現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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作戦の実行。
2014-09-15 Mon 19:54

 毎週1回更新、これが基本ノルマね。

 へたっぴなりにも、楽しんで書いている蔵間マリコです。
 月曜日ですけど、祝日ですので繰り下げて更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、もう進捗状況がマジで最悪です。1ヶ月で最低40ページ更新すると決めていたのに、今月はたったの32ページ。第11話は80ページを超えそうな予定だというのに、今の執筆ペースだと1話2ヶ月というノルマを達成できそうもありません。一応、少しずつエンジンがかかり始めて入るんですけどねえ。う~ん、もうちょっとムラッ気な部分がどうにかなればいいのだが。執筆ジャンキーぐらいのレベルになるまで楽しく書けないとダメかなあ?
 とまあ、なかなか思うようにいかないラノベ執筆ですが、そろそろ本編へと入らせてもらいます。ただ、先でも書いているようにかなり残念な文章とストーリーですよ。ただ、それでも読んでくれると非常にありがたいです。できれば、感想なんかを書いてくれるともっと嬉しいです。それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
            第10話 不可思議な少女(ミスティック・ガール)(4)

「大和さま、今日は最高の一日でしたね」
「そ、そうだなー。き、きみのことがすきだからー」
「嬉しいですわ、大和さま!!」
「そ、そうだなー。ま、またいっしょにでーとしたいなー」
 妙はともかく、俺は心にも無い台詞を吐きながら、店の外へと出る。
 得体の知れない男2人を炙り出すためとはいえ、これはあまりにも恥ずかしい。店長や他のバイトに更なる誤解を与えないだろうか? 地元の人たちに変な目で見られないだろうか? そらに現場を見られていないだろうか? 気が気でならない。
 妙は常に俯きながら、顔を窺えないように注意をする。幸い、クラリスの被っていた帽子のつばが目隠しになって簡単に確認することは出来ない。ここまで丁寧にこしらえた餌だから、容易く引っかかってくれるはずだ。いや、引っかかってくれないと困る。
 左手側からデジタル的シャッター音が響いた。
 早速、餌に引っかかった。その喰い付きぶりは、ダボハゼだ。
 俺は足早にポロシャツを着たカメラマンらしき男の方へと歩いた。
 それに即座に気付いたのか、カメラマンは全力で走り逃げる。
 速い。かなり場慣れをしているのか、いつでも逃げる準備が出来ていたようだ。スポーツ部所属の人間ならばともかく、少し前まで帰宅部だった俺では到底叶わない。
 このままでは、男を取り逃がすことになるのだろうか?
 その考えは、杞憂だった。
 俺を追い抜き、カメラマンに追いすがる黒い影。
 橘妙だ。
「やべえっ!!」
 妙の猛追に地が出たのだろうか。カメラマンは捕まれまいと更に加速する。
 俺とカメラマンとの距離はますます離れる。完全に捕捉しきれていない。
 それに対して妙はどうかというと、カメラマンと距離を確実に詰めていた。スプリンターといわんばかりの男の走りに、ワンピースという走り辛い格好で追いついている。
 俺は妙の走りに驚愕した。確かに転校初日にブリジットとの決闘の短距離走で男子陸上部顔負けの足の速さを披露した。今再現しているのはそれと同じであるのは間違いない。だが、実際に並行して走ってここまで早いとは思わなかった。自称妖狐といい、この運動神経の良さといい、謎の多い人間だ。
 通行人と自転車の障害物を避け、必死に逃げるカメラマン。一歩間違えれば交通事故間違いなしのギリギリのランナウェイ。
 追いかける妙も、「ごめんなさい」と言いながら同様に通行人と自転車を避けて走る。それもカメラマン以上に効率良く。例えるならば、漫画やアニメに出てくる追尾ミサイルのような的確な挙動。
 その距離は見る見るうちに縮んでいく。走った時には20mはあると思われていた距離も既に5mしかない。捕まるのも時間の問題である。
 そして、500mは走ったところであろうか、ついに妙の手がカメラマンのポロシャツの襟を掴んだ。
「うわわあぁっ!?」
「きゃあっ!!」
 無理矢理止められたために、前のめりに倒れこむ妙とカメラマン。勢いで投げ飛ばされるスポーツバッグとサングラス。何事が起きたのかと、周囲の人間も注目する。今、この場で一番目立っているのは妙とカメラマンであることは言うまでもない。
「はっ、離しやがれ!!」
「離しません!!」
 妙を無理矢理引き剥がそうとするカメラマンだが、妙はスッポンのように離れない。
「はぁはぁっ……、おいなんのために写真を撮ったんだ!! なんのために追いかけたんだ!!」
「そりゃあ何故って、アン……、ってお前たちは何なんだ?」
 ここでようやく気付いたのだろうか、カメラマンから熱気が抜けていく様が伝わってくる。
「何なんだは、こっちの台詞だ。どうして隠し撮りをした?」
「てめえらには関係ねえだろ!! こっちは仕事でやってんだ!!」
 すぐさま熱気を帯びさせ、睨みつつやくざ口調で反論するカメラマン。パパラッチと言うべきだろうか、恐ろしく態度が悪く、それどころか開き直っている。罪の意識ゼロとは呆れたものである。
 俺は転がり落ちたバッグの中から、デジタルカメラを取り出す。俺のものとは違い、様々な機器が外部に取り付けられた業務用のデジタルカメラだ。それがどれだけお金がかかるかは分からない。それでも、俺の持っている安物デジタルカメラの何十倍何百倍の値段のする代物であることは一目で分かる。
「誰と勘違いしたかは知らないが、無断で人を撮影するのはプライバシーの侵害だぞ。事と場合によっては、訴えるぞ」
「訴えてみろよ!! こっちは最高の弁護士を雇ってやるからな!!」
 俺はノイズを無視し、デジタルカメラから記憶媒体メモリーを取り出す。64テラバイトの一般販売されていない最高級の記憶媒体だ。買えば数百万円するのは間違いない。正直言って、俺もこんな化け物スペックの記憶媒体がほしい。
 しかし、俺はグッと堪えて、記憶媒体を地面に投げつけた。
「あ――っ!!」
 妙に取り押さえられたままカメラマンは絶叫するが、通行客と観客は全く止めようとしなかった。一部始終を見ていなかっただろうが、雰囲気で察したのかもしれない。
 俺はとどめに投げつけた記憶媒体を何度も何度も踏み潰した。何度も何度も念入りに。
 「俺の、俺の仕事道具がぁーっ!!」
 何十回も踏み潰され、残されたのは元々が何であったかすら判別困難な機械クズ。ここまで徹底的に破壊すれば、記憶媒体の復元も無理だろう。
「勝手に撮影しておいてその態度かよ。それとも、これが有名人の逢引き写真だと売り込むつもりだったのか? 全くのデマなのにか。ジャーナリスト精神はどこに行った?」
「はっ、ジャーナリスト精神? そんなもの元からあるかよ!! 俺にあるのは、芸能人のスキャンダル写真を売り込んで、金を稼ぐことだけだ!! 嘘も本当も関係あるか!!」
 呆れた。この男が、ここまで腐っていようとは。クズだ、人間のクズだ。
「これ以外にもあるはずだから調べさせてもらうぞ」
「そ、それ以上はやめろ!!」
 俺は男の話など聞く耳などなかった。
 バッグやカメラマンの衣服、念入りに予備の記憶媒体が無いかを物色する。プロがたった1種類の記憶媒体に残しているわけがない。
 結果、カメラマンの持っていた予備の記憶媒体は2枚だった。そのうちの1枚は、妙とクラリスが撮影された記憶媒体の予備だった。
「さて、こちらも問答無用と……」
 慣れない手つきでデジタルカメラを操作し、俺は予備媒体のデータを初期化(イニシャライズ)した。これで隠し撮り写真は無くなった。
「ふざけるなぁっ!!」
「きゃあっ!!」
 妙の拘束を振りほどき、カメラマンは俺に飛び掛った。
 それに俺は反応し遅れてしまった。
 俺の首は嫌な音を鳴らし、締め上げられる。
「は、離せ……」
 俺は必死に抵抗するが、振りほどくことができない。体格差だけでなく、基本的な体力が全然違う。このままでは、失神するか窒息死してしまう。
「止めてください!!」
 妙は怒れるカメラマンの暴力を制止しようとするが、「邪魔をするな!!」と怒声とともに弾き飛ばされてしまう。
「た、妙に手を出すな……」
 身動きの取れない状態で俺はカメラマンの膝を蹴るが、ダメージが浅かったのか、あるいは怒りで我を忘れているのか全く手応えが無い。
 力技は無駄、この状況を打開する良い策もない。本当の本当、正真正銘絶体絶命のピンチ。
 息が苦しい、思考も鈍ってきた、意識も徐々に薄くなってきた。
 男だというのに、女の子一人守ることが出来ないなんて……。
 
「イィヤヤヤァアアアアァーッ!!」

 雷(いかずち)の如く素早く、槍の如く鋭い飛び蹴りがカメラマンの側頭部に突き刺さった。
「あがぁああっ!!」
 叫び声とともに、カメラマンは10m近く不自然に吹き飛ばされた。まるでトラックと正面衝突をしたかのように。
「けふぉっ、けふぉっ!!」
「大和さま!!」
「あ、ああ、大丈夫だ……」
 意識の失う間一髪、俺は血液と酸素を回復することが出来た。あと、2、3秒遅れていたら大変なことになっていたかもしれない。
 俺は絞められて赤く跡のついた首を右手でさする。これが跡にならなければいいのだが。
 だが、誰がカメラマンに蹴りを喰らわした? カンフー映画じみたような強烈なキックを繰り出せる人間なんて、かなり限られてくる。
 いや、いた。カメラマンを弾き飛ばした強烈なキックを放つことができる者が身近に。
「大和大丈夫か!? どこか痛い場所はないか!?」
 親友であり、居候であり、ネコミミ宇宙人であるデュトナ・サイベリアス、デュタだ。
「夏目お兄ちゃん!!」
「にゃまと!!」
 それだけではない。デュタの妹分にあたるネコ耳宇宙人のミューナ・ミスティール・スコティッシィことミミと、イヌ耳宇宙人の瀬良リリィもいる。
「そんなに慌てなくても大丈夫だ……。それよりも、こんなところにいる?」
「そのことか。橘商店街で夕食の買い物をしていてな。今日は、『肉の富みの』で買った牛肉ですき焼きを作るつもりだ。いい肉だぞ」
 青髪ショートの少女は、両腕に持った買い物袋をずいと見せる。こんなものを持った状態で、あのような蹴りを繰り出すとは恐ろしい。
「てめぇ~……」
 デュタに蹴り上げられたカメラマンは、よろよろと立ち上がる。ますます顔を紅潮させ、鼻息を荒く鳴らし、目を血走らせる。完全に怒りで頭に血が上っている。
「大和、何があったか分からないが、こいつに絡まれたんだな?」
「ああ、そうだ」
 和気藹々と話していたデュタは、再びカメラマンを迎撃するために臨戦態勢へと入る。
「忠告をしておく。お前に勝ち目はない、さっさとここから立ち……」
「このアマがぁっ!!」
 忠告すら聞かず、カメラマンはデュタの顔面めがけて右ストレートパンチを繰り出す。
「デュタさま!!」
 妙が思わず叫ぶ。その直後に、デュタとカメラマンを中心点に乾いた音が爆発した。
 カメラマンのパンチがデュタに直撃?
 いや、そのような心配をする必要などなかった。
「なぁっ!?」
 カメラマンの右拳は、デュタの左手に納まっていた。
「な、なにをしやがる!! 離しやがれ、離しやがれ!!」
「私の親友を傷つける奴は許さない……」
 デュタの瞳は、青く鋭く光る。血をたぎらせた怒れる肉食獣の瞳だ。こうなると俺にもミミにも止めようがない。為すがままの結果が起こるだけだ。
「あ痛たたたぁっ!! やめ、やめてくれ!!」
 カメラマンの右腕は徐々に曲がってはいけない方向へと捻られていく。
 憤怒の表情から、苦悶の表情へと変化していくカメラマン。自業自得ではあるが、見ているこちらまで痛くなりそうだ。
「死ぬだろうがぁっ!!」
 残された腕で勢いに任せてアッパーカットを放つカメラマンだったが、デュタの動体視力の前にはビデオのスローモーション程度のものであった。
 空しくアッパーカットは空を切り、カメラマンは大きく姿勢を崩す。
 そのタイミングを見計らったかのように、デュタは一気に反撃へと乗り出いた。
 最初は、股間への強烈な右キック。
「2度とっ!!」
「ぐがぁっ!?」
 続いては、カメラマンが浮き上がったのを確認したと同時に、視認困難なパンチを数発。
「私たちの前にっ!!」
「あぶぶぶぶぃっ!!」
 そしてとどめは、更に浮き上がったカメラマンの腹部に目掛けての空中ローリングソバット!!
「現れるなっ!!」
「うばぐぁああああぁうぅっ!!」
 ワイヤーアクションさながらに吹き飛ぶカメラマンは、道路を越えて、防波堤を飛び越え、橘海岸の海へと落着した。
「ふぅっ……」
 デュタは着地と同時に息を吐き、残心(ざんしん)を取る。完璧に決まった。
「おおおおおおおぅっ!!」
 通行客は、デュタの見事なまでもの戦闘行為に絶え間ない歓喜と拍手を送った。
「あ、相変わらず凄いな、デュタ」
「こんなにお強いなんて、とても驚きですわ!!」
「でゅた~!!」
「流石、デュタお姉ちゃんだね!!」
「いや、あれでもかなり手加減をしたつもりだ。本気を出していたら、あの男は10回は死んでいたかもしれない」
 恐ろしい恐ろしい。格闘ゲームのコンボじみた凄まじい一連の流れだったのに、あれで全力ではないとは。本気を出していたら、殺人罪でデュタが逮捕されていたかもしれない。
「ところで大和、どうしてお前があの男に絡まれたんだ?」
「それは、かくかくしかじか……」
「なるほど、そういうことか。大和は親切だな」
「よせやい」
「私は君みたいな親友と出会えて光栄だ」
「大袈裟だなあ……」
 俺ははにかんだ。ただ倒れていた少女を助けただけなのに、ここまで感心されるなんて。
 だが、これで全てが終わったわけではない。
「なあ、まだそこにいるんだろ」
 俺はくるりと振り返った。
 それに反応してゴミ置き場に隠れたが、全く意味がなかった。
「デュタ、他の見事が一つあるけどいいかな?」
「なんだ?」
「あそこにいる男を捕まえてくれないか?」
「あい分かった」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)はどうでしたか?
 今回は、謎の少女・クラリスを助けるために、夏目大和と橘妙が作戦を決行するというものを書きました。動きの激しい場面はあまり得意ではありませんけど、楽しく書けましたね。
 個人的にこの場面で一番力を入れたのは、大和と妙の描写……、ではなくネコ耳宇宙人のデュタの徒手空拳に力を入れました。簡単にイメージが出来ながらもいかにも「凄い!!格ゲーのコンボみたいだ!!」と言わんばかりの描写を書くように意識。そして、これをされたら本当に痛いなあと思わさんばかりの描写を。その結果が、今回書いたデュタのアクションの一連を書きました。
 あとは、カメラマンの悪辣っぷりにも注意しながら書きました。もし、自分がこんなことを言われたら腹が立つ、それに加えてマスコミの負の部分を収束したようなキャラデザインを重視して。ライトノベルにこういうムカつくキャラを出すのはご法度なのかもしれませんけど、それでも物語のメリハリとしては必要なものですからね。それにその後のスッキリ感を出すためには絶対に外せない要素ですし。これが上手く伝わっているかどうかは分かりませんが。

 時々悩みながらも楽しく書いているオリジナルのライトノベル。
 さて、次回は日曜日更新の予定。クラリスを執拗に追うカメラマンを退治し、事件は解決したが、この後、大和たちに待ち構えているものは?そして、クラリスの正体は?それは見てのお楽しみ。

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