現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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意外な再会。
2014-11-03 Mon 21:42

 まあ、社会人なので色々と忙しくて……。

 この3連休は忙殺そのものだった蔵間マリコです。
 さてと、月曜日ですけど、更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、11月はじめの3連休ですが、自分にとってはそれとは無縁の生活でしたよ。3日とも休日返上での交通警備やイベント警備。まあ、明日は休みになっていますけど、それでもこの3日間は殆どPCを起動させる暇などない。そのくらい大変な3連休でしたよ。
 おかげでライトノベル執筆の進捗状況は最悪。疲れきっているから、11月から書き始めた12話目の執筆が2ページ程度しか進んでいない。仕事が入っていなければ、10ページは進めておきたかったのだが……。う~ん、この調子で12話目が完成するのかなあ?
 とまあ、愚痴はこれぐらいにして、そろそろ本編へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、かなりへたっぴな文章ですよ。それでも読んでくれると非常にありがたいです(できれば感想なんかも)。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
            第11話 学園の女王(ハイスクール・クイーン)(1)

 時計は7時前を指しており、すっかり夕闇に染まっていた。
 賑やかな私立東雲学園も静まり返り、学生の姿もまばら、昼とは全く違った姿を見せている。
 そんな夜の学園の中、俺とミューナはデュタの帰りを校門前で待っていた。
「まったく、デュタはどこで油を売っているのじゃ」
「そんなに待つのが嫌なら、さっさと帰ってもいいんだぞ」
「それも嫌じゃ。妾は、デュタと一緒に夕食の買い物をしたいのじゃ」
「なんだそれ」
 しかし、ミューナの言うとおり、集合時間から20分近く遅れている。これ以上遅くなるとスーパーで売っているものがなくなるし、先に帰ると連絡をしておこうかな?
「大和、ミューナ、待ったか?」
 携帯電話に手をしたと同時に、夕闇の中からデュタが現れた。
「デュタ、遅いのじゃ!!」
「部活の練習が少し長びいてな、すまない」
「ぷんすか、なのじゃ!!」
 ミューナはオーバーに機嫌の悪さをアピールする。どことなく、アニメっぽい言動が地球の環境に感化されている気がする。地球の文化の影響だろうか?
「まあ、そういうことは歩きながらもでしよう。夕食が遅くなる」
「そうだな」
 俺たち3人は、街灯に照らされた夜の通学路を歩き始めた。
「大和、学園祭に向けての準備はどうだ」
「ボチボチかな。進行度70パーセント」
 実際のところは60パーセント程度だったが、俺は少しだけ見栄を張った。別に何の得になるわけでもないが、それでも見栄を張りたかったのだ。
「妾もばっちし準備が出来ておる」
「そうか、それなら一安心だ」
「にゃははは」
 とはいっても、ミューナは課題はレポートではなく、コスプレ撮影会のコスプレイヤーとして参加するという形で免除してもらっているだけだ。元々は撮影されるために写真部に入部したというのもあるが、ズルをしているようでならない。
「そういうデュタはどうなんだ? そもそも、お前のところの課題って、何だよ?」
「それは学園祭までのお楽しみだ。大和、君を驚かさせるためのサプライズだ」
「汚い、聞いておいて」
「ふふ」
 いや、ミューナだけではない。デュタも少しずつであるが、変わりつつある。
 知り合った頃のデュタは、心に余裕がなかったのか冗談の全く言わないクチだった。だが、今は多少はジョークを言える程度には精神的キャパシティが生まれてきている。ネコ耳宇宙人の生活がどんなものだったのかは分からないが、それだけでも成長した気がする。
「デュタ、今日は約束どおりビッグ魚肉ソーセージを買ってくれるのじゃな?」
「おい、待て。そんなもの今まで一度も買ったことないぞ」
「妾はビッグ魚肉ソーセージが食べたいのじゃ。デュタ、いいよな?」
「分かった、ビッグ魚肉ソーセージだな」
「やったのじゃー!!」
 しかし、肝心のミューナのわがままな性格もデュタのミミとミューナへの甘さは相変わらずだ。いくら妹分だからといって、ここまで甘やかしていたら日常生活に支障が出るぞ。
『貴方たちの悪行、私たちが絶対に許さない!!』
 どこからともなく、可愛らしい声が響いた。
「うにゃあーっ!!」
 唐突もなくミューナは、つんざくような叫び声をあげた。
「うぉっ!!」
「わっ!!」
 反射的に耳を両手で塞いだ俺は、ミューナが何故大声を出したのか理解できなかった。ほんの数秒前まで大喜びしていたのに、今度は何があったというんだ?
「今日は聖大天使(アークエンジェル)なぎさの放送日なのじゃ!!」
「なぎさ? みんとじゃなくて?」
「そうじゃ!! 大聖天使みんとの続編じゃ!! ああ、今週は第2の大聖天使、サンダルフォンが初登場する回だというのに!! 悔しいのじゃ!!」
「録画しているから大丈夫だろ、そんなの」
「録画じゃなくて、リアルタイムだからこそ意味があるのじゃ!! リアルタイムこそが一番なのじゃ!! ヤマトは全然分かっておらぬ!!」
「ミューナ、我侭を言うな。大和が困っているじゃないか」
「デュタ、これは重大事じゃなのじゃ!!」
 子供を諭すようにデュタは説得をするが、珍しくデュタの言うことを聞かない。それどころか、火に油をそぐ結果となってしまった。それだけ、ミューナは聖大天使にはまっていることが窺える。
 しかし、俺にはミューナに対して絶大な効果を発揮する切り札があった。
「これ以上我侭言うとどうなるか分かっているよな?」
「なんじゃ、ヤマト?」 
「学園祭のプレミアムチケット、お前だけはあげないぞ」
「そ、それは、ずるいのじゃ!!」
 狼狽するミューナに俺は追い討ちをかける。
「あーあ、せっかくの聖大天使の大活躍を間近で見れるチャンスなのに。勿体無いなー」
「ううう、分かったのじゃ……。ヤマトはずるいのじゃ……」
 心のどこかで納得がいっていないのか、ミューナは歯軋りをする。
「大和、ミューナが迷惑をかけてすまない」
「いやいや、これぐらいなら全然」
 もう1ヶ月近くこんなやりとりをしているのだから、もう慣れてしまった。俺もすっかり宇宙人たちに感化されたようである。
「しかし、大和はどうやってこんなチケットを手に入れたんだ? 別になくても学生は見れるはずだぞ」
「まあ、色々あってな」
 俺はこのプレミアムチケットを手入れいた経緯を一度整理をした。

 このチケットを手に入れたのは、今週の日曜日。
 アンジェリカのお披露目中継ですったもんだの出来事で、中継会場を騒がせた俺たちはあの後、アンジェリカのスタッフにより、とある場所へと誘導された。
 誘導された場所は、私立東雲学園の大施設のひとつ、東雲ホールである。
 この施設も権威ある者によって建てられた施設であるが、語るとこれまた長くなるのでいつかまた別の機会にでも話したい。
 それはともかく、そこで俺たち4人に意外な展開と遭遇したのだ。
「君が、アリスの言っていた子か!! 話どおりの美人だ!!」
「確かにこれなら盛り上がりそうだ」
「どうして、こんな子が今までスカウトされていなかったのだろうか?」
 ホールの受付広場で人気芸能人の如く、妙に群がるスタッフたち。確かに一流アイドル顔負けの可愛さではあるが、実際にプロも認めるほどだったとは。世の中、分からないものである。
「た、助けてください、大和さま!!」
 助けを求める妙だったが、近づき難いものがあった。近づけば何をされるか分からない、そんなオーラが周囲を纏い、恐怖すら感じる。俺はこの群がるスタッフからそんな雰囲気を察知していた。
 そして、スタッフの人だかりは困惑している妙を連れてロッカールームへ消えていった。何をされるか分からないが、少なくとも変なことはされないだろう。
「一体どうして、アンジェリカのメンバーと関わりを持ったんだ、大和」
「そうだよ!! どうしてあんなに有名な人と知り合いになったの!?」
「いや、俺だってクラリ……、アリスという女性がアンジェリカのメンバーだって知らなかったんだ」
「嘘だい。俺がいつも見せてるじゃねえか」
「今思えばそうなんだけど……」
 度忘れをしていたのだろうか? しかし、ファミリーレストラン『ジュリー』に入った時は、客や店長の反応が薄かった。今世間で最も熱いアイドルユニットだというのに、カメラマン以外誰も気が付いていない。余程、変装が上手かったのかもしれない。あるいは、キツネにでも化かされていたのかもしれない。
「全く毎度毎度、どうして貴方たちが関わっているのかしら?」
「あっ!!」
 大ホールへの扉が開かれたと同時に、1人の制服姿の少女が現れた。
 ボリューム感たっぷりな赤毛の縦ロールに、気の強さを強調させる碧(みどり)色の釣り目、控えめすぎるバスト。
 こんなに特徴的な人間、3472人が在学する私立東雲学園においても一人しかない。
「東雲のトラブルメーカー!!」
「私(わたくし)は東雲の問題児でありませんわ!! 東雲のノーブルローズですわ!!」
 武士の勘違いに、例によって激昂するブリジット・東雲。トラブルメーカーであることは間違いないが、その間違いはいくらなんでも厳しすぎる。
「何でお前がここにいるんだよ」
「それは、私が経営する会社のひとつだからですわ」
「えっ!?」
 俺たち3人は、目を白黒させた。
「厳密には劇団オールシーズンの株を51パーセント以上を保持しているということですわ」
「はあ……」
 社長じゃないにしても、経営権を支配している自体、一般人の俺たちからすれば途方もない世界だ。それも高校生が実行するとなると、相当の資金力と才能が必要であることぐらい誰にだって分かる。東雲の次期当主だけあって、離れ業を易々とやってのける。
「しかし、初日だというのにトラブルに巻き込まれるなんて前途多難、それもこれも貴方たちのせいですわ!! これがどういうイベントか知っていますの!?」
「まあ、一応は」
「失敗したら、未来あるアンジェリカが失墜するのかもしれませんわ!! それがどれだけの多くの人間が迷惑するか分かっているの!! ああもう、最悪ですわ!!」
 ブリジットは気品高い髪の毛をくしゃくしゃと掻き、周囲をウロウロと歩き回る。あまり気が長いという印象を受けないブリジットではあるが、今日は一段と気が立っている。
「東雲さん、心配しなくても大丈夫です」
「あっ!!」
「アリスちゃん!!」
 ロッカールームから入れ替わるかのように1人の少女が現れた。アンジェリカのメンバーの1人であり、先日知り合ったクラリス改めアリスだ。
「犬飼武士と言います!! 俺、アンジェリカの大ファンなんですよ!! いやあ~、ライブや劇に何度か行ったことありますけど、こうやって間近に出会うのは初めてなんです!! 光栄です!! 感激です!! 大感動です!!」
「あ、ありがとうございます……」
 武士は、私立東雲学園陸上部のエースの名に恥じない足の速さを生かして、アリスの目の前に現れ、両手を握った。それに対して、アリスは少し引き気味になっている。
「おい、いきなりそんなことするのはないだろ」
「だってさ、だってさっ!! 世界的にも人気のあるアンジェリカのメンバーの1人、アン・R(ルイス)・レオンクールちゃんが目の前にいるんだぜ!! ファンなら、涙ものだぜ!!」
 鼻息を荒く鳴らし、早口で喜びを曝け出す武士。大人気なのは分かっているが、ここまで熱くならなくてもいいのに。
「はいはい、貴方は邪魔でしてよ。握手会なら別の機会にしてもらわないかしら」
「おぐっ!!」
 ブリジットは武士を無理矢理跳ね除けて、アリスの前へと乗り出した。
「アン・R・レオンクール、これはどういうことなのかしら? 関係者以外立ち入り禁止でしてよ」
「彼らは全く悪くありません。寧ろ、私は大和さんと妙さんに助けられました」
「夏目大和と橘妙に?」
「実はこういうことがありまして……」
 アリスは、ブリジットに一連の事情を語る。丁寧かつ簡潔に。
 その間、ブリジットは無口となり、機嫌の悪い顔が恥ずかしそうな顔へと変貌していった。
「な、夏目大和、貴方がアン・R(ルイス)・レオンクールを助けたというの?」
「そうだよ。何か不都合でもあるのか?」
「早とちりをして、申し訳ありませんわ……」
 ブリジットは俺たちを直視することなく、小声で謝罪をした。
「大和さん、先日は助けてくれてありがとうございます」
「こっちは当然なことをしただけだよ」
「それでも助けてくれたことには変わりません」
 アリスはアイドルという営業的態度といった不純物などではなく、心から謙遜する。先日も言えることだが、彼女は普段からこのような態度なのだろうか? そうだとしたら、彼女の人気の理由がなんとなく分かる。
「いや、そんなことよりも」
 俺はアリスにいの一に聞くべきことを切り出した。
「妙がロッカールームに連れて行かれたが、どうなるんだよ? まさか誘拐なんてないだろ」
「そんな冗談みたいなことはありませんよ。でも、きっと驚かれるはずです」
「ん?」
「アリスちゃん、準備できましたわよ」
 いかにもオネエ系の細身の男性がロッカールームから顔を覗かせる。メイク用の筆を数本持っているあたり、専属のメイクアーティストなのだろうか?
「勝美さん、分かりました」
 アリスは日本晴れのような笑顔を見せて相槌を打った。
「新しくなった橘ちゃんを見なさいよ!!」
 勝美と呼ばれたオネエ系は、両開きのドアをゆっくりと開いた。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は。
 今回は前回のラストから数日経った場面、大和とデュタとミューナとの会話、そしてそのことの経緯を描きました。かなり長い場面ですので、前編後編に分けています。
 で、このパートで一番力を入れたのは、現在と回想への話の繋ぎ方。今回は話の始まり方が少し特殊なので、どうしてそのような話の流れになったのかを注意しました。その回想へ入るためのきっかけ、大和たち4人に何があったのか。他にも注意すべき点はありますけど、今回はそこに注意しました。
 他にも、このパートだけでもかなりの登場人物が出てくるので、そういったところにも注意しました。誰と誰が会話しているのか? 他のキャラとの口調が被っていないか、間違っていないか? キャラの数が増えれば増えるほど、そういったものを注意しないといけないですからね。もしかしたら、初期と比べると全然変わっているキャラがいるかもしれません。そうだとしたら、やはり自分の実力不足としか。まあ、長編を書くには実力不足であることを十分に分かっていますが。

 忙しいけど、少しでも書き溜めておきたいオリジナルのライトノベル。
 次回は、いつもどおりに日曜日更新の予定。アリスと再会した妙だが、果たして妙の身に何があったのだろうか?そして、大和たちは?それは見てのお楽しみ。

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