現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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温かい食卓。
2014-09-21 Sun 20:15

 アイデアはいくらでも沸くんだけどなあ……。

 なかなか思うように書けなくて苦闘中の蔵間マリコです。
 さてと日曜日ですので、更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナと共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、暇があればPCに向かって書いているんですけど、予定以上に進捗状況が悪いです。1日2ページ、週14ページはノルマにしているんですけど、今週は10ページ程度。先週も同じ程度しかページ数が進みませんでしたから、今の自分の通常のコンディションというのがこんな感じなのかもしれません。高いコンディションを保つのも重要かもしれませんが、目標の14ページまで少しずつ延び代を広げていくしかないと思います。う~ん、もっと楽しく書けたらいいんだが……。
 とまあ、ちょっと愚痴気味になってしまいました。そろそろ本編へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、かなり残念な文章力と内容ですよ。ただ、それでも読んでくれると非常にありがたいです。できれば、感想なんかも書いてくれると更に嬉しいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
            第10話 不可思議な少女(ミスティック・ガール)(5)

 あの後、もう1人のカメラマンは道路を横切った際に時速40kmで走る車と激突した。
 怪我こそたいしたことはなかったようだが、カメラは御釈迦、記憶媒体も粉々になっていた。
 警察には突き出さなかったが、カメラマンは涙ながらに捨て台詞を吐いてどこかへと消えていった。
 それから間もなく、俺たち5人はクラリスの待つ橘駅へと到着した。
 しかし、クラリスは既にいなかった。
 それもそのはずだ。作戦を開始してから1時間、既に6時を過ぎている。クラリスにも用事があるだろうから、そこまで待っているはずがない。待ちぼうけを食らわされる可能性だってあったのだから。
 その代わりに、妙の私服が入った紙袋を駅員から渡された。
 中には私服とともに1枚のメモ帳が入っていた。
内容は、『今日は助けてくれありがとうございました。そして、勝手に帰らせてもらってすみません。お礼は近日中にさせてもらいます。クラリス』と書かれていた。どこまでも律儀な人だ。
 こんなことがなんだかんだあったわけだが、今は。
「みどりいろのいやにゃ~」
「好き嫌いはいけないぞ、ミミ。春菊は体にいいんだぞ」
「やっぱりすき焼きって美味しいよね」
「こんなに美味しい牛肉を食べたのは久しぶりだ」
 デュタの住むマンションですき焼きの鍋をつつき、和気藹々と盛り上がっていた。
「どうですか、皆さま? 関西風のすき焼きは?」
「実家は関東風のすき焼きだったから、関西風のすき焼きというものがどんなものかは想像がつかなかったけど、これも美味しいな」
 妙は菜箸を持って、野菜、しらたき、焼き豆腐、牛肉の順番を守りつつ、牛肉に白滝が隣接しないように調理する。俺はそんなに丁寧にやらなくてもいいじゃないかと意見したが、妙いわく「しらたきはカルシウムが含まれているから、牛肉を硬くしてしまうから離したが良いですわ」なんて言われてしまった。鍋料理なんて一緒に煮込めば同じなのに。
 そう思っていたが、今日のすき焼きは一段と美味しい。勿論、良い牛肉を使っているということもあるが、それ以上に妙が鍋奉行をしてくれたからだ。誰が作っても同じ味になると思っていたはずの鍋が、こうも美味しくなるとは。
「大和お兄ちゃん」
「なんだ?」
「学園祭の課題は調子はどう?」
「まあなんとか」
 本当に今日は妙のおかげで課題も固まった。学園祭の課題といい、すき焼きといい、妙にはただただ頭が下がるばかりだ。
「そういうお前はどうなんだよ? 今日は遊びに行っていたんだろ」
「ボクは全然問題ないよ。もう課題は済ましているよ。あとは学園祭前日まで予定を組むだけ」
 リリィは素っ気無く返答をする。その態度、本当に余裕があるのかもしれない。
「しかしなあ、写真部だからってコスプレ撮影会はアリなのかよ」
「先生に許可を取ってもらったから大丈夫だよ」
「コスプレ? それは一体どういうものだ?」
 コスプレが一体何のことか分からず、デュタは質問を投げかける。
「コスプレというのは、アニメや漫画のキャラクターの格好をしてなりきる趣味ですわ」
「ボクとミミィは、聖大天使(アークエンジェル)みんとのコスプレをするんだよ。ボクは執行天使ウリエルの二階堂ありす、ミミィは聖大天使ミカエルの望月みんとのコスプレ」
 先日、カメラを買うついでに、リリィはオタク系グッズショップで聖大天使のコスプレ衣装を2着ほど買った。1着はリリィ本人のもので、もう1着はミューナのもの。実際に着ていないからどのようなものかは分からないし、聖大天使自体に興味がないからどのようなものかも分からない。それでも、リリィが気に入っているのだから、それなりにいいものなのかもしれない。
 だけど、リリィには避けて通れぬ由々しき問題があった。
「聖大天使みんとのコスプレか。そんな格好をしても大丈夫なのか、リリィ?」
「なあに、夏目お兄ちゃん?」
「だって、お前はおと……、うぐぅっ!!」
 突然、リリィが茶碗を額めがけて突き出してきた。俺はあまりの痛さに額を両手で庇った。
「おと?」
「な、なにをするんだ、リリィ……」
「えっ、ボクは何もしていないよ? ボクはおかわりしたいだけだよ?」
「った、たく……」
 とぼけているが、明らかに気にしている。あの事は、他人に言うのはタブーのようだ。だったら、あんな格好を普段からするなよと言いたいが、これ以上言うともっと酷い目に遭いそうなので止めた。
 その一方で、悶絶する俺を他所に妙とデュタは世間話を始めていた。
「ところでデュタさま、今日はどうでしたか?」
「ああ、剣道の試合か。先鋒を任されたが、5人抜きしたぞ」
 予想通りというべきの返答が帰ってきた。技術的な点で勝っていたブリジットはともかく、それ以外ならば身体能力で遥かに勝るデュタが勝って当然の話である。
「でゅた、かっこいいにゃ」
「凄いですわね、デュタさま」
「だけど、相手も一筋縄ではいかなかった。それに、立ち回りや心がけといったものが実践にはたくさん詰まっていた。今日はとても有意義な一日だったぞ」
 三連休なのに、ただひたすら自己研鑽。いかにもデュタらしい休みの過ごし方である。
「そういえば、大和は上手くいったか?」
「えっ?」
「妙とのデートだ」
「ぶっ!?」
 牛肉としらたきと椎茸を逆噴射。
「や、止めてください!! 大和さま!!」
「にゃまと~……」
「夏目お兄ちゃん、ばっちぃことしないでよ……」
「私は真面目な話をしているんだぞ、ふざけないでくれないか?」
 怒った顔、不機嫌な顔、嫌な顔、呆れた顔で俺を見つめる。
「だっ、だって、俺はデートなんてしていないぞ!?」
「大和さま、今日はデートって言ったじゃないですか?」
「デートって、課題を手伝ってくれただけだろ!! あれは、デートじゃない!!」
「大和さま、どうしてそんなことを言うのですか……。私の将来の旦那さまなのに……」
 顔を手で覆い、妙はすすり泣く。女の子の最終兵器を使われてしまった。
「何で泣くんだよ……」
「大和、私は見損なったぞ」
「夏目お兄ちゃん、最悪」
「にゃまと、たえをいじめたらだめにゃ」
「しくしくしく……」
 どうして俺がここまで集中砲火を浴びないといけないのやら。
 俺はテーブルに突っ伏し、外界のノイズをシャットダウンし、現実逃避をした。そして、今日1日の出来事を思い返した。
 橘町の忘れられた昔話に、妙の正体、そしてクラリスと名乗る謎の少女。ネコミミ宇宙人との出会いほどではないが、とにかく不思議に満ちた1日だった。
 この世界には、極秘事項(トップシークレット)が多すぎる。

                              ※

 東雲プリンスホテル。
 著名人や政治家御用達の最高級ホテル、それも最上位である最上階の一室からネグリジュ姿で夜景を眺める少女がいた。
 見下ろすと見えるネオンの輝きは人工物でありながらもそれを一切感じさせない神秘的な輝き。それは見る者全てを魅入る最高の風景である。
 それに加えて、ファーストフラッシュのダージリンティーも驚くほどに美味しい。味、香り、温度ともに最高クラス。このような至れり尽くせりのサービスは、並みのホテルではお目見えできない。
 しかし、そのダージリンティーの感動すら霞ませるのが、昼に飲んだ紅茶だった。
 ティーバックに入った一般流通品。普通ならば、今飲んでいる紅茶よりも2ランクは格下の品なのだが、最高級品のものに負けない味。それどころか、それすらも凌駕しているかもしれない。
 どうして美味しかったのだろうか? 何か隠し味でも入れたのかな? でも、砂糖以外にこれといった混じり物はなかった。だとしたら、橘妙という名の少女の淹れ方がとても上手だったと考えるのが自然かもしれない。あんなに美味しい紅茶を頂いたし、見た目も一線級のアイドルに負けないほどの容姿と気立て。あそこまで見所の多い子を見たのは久しぶり。
 それに夏目大和という少年にも助けられた。私の迂闊もあるけど、あのまま道端で倒れていたらどうなっていたのだろうか? 誰かが助けてくれたかもしれないし、大事になっていたかもしれない。とにかく少年のおかげでいち早く安全なところへと退避できたのは事実。
 橘妙と夏目大和、見た目からして学生さんの2人。あの子たちには、しっかりお礼をしないと。
 バイブレーションとともに、デフォルトのベル音が鳴り渡った。沢渡(さわたり)からの電話だ。
「沢渡だ。体調は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です。明日の予定には支障ありません」
「そうか、それなら問題ないな」
 沢渡は安堵の声を漏らす。いつもムスッとした表情をしながらも自分のことを心配してくれるが、それが携帯電話越しからも伝わってくる。
「ところで坂本さんに話しましたか?」
「あのことか。予定ギリギリなのでかなり困っていましたが、なんとかOKをもらえた」
「ありがとう」
「しかし、どうして抜け出した? あの後、東雲屋敷に行く予定があったのに」
「ごめんなさい。3時間ほどが余裕がありましたから」
「他の子たちにも迷惑をかけることだし、いい加減抜け出す癖は直せ」
「ですが、そのおかげでとても素晴らしい宝石が見つかりました」
「お前がそんなことを言うのは、珍しいな。余程、素晴らしい子だったのだろうな」
 ハハハと、少しおどけた風に笑う沢渡。この時も、ムスッとした表情であることは確かだろう。
「明日は、10時に集合だ。また抜け出すなよ」
「分かっています、沢渡さん」
「では、おやすみ」
「おやすみなさい」
 私は沢渡との連絡を切るとともに、私は豪奢(ごうしゃ)なベッドに横たわった。
 さて、明日に備えて寝ないと。疲労と寝不足は仕事の大敵。常にベストのコンディションを保つのも、仕事の一つ。
 それが、アン・R(ルイス)・レオンクールなら尚更。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、5人ですき焼きをつつく光景と、大和と妙が助けた謎の少女のその後を描きました。第10話全体に言える事ですが、スラスラと書けましたね。ただ、今書いている11話はそのようにはいかず……。
 それはともかく、今回のパートで一番力を入れたのは、大和たちがすき焼きを食べながら会話をするところですね。ギャグとテンポを崩さないようにして、緩急を考えて会話させる。特に大和がリリィがおと……、ゲフンゲフン、隠された秘密を言おうとして強引に止めるシーンなんかは、どうやって会話を折るのかと色々と考えましたよ。その答えが、お茶碗での攻撃というわけで。
 あと、謎の少女クラリスの謎のやり取りにも力を入れました。まだネタバレの部分になるので多くは言えませんが、いかにこの時点でクラリスは謎の存在であるか、そういった部分に注意して書く。答えは既に隠していますが、自分なりに丁度良い塩梅に謎を隠せた気がします。まあ、それが読者にとって面白いものかどうかは不明ですが。

 苦戦しながらも、楽しく書いているオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回の更新はいつもどおり日曜日の予定。学園祭に向けて少しずつアクションをしている大和たちと、謎の少女クラリス。さて、大和たちはこの謎の少女とどのような展開を迎えるのか?それは見てのお楽しみ。

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