現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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たぎる血液。
2015-03-15 Sun 20:24

 間に合うかなあ?

 考えんながらも、悩みながらも、楽しく書いている蔵間マリコです。
 さて、日曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 毎週更新しているこのコーナーですけど、進捗状況はなんとも言えない状況です。現在第13話を執筆中で、ようやく20ページが終わったところ。全体の4分の1が終了したというところでしょうか?非常に微妙な感じなんですよね。別に書くのに困っているというわけじゃないですけど、エンジンがかかったりかからなかったりと起伏が激しくて。オマケに年度末は忙しいですからねえ。
 ただ、それでも可能な限りはPCと睨み合いっこしながらも書いています。自分で追い詰めないように、かつ自分の能力よりも少し上のことを。そういったところを上手くコントロールしないとね。
 とまあ、ちょっと話が長くなってしまいました。そろそろ本題へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、あまり上手な文章とは言えません。ですが、それでも読んでくれると非常にありがたいです。それでは今回もどうぞ。
               第12話 歌姫(ディーヴァ)と騎士(ナイト)(4)

 正体不明者の砲火の雨を回避した私は、同時に転送したフォトンバレット『シルヴァイン』を携え、地上敵へ4度目の突撃を仕掛けた。
 相手は旧式タイプの独立思考型殲滅機動機械、デスストーカー。絶対的な防御性能を誇る腕部の前面展開型電磁障壁、並みの電磁障壁なら数秒で打ち破る六脚の特殊コーティングシックル、超長距離航行用宇宙艇の外壁をも溶かす尾部強酸砲。型落ちであるとはいえ、未だに切り込み部隊にも使われている信頼性の高い兵器であることには変わりない。数も24機のうち、17機が健在とまだまだ数が多い。
 そして、上空には正体不明の敵性勢力が1人。最新式の浮遊磁場発生装置に、最新モデルのブラスター砲を二丁、次元転送式の光粒子ミサイルを多数。電磁障壁を採用していないため防御能力は低いものの、機動力と手数の多さで接近を許さない装備構成となっている。
 地上からの数の暴力、空からの絶え間ない砲撃。普通ならば、このような相手に対抗するにはそれと同じだけの戦力を用意するか、戦闘用フライトユニットを装備して優位性を得る必要がある。
 しかし、今の私にはそんな贅沢は言えなかった。ブリジットの率いる対策班が到着するまでに多少の時間が必要だ。それに浮遊磁場発生装置も、このような状況で召喚をすれば的になってしまう。この戦いは私は不利なまま戦うことを強いているのだ。
 それでも、私は慌てることなどなかった。
 確かに綱渡りの戦いであるが、この程度の修羅場は数え切れぬほどに切り抜けてきた。いや、これ以上の劣勢に追い詰められたことだって幾度となくある。氷点下50度の惑星『スフィリア』での10日間に渡る決死行、地獄のような暑さと猛烈な飢えと渇きに追い詰められた灼熱の星『イズラエール』での遭難、敵性星人の何度も気を失うほどの拷問と敵拠点からの単独脱出。そして、白銀の流星ことヴァン・スコラットとの死闘。それらに比べると、今回の敵は随分と可愛いものである。
 それにデスストーカーには、致命的ともいえる弱点を内蔵している。
「はあっあぁっ!!」
 私はデスストーカーのうちの一体に向かって射撃を行った。
 光の弾丸はデスストーカーへと襲い掛かる。命中すれば、間違いなく装甲は溶け、中の機械も破壊されるであろう。普通の兵器ならば。
 勿論、そんな攻撃でやられるデスストーカーではなかった。デスストーカーは防御体勢を構え、自慢の全面展開型電磁障壁を即座に展開、光の弾丸は特殊磁場の壁にぶつかりバチバチと音を鳴らしながら消滅した。
 攻撃は失敗か?
 いや、私はこの瞬間を狙っていた。
 私は光弾を発射したと同時に、デスストーカーの上部へと体に捻りをかけながらムーンサルトジャンプを行った。
 電磁障壁を張るための防御体勢を構えたデスストーカーは腕部と脚部が完全に不自由な状態となり、動くことが出来ない。これが狭い屋内での戦闘ならば全く問題はないだろう。しかし、ここは高速
道路上。弱点を曝け出している。
 かろうじて動かすことの出来る尾部の強酸砲は反撃を行うとするが、私はそれを見逃さない。
 私は左手に隠していた炸裂ダートを4本投擲し、更に他のデスストーカーと正体不明者の足を止めるべくシルヴァインをランダムに射撃した。
 地球(セラン)のクナイなる武器に似た形状の武器である炸裂ダートは、アル・ビシニアンの使う武器の中でもかなりの旧式だ。しかしながら、使い手によっていくらでも可能性を伸ばせるという点が好まれ、得物として扱う者も少数ながら存在する。私もその1人だ。
 的確に投げられた炸裂ダートは、頭部に1本、背部に2本、強酸砲の射出口に1本刺さる。そして、深々と刺さった炸裂ダートは内蔵された炸裂機構が起動した。
 邪悪なる殺戮兵器は内部から発生された膨張エネルギーの爆発に耐えられるはずもなく、赤黒い爆炎を巻き起こし、ほんの僅かに遅れて爆風と衝撃を巻き起こした。
「きゃあっ!!」
 妙とアリスは屈みながら驚くが、その声も爆音によって一瞬にして掻き消されてしまった。私はそれを確認すると、私は左手から長さ1m54cmの物々しい機械を取り出した。
 超振動破砕装置『フォックスティル』である。
 本来は工業用として開発された宇宙作業用超振動ソーを兵器へと転用したもので、分子そのものに強烈な振動と熱を加えての物質を切断する。電磁障壁などには通用しないという点と巨大な武器という性質上小回りが利かないという欠点があるが、1対多数の状況や障害物の多い状況では絶大な効力を発揮する。
 私は着地と同時に密集しているデスストーカーの背後へとターンで回り込む。
 そして、私はほんの数瞬だけ構えを取り、地球(セラン)特有の剣術である居合い抜きを放った。
 ブリジットから特別に教えてもらった剣術は、デスストーカーのカメラで捉えることすら出来ぬ速さ放たれ、装甲と内部機器をバターのように易々と切断し、機能停止へと追い込む。それもただ1体ではない、同時に3体だ。
 ガラクタとなったデスストーカーを確認するまでもなく、フォックスティルを左手へと仕舞い込み、私は敵の反撃を食らわぬようバックフリップで回避行動を行った。
 直後、空中からは光粒子ミサイルが雨のように飛び交い、デスストーカーは切り刻まんと巨体に任せてダイブしてきた。私は、予想以上の激しい攻撃にバックフリップの速度を上げて、紙一重といえるギリギリの距離で猛攻を回避した。もし、先ほどと同じペースで回避しようというのなら、消し炭になるか三枚おろしになっていたであろう。
 敵の攻撃が一時的に止み、私は息を整え、汗を拭う。全身の筋肉を駆使し、フルに思考を働かせ、目標敵全てと妙とアリスに注意を配らせる。さしたる相手ではないが、守りながら戦うとなると求められることが多くなる。
 それでいながらも、私は全く疲れていない。それどころか、不思議と血のたぎりすら感じていた。
 久しぶりの戦闘で興奮しているというのもあるかもしれない。悪が許せないという正義感もあるかもしれない。妙とアリスに傷一つつけてはいけないという使命感が働いているのもあるかもしれない。
 だが、それ以上に私の感情を昂ぶらせる何かがある。思い当たる節なんて全く見当たらないが、それが今の私に力を与えている要因となっているのは間違いない。
「下等種族め」
 合成音であるが、初めて正体不明者が喋った。
「喋るだけの余裕はあるのか。それとも、虚勢か?」
「下等種族に答える義理などない。下等種族は下等種族らしく、ここで果てろ」
「そうか。どちらにしても、言葉など必要ないというのか」
 私は再び構える。両腕は力みすぎずに、両足に力を籠めて、剣にもエネルギーを籠めて。
「ならば、無理矢理にでも吐かせてもらうっ!!」
 私は夜空を舞う正体不明者に向かって、槍投げの槍を髣髴させるかのようなジャンプを行った。
 持久戦でデスストーカーの数を減らして戦うというも選択肢もあったが、司令塔を潰せば、それで撤退をすると見込んだからだ。
「無謀な、下等種族!!」
 正体不明者は、ブラスターランチャーを接近戦モードへと変更、砲身から紫色の光の粒子の刃が浮かび上がった。
 刃渡りはおよそ3m、私の使うフォックスティルを凌駕する。特殊コーティングをしているため、鍔迫り合うことは可能だが、それはこちらも浮遊磁場発生装置を使用している場合。浮遊できない今の私が正面からぶつかれば一合ぶつかり合った後に、返り討ちにあってしまう。かといって、このままでも真っ二つにされる未来が待っている。
 そこで私は奇策を使った。
 持っていたフォックスティルを――ゆっくりと手から離したのだ。
「わざわざ死にに来たのか!?」
 敵意と悪意を剥き出しにした正体不明者は巨大な光の刃を振りかざす。
 しかし、私をしっかりと対処していた。
 粒子の刃が振りかざされたと同時に、私の背中に凄まじい衝撃エネルギーがかかった。
 私は投げ捨てたフォックスティルに過剰な電力をかけて、爆発させたのだ。それにより、一度限りではあるがフライトユニットなしの軌道変更を成功させた。
「なにっ!?」
 正体不明者に向かっていた私は空中で軌道を変え、垂直へと飛び上がる。それにより相手の攻撃を避けるだけではなく、動揺させることにも成功した。
 想定外の行動によって、正体不明者は動きと判断が鈍る。光の粒子の刃は中途半端なスピードで斜めに振り下ろされたが、虚しくも空中を切り払うこととなった。
 その隙を狙い、私は空中で姿勢を整え、強力な一撃をお見舞いしようとパンチの体勢を体勢をとる。武器を取り出す暇こそなかったが、爆発エネルギーが加わっていること、そして左手から放たれる電撃があれば十分なダメージを与えることが出来る。
 相手はとっさに防御姿勢をとるが、振りが大きかったためにワンテンポほど遅れた。
 それにより、私の強烈なパンチは正体不明者のガードを突き破り、胸板へと命中した。
「ぐはあっ!?」
 正体不明者はフライトユニットの制御よりも私の重たい一撃が勝り、隕石落下の如く地面へと叩きつけられた。そして、ピクリとも動かなくなった。
「決まったか!?」
 私は自由落下の間に、状況を確認する。妙とアリスは大丈夫か? 着地点にデスストーカーはいないか? 正体不明者を倒せたか?
 それを確認したと同時に、ゆっくりと着地した。
 まだ戦いは終わっていない。しかし、これで私に主導権が回った。残る戦力から考えても、殲滅するのは時間の問題だ。
「デュタさま!!」
「すごいです……」
 私は妙とアリスに一瞥すると、戦闘を再開した。
 迫り来る残存戦力のデスストーカー。だが、空中からの妨害がなくなった今では、烏合の衆にしか過ぎなかった。
 大鎌が振り下ろされる直前を見計らい、背後へと回り込み痛烈な格闘技の連打で解体した。
 電磁障壁を張りつつの飛込み攻撃には、スライディングと同時に炸裂ダートを腹部に命中させ、爆発を巻き起こした。
 強酸の弾丸には、機動を見切りながらのフォトンバレットの連射により穴だらけの鉄塊へと変わり果てた。
 常に1対1の有利な状況を作りつつ、各個撃破に勤める。それはとても容易なことだった。
 それから10分、高速道路という戦場は沈黙に静まり返った。
 火を吹き上げ動かなくなったデスストーカー、激しい攻撃で荒れ果てたアスファルトの道路、高速道路に漂う煙と光粒子と内蔵液体の匂い。
 私は勝ったのだ、誘拐犯に。
「デュタさまぁーっ!!」
「妙……」
 電磁障壁を解除した妙は、私の胸元で号泣した。無理もない、ほんの少し前まで続いていた死と隣り合わせから解放されたのだから。私が妙と同じ立場なら、間違いなく泣いていたであろう。
「うわあああん!! 本当に、本当に怖かったですよ。よく分からない人たちに誘拐されるし、拳銃を撃たれるし。デュタさまが助けに来る前までは、アリスさまもわたしも助かるかどうか分かりませんでしたわ」
「でも、妙さんとデュタさんのおかげで私は助かりました。本当に何とお礼をすればいいのか……」
「大袈裟なことを言わないでくれ。私は困っている人を助けただけだ」
 私は妙の頭を撫でながら、アリスに優しく微笑んだ。
「でも、デュタさん、この格好は一体なんでしょうか? もしかして、スタントマンでもしているのでしょうか?」
「そ、そんなところかな? ただ、他の者には秘密にしてくれないか?」
「はい、分かりました」
 私は久しぶりの戦いに高揚感を覚えていたが、それもかなり落ち着いてきた。あと20、30分もすれば、完全に冷静になるだろう。
 それにしても、あの正体不明者は何だったのだろうか? 何のためにこんなことをしていたのだろうか? 少なくとも、フライトユニットは地球(セラン)に存在しない技術だ。誰かからそれを借りた人間か、あるいはこの星の者ではないのか。まあ、ブリジットたちが駆けつければ、正体不明者の正体が何者かが分かるはずだ。
「でゅ、デュタさん……!!」
「なんだ? さっきまで喜んでいたのに、急に怯えて」
「う、うしろ……!!」
 アリスは私の後ろをぶるぶると指差した。
 敵の脅威が去ったはずだというのに、アリスが恐怖している。これはもしかして……。
 私は何かが起きていないことを期待してゆっくりと振り向いた。
 立ち上がっていた、立ち上がっていけないはずの者が。
「ふぅーっ、ふぅーっ、ブルルルルゥッ!!」
 赤い煙と陽炎と血液を撒き散らし、憎悪と精神力だけで立ち上がっている正体不明者が。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、前回の大和視点から打って変わって、デュタ視点の話。そして、誘拐犯の一味との戦闘を書きました。どうでしょうか、ちゃんと伝わっていますでしょうか?
 自分としてはこの場面で一番力を入れたのは、武器や兵器の類の描写や説明。個人的には回想シーンを書くのが一番好きですけど、こういう小道具の説明なんかも好きなんですよねえ。何て言いますか、自分の世界観を思いっきり出せる部分の一つでして。作品的にもSFファンタジーと言っている以上は、ここは力を入れないといけないと思いますし。ただ、それが他人に伝わっているかどうかは少し怪しいですけど。
 その一方で、戦闘描写が上手くかけているとは言いがたい。スピード感があるわけじゃないし、ゴチャゴチャしているせいか何が起きているのか分からない。そのくせ、自分の頭の中ではどうのようになっているか分かっていますからねえ。自分のイメージとそれを書き起こした時の現実との距離が激しいといいますか。もっと人に分かりやすく書けるようになったらいいのだが……。自分が書いて楽しくても、他人に伝わらなければダメだなあ。

 苦戦しつつも、何とか書いているオリジナルのライトノベル。
 次回は、日曜日に更新予定。これで終わりと思いきや立ち上がってきた正体不明の敵。その正体不明の敵の暴威が、デュタたちの前に襲い掛かる!!果たして、デュタたちの運命は!?それは見てのお楽しみ。

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