテレサ・フローレンスのデュエットソング、水面月は?」
「私はアンジェリカの皆さん、そしてアリスさんという偉大なアイドルとともに歌えたことをとても光栄に思っています。こんな素晴らしくて貴重な体験は、2度あるかどうか分かりません!!」
 歌い終えた妙は、どこかやり遂げた満足感に満ちた表情だった。感情豊かな妙だけど、こんなに輝かしい顔は見たことがない。
「さて、ライブも最高潮ですが、私たちアンジェリカとテレサ・フローレンスのライブはまだまだ続きます。続いての曲は聖大天使(アークエンジェル)みんとの2ndOPテーマの……」
 ライブは東雲学園祭のどのイベントよりも盛り上がり、どのイベントよりも感動的だった。多くの者の心を掴み、深く心に刻む。ここにいる観客全員に。
 きっと忘れられないであろう、この素晴らしき最高の一日を。

 どうでしたか?今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、いよいよお待ちかねの学園祭ライブ。大人気アイドルユニット・アンジェリカと橘妙演ずるテレサ・フローレンスのライブコンサートを思いっきり描きました。どうでしょうか?
 さて、今回の場面で一番力を入れた場所は、この場面の最大の特徴ともいえる2曲、聖大天使(アークエンジェル)みんとのOP『恋する守護者』と橘妙のために作った新曲『水面月(みなもづき)』です。
 いや~、書き終えてしばらくして読んだらメッチャ恥ずかしくて卒倒しそうなくらい残念な出来ですけど、初めて歌を作るという身としては頑張るだけ頑張ったんですよ?いかに美少女が戦うという特撮ものというものにあう曲を作るのか、テンポやメロディが悪くないか。そういったものを色々と考えながら作りました。1曲目の恋する守護者はOPである以上は、作品の顔ということで自分の想像しているものをそのままぶつけたなあと。
 でもって、新曲の水面月に関しては、恋する守護者と打って変わって暗めの曲を。まあ、自分のイメージしているアン・R(ルイス)・レオンクール演じるマリア・フローレンスというキャラクターはそういう方面のキャラで、橘妙が演じるテレサ・フローレンスと対になっていることも考えてこんな曲にして見ました。表裏一体、それをテーマといえる曲です。
 ただ、やっぱり知識無しで作ると酷いなあとつくづく思う。やっぱり、こういうことだってちゃんと勉強しないといけないな。 

 苦労もたくさんあるけど、その分楽しいオリジナルのライトノベル。
 さて次回で、第12話も終了。トラブルがありつつも、なんとか終わることができたアンジェリカの学園祭ライブ。学園祭も終わり、アンジェリカのメンバーと別れの時間が近づいてきた妙はどんなアクションを取るのだろうか?それは見てのお楽しみ。

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