第76話『
この報復は受け入れがたし』(前編)
○あらすじ
坂東の登場によって、マユとナナは謎の乱入者の魔の手から救われた。
しかし、坂東が楓荘から帰ろうとした時、最悪の再会を果たす……。
○登場人物(赤字は死亡)
コウタ、にゅう(ルーシー)、ユカ、マユ、ナナ、坂東、
帽子の男 ○ターニングポイント
・ルーシー再び
坂東の銃撃によって、長い間眠っていたルーシーの人格は目覚めた。
この一撃が、楓荘の住人たちの今までのような平穏な生活が終わったのは間違いない。いや、既に帽子の男が楓荘に乱入した時点で終わっていたのかもしれないが、ここで全員が非現実的な暴力を目の当たりにしたのだから。そして、それがルーシー覚醒のトリガーとなった。もう戻ることが出来ない。
ただ、坂東は坂東で気を使っているのもポイント。先制攻撃はともかくとして、粗暴ながらもマユを気遣ったり、戦う場所を変えるだけの猶予(もっとも、由比ヶ浜へと変えたのは理由があるが)を持ったりと。登場初期の坂東ならば、間違いなく楓荘でドンパチしていたであろう。
そして、裏拳一発で気絶させられるコウタだが……。それについては、後述で。
・遁走後
坂東の投げた棘付き鉄球をひっぺ返そうとする帽子の男。
こんな所に逃げたのが運のツキ、というよりもここに逃げなければ色々と首尾よく進んでいたのに……。
・目が醒めた時
気絶したコウタが見たものは、血に染まった楓荘の一室だった。
「
吠えてるだけじゃ何も動かせんねえんだよ ボケ!!」と坂東は言っていますけど、まさにコウタには痛感する台詞。結局、コウタが作中にゅう(ルーシー)のために出来たことと言ったら、殆ど知れていますからねえ。ここから先の展開でコウタがにゅう(ルーシー)に出来たことは約束どおり殺してやることだけだったし。まあ、ルーシーの周りで起きたことが蚊帳の外であることは仕方ないですけど、全く出来ないのは不甲斐ない。
それを考えると、
極黒のブリュンヒルデの良太は随分とアクティブなキャラタクターだと思う。魔女たちを養うことは勿論のこと、時と場合によっては魔女を殺していますからねえ。それもかなりの数の。流石に殺しは極端にしても、良太の胆力と行動力には驚かさせられる。
・楓荘を抜け出して
楓荘の人たちに迷惑をかけないためにも、しかしながら楓荘を離れたくなくて無理にでも記憶喪失になろうと電柱に頭突きを繰り返すナナ。
もし、ナナがにゅうやマリコみたいに人格が分裂していたらどのようなものになっていたのだろうか?多分、同じようにはなっていただろうけど、元が元だけにキャラ栄えしないだろうなあ……。だからこそのディクロニウスの本能に目覚めたナナがあるわけであって。
今でも読み応え抜群の
エルフェンリート。
さて、明日は先でも書いているように
極黒のブリュンヒルデはお休み。というわけで何か別のことで埋めようとは思っているが……。思いつかんなあ……。
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