現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告
謎多き女性。
2014-08-25 Mon 20:23

 月曜日なので、急いで書きます。

 週1回掲載のノルマは崩したくない蔵間マリコです。
 先日は別の記事を書いたので掲載することは出来ませんでしたが、代わりに今日掲載しますよ~。貧乏高校生の夏目大和とネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 先々週で第9話が終わり、今週からは第10話が開始しますが、前置きは今日はこれで止めておきます。月曜日なので、時間もあまりないので。ですから、そこのところは許してください。あと、相変わらず残念な文章ですけど、アドバイスや感想を書いてくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
            第10話 不可思議な少女(ミスティック・ガール)(1)

 俺は神社の境内にいた。
 何故、こんな所にいたかは分からないし、ここがどこなのかも分からない。
 ただ分かることは1つ、ここが立派な神社であること。
 広さは大したものではないが、社の造りは細部まで非常にしっかりしたもので、神々しさすら漂わせる。
 それに拍車をかけるのが、神社から見える風景。
 植林などではない立派に成長した木々、境内から見下ろせるのどかで情緒的な田園風景、更にそれより遠くに見える綺麗な大海。
 空気はとても美味しいし、こんな場所が今の日本に残っているとは。聖域とはまさにこのことである。
 ただ、所々がおかしかった。
 いくら田舎だからといっても車の代わりに牛車を使うわけがないし、建物だって藁葺き屋根の家しか見えない。現代的風景とは程遠い。
 そして何よりもおかしいのは、俺の格好。
 1枚980円のお気に入りのTシャツと激しい作業にも耐えられる1枚1980円のジーンズではない。
時代劇に登場する百姓のようなみすぼらしい格好である。
 どうして、俺がこんな格好をしているのだろうか?
 どうして、俺がこんな場所にいるのだろうか?
 時代劇のエキストラ役でもしているのか? あるいは、昔の日本にタイムスリップでも?
「あなた」
 背後から女性の声が聞こえてきた。物腰柔らかく優しい女性の声が。
 もしかしたら、この人に聞けば、ここがどこだか分かるかもしれないし、家に帰る方法も分かるかもしれない。このチャンスを逃すわけにはいかない。
 しかし、どうして俺のことをあなたと言っているのだろうか? 俺のことを誰かと勘違いをしているのかもしれない。ひとまずは誤解を解かなければ。
 俺はゆっくりと声の主へと振り向いた。
「すみません、ここは……、って、なんでお前が……」
「なんでではありませんわ、あなた」
 振り向いた先、清潔感と神聖さが引き立つ白い巫女装束とキツネ耳とキツネの尻尾の飾りをつけた、ブロンドヘアーの顔なじみがいた。
 クラスメイトの橘妙(たちばな たえ)である。
 妙は4月から東雲学園に転校してきた少女であるが、かなり奇妙な人物である。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群、料理上手と完璧超人。加えて、爆乳。だが、どこから転校してきたのか、どこに住んでいるのかといった個人情報が一切謎に包まれている。それになによりも、俺のことを『将来の旦那さま』なんて言っている。一体絶対どうなっているのか分からないが、今の所、親友の1人として見ている。
「今日は、出発の日だということを忘れたましたの?」
「いや、そもそも旅立つなんて……」
「とぼけないでください。もしかして、旅をすることに疲れたのですか? それとも、私のことが恋しいからですか?」
 おかしい。
 このシチェーションそのものもおかしいが、妙も何かおかしい。長旅? 恋しい? 俺は東雲学園高等部2年生だぞ。旅なんかしていないし、妙が恋しいとか意味不明だ。
「仕方ないですねえ。では、いつもの……」
 すると、妙は近づき――なんとハグをしてきたではないか!!
「あわわぁうっ!! 何をしているんだ、妙!?」
「何をって……、いつもこうやっているじゃないすか。悩んでいたり、落ち込んだ時に」
「知らん、そんなの!!」
 妙の柔らかくて大きなおっぱいが、俺の胸にすりすりと擦り付けられる。しかも、今日はノーブラなのか、ポッチの感触まで薄い布越しに伝わってくる。ああ、天国だけど地獄。
「う~ん、それでもダメですか? だったら、奥の手を……」
 抱きついていた妙は、いったん離れ、俺の両肩を優しく掴む。
 そして、面と面を合わせた状態から少しずつ距離を縮め……。
「止めろ止めろ!! なんで俺がキスをしないといけない!?」
「わたしが、旦那であるあなたに接吻をしてはいけないのですか?」
「旦那!?」
「ええ。私が17歳になった時、私の旦那さまになると約束したじゃないですか」
 衝撃的発言に俺は、目玉が飛び出そうだった。
 いつ、俺と妙がそんな関係になった? いつ、そんな約束をした? 今までの状況もかなり異常事態であるが、妙と結婚していることが一番の異常である。
「だから、接吻を……」
「うわ、うわわ……」
 俺は抵抗しようとするが、体がいうことを聞かない。まるで金縛りにあったかのように、体が言うことを聞かない。
 そうこうしているうちに、妙と俺との距離はあと数cm。
「大和さま……」
「うわわわあああああぁあああぁっ!!」

 瞬間、世界が変わった。
 見慣れた天井に、見慣れた壁、見慣れた畳、見慣れた台所、見慣れた家具。
 さっきまでの謎の神社ではない、俺の住んでいる安アパートだ。
 そして、俺は毎日使っている布団の中にいた。
 俺は何があったのか、ようやくここに来て気が付く。
「はぁ……、夢か……」
 深い溜息を吐いたと同時に、あの場所が現実でないことに安心をした。もし、あれが現実ならば、俺はキスをしていたことになるのだろうか? 確かに妙は綺麗で可愛いが、あくまでも親友というレベルに過ぎない。妻はおろか、彼女ですらない。そんな相手とキスをするなんて、抵抗があって出来るわけがない。
 おかげで、汗でパジャマがビッショリ。まるで亜熱帯気候のスコールに襲われたかのような濡れ様である。最近、変な夢ばっかり見てせいか寝起きが悪すぎる。
「ふにゃ……」
 俺の隣で変な声が聞こえた。
 また俺の布団の中にミミが入っているのだろうか? まったく甘えん坊だ。
「ミミ、お前も起き……、ろっ……!?」
 掛け布団を剥いだと同時に、俺は意外なものを見た。
「大和さま……、むにゃむにゃ……」
 プラチナブロンドの髪の毛に、メロンのようなおっぱい。
 俺の寝ていた布団で一緒に寝ていたのは橘妙だ。それも幸せそうな表情をしている。
 なんで、俺の布団の隣で寝ているのだだろうか? さっきの夢の続きだというのか?
 試しにつねって確かめてみよう。
 痛い。
 これは夢でも幻でもなく、紛れもなく現実だ。
 だとすると、ますます妙が布団の中にいることがおかしい。
「おい妙、起きろ」
「なんですか、大和さま……」
 体を揺らされた妙は、目をこすりながら睡眠状態から解放される。
「なんですかじゃない。それを聞きたいのは、こっちだ。どうして、お前がここにいるんだ?」
「わたしですか? わたしは、大和さまとデートをしたいから遊びに来ました。でも、寝ている大和さまを起こすのはどうかと思いまして、隣で横になっていたらウトウトと……」
 そんな理由で俺の隣にいたとは。そのせいで変な夢を見ていたなんて、呆れて開いた口も塞がらない。
「よくデュタとミミが、何も言わなかったな」
「デュタさまとミミさまなら、1時間ぐらい前に出かけましたわ。その時に大和さまとデートをすると言ったら、許可してくれました。ネコミミ宇宙人公認です」
 そうだった。今日は、2人とも用事があるんだったよな。デュタは剣道部の試合に、ミミはリリィと一緒に遊びに。だから、今日は俺しかいないはずだった。
 それにしても、デュタとミミは何を思ってデートを認めたのだろうか? 以前もそうだったが、デュタはデートの意味を理解しているのだろうか? 宇宙人といえど、女の子なんだから怪訝に見てもおかしくはないと思うが。
「で、大和さまは今日デートをしますよね? ゴールデンウィーク3連休の2日目の日曜日ですから、たっぷり時間がありますよ」
「嫌」
 明確にハッキリと分かりやすく簡潔に丁寧に単刀直入に答えた。
「どうしてですか? わたしは、大和さまの将来の奥さんですよ? デュタさまとはデートをしたのに、わたしとはデートができないんですか?」
「俺は今日、用事があるんだ。それに、あれはデートじゃない。あくまでも、遊びに行っただけだ」
「用事ですか?」
「ああ、写真部の課題があるんだ」
 これは紛れもない事実だ。GW明けの週の週末に行われる学園祭で、部活ごとに課題を済ませなければならない。写真部は、個人で決めたテーマに沿って対象物を撮影し、そのまとめを発表するというものだ。いかにも写真部らしい内容であり、面倒な御題だ。
「大和さまは、何を写すのか決めているのでしょうか?」
「そういえば、そうだった」
 写真撮影をするにしても、俺はテーマを全く考えていなかった。何故なら、適当に撮影して、その中から良い物をピックアップして、適当に完成させる。それが課題に対する回答だ。
「わたしも手伝いましょうか?」
「どうやって手伝うんだ?」
「わたし、写真撮影をするのに良い場所を知っていますわ」
「それはどこなんだ?」
「うふふ、それは極秘事項(トップシークレット)です」
「デートをしたら教えてあげるというわけか」
「その通りですよ、大和さま」
 妙はとても嬉しそうな顔で俺をまじまじと見つめながら、人差し指を唇に当てる。まるで俺が「デートに行くか」と答えるのを待っているかのようだ。
「断るという選択肢はないのか?」
「大和さまなら、こんなに可愛い女の子のお願いを断るわけないですよね?」
 ずるいなあ、汚いなあ。女の子だからというのを利用して、逃げ道を塞ぐなんて。
「あー、もう分かったよ」
「流石、大和さまですわ!!」
「ただし、デートじゃないからな。あくまでも課題を手伝ってもらうだけだ。そこは勘違いするなよ」
「それだけでも嬉しいですわ、大和さま」
 やれやれ、結局はこうなるのか。休日ぐらい自由にさせてくれよ。
「あと、これだけは言っておく」
「なんですか、大和さま?」
「どうして、Yシャツと白いパンツだけなんだ?」
 まるで、俺と一夜を明かしたような姿。布団の隣には、妙の私服らしきものが置いてある。一緒に寝ていたわけでもないし、こんな姿でここまで来たわけがない。痴女以外何者もでもない。
「大和さまのことが好きだからに決まっているじゃないですか」
「いや、お前が好きでも、俺がさあ……」
「Yシャツ、大和さまの匂いがしてとても気持ちいいです」
「……」
 今日も、朝から前途多難だ。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 第7話から第9話までは、イヌ耳宇宙人の瀬良リリィとネコ耳宇宙人たちのエピソードを書きましたが、今回は謎の転校生である橘妙にスポットを当てました。順番ずつに主役にするあたり、なんかエロゲー原作のアニメとかみたいですね。
 自分はこの橘妙というキャラクターを作るにおいて、「もし、自分ならどんな女の子に抱きつきたい?」ということを考えながら注意をしている。サッカーボールのように大きなバストに、ロシア人を髣髴させるようなブロンドヘアー、そして可愛らしい顔付き。艦隊これくしょんでも愛宕が好きですけど、まさにそれ。ロリキャラも好きですけど、こういう包容力がありそうな子がたまらんのですよ。
 それでいながらも、この作品の肝である極秘事項(トップシークレット)である以上は、しっかりと謎というテイストを含ませる。主人公の夏目大和が知らないはずなのに、橘妙は大和を将来の旦那さまと言う。そして、今回の謎の夢。女性というものは男性の知らない謎が一つ二つあれば謎めいた魅力があるとより一層魅力的に見えますからね。メーテルしかり、峰不二子しかり。それは古今東西言えることなのかもしれない。

 なかなか難しいけど、同時に楽しいオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回は、いつもどおりに日曜日に更新予定。課題の写真撮影のために出かけることになった大和と妙だが、二人の向かう先は?そして、そこで待ち構えているものは?それは見てのお楽しみ。

関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 彼女たちの極秘事項(トップシークレット) | コメント:0 | トラックバック:0
<<二人の父親。 | 黒のノエル。 | 海上の古参兵。>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


| 黒のノエル。 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。