現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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二人の絆。
2014-07-27 Sun 19:37

 気分良く書けるって良いね!!

 普段から調子の波が激しい蔵間マリコです。
 さてさて、日曜日ですので、毎週恒例のコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタ、ミミとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 現在、9話目連載中、10話目執筆中の状況ですけど、本当にビックリするほどの絶好調!!何しろ、月60ページのペースで書けているのですから。先月、先々月は40ページちょっととイマイチやる気が出ない日が続いていましたが、今はその真逆。次々と頭の中でアイデアが生まれるし、それをいち早く書きたいという衝動に駆られている。出来不出来はともかく、これほどに制作意欲が湧き出しているのは久々かもしれない。自分としては、月70~80ページ程度に上げたいということころもありますけど、今はモチベーションとコンディションを崩さない程度に調子を維持することが重要課題かもしれない。ページ数を上げるのは、その後にでも。
 とまあ、絶好調な日々が続いておりますが、そろそろ本編へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、あまり上手な内容ではありませんよ。それでもアドバイスなんかもくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
                   第9話 雨降って、地固まる(5)

 崖崩れの事故から4日。
 あの後、様々なことがあった。
 俺たちは瀬良のかかりつけの病院である東雲大学病院で検査をした。そこは、東雲財閥が経営する大病院の一つであり、宇宙人の検診や治療、手術などといったものを秘密裏に地球人同様に行ってくれる。そこで、ミミや瀬良の身体検査してもらったが、ミミは数ヶ所の擦り傷、瀬良は軽い捻挫だった。後遺症は一切なく、入院の必要もない。あの状況からその程度の怪我で済んだのは、相当ラッキーであった。
 瀬良の母も雨の中、タクシーで駆けつけ、瀬良の容態を確認して安心し、感謝し、今までのことを叱った。瀬良は、涙ながらに反省していた。
 俺もミミも家に帰るや否や、夕食も取らず泥のように眠った。目が覚めたのは、翌日の3時だった。こんなに眠ったのは、ヴァンの手下に追われた時以来だ。そらも妙も汲み取ってくれたのか、その日は迎えに来なかった。代わりに放課後、『マリア』のアップルパイを持ってお見舞いに来た。昨日の疲れが吹っ飛ぶほどに甘くて美味しかった。
 制服は残念ながら使い物にならなくなり、新しい制服を発注することになった。ただ、特殊な事例だったために無料で交換してくれるのは幸運だった。予備の制服があるとはいえ、新しく買い換えることになっていたのなら、ますます緊縮体制になっていたであろう。
 世間では、日本全国で起きた豪雨による自然災害のニュースが話題となった。この時期では考えられないほどの豪雨、それによって発生した土石流。西東雲山も特に酷い地帯の一つであり、題材的に取り上げられるほどであった。ミミや瀬良が倒れていた場所は、土石流に飲み込まれており、あの場所に留まっていたら助かっていなかったもしれない。想像しただけでも、ゾッとする。
 それと、豪雨のニュースとは別に報道された話題が1つ。現場から遥か遠くの上空で、青白く光る未確認飛行物体の映像と写真が撮影されたようだ。言うまでもない、俺たちのことだ。
 既にミステリーマニアの間で、この未確認飛行物体が話題になっている。現に、そらはお見舞いの時に、その話題で興奮しっぱなしだった。
 もっとも、どの写真や映像も未確認飛行物体に酷いノイズがかかっており、正体が何者であるかは識別することなど出来ないが。どのような原理かは分からないが、ネコミミ宇宙人の技術が成せる業だというのは確か。どうせなら完全に隠してほしかったが、俺と瀬良の認識コードを入力していなかったため、完全に隠すことは出来なかったようだ。
 そして、月曜日である今日。俺とデュタとミューナはいつものように通学していた。
 疲れもすっかり無くなり、ミューナの怪我も殆ど回復している。気分も、木曜日のようなダウナーなものではない。ごくごく普通に世間話をしたりなんなりと、今日の天候同様に雲一つ無い晴れやかな気分で話すことができる。
「おはよう、大和くん!! それにデュトナちゃん、ミューナちゃん」
「おはようございます、大和さま!! 今日は、大和さまのために鯵の南蛮漬け作りました!! 中庭で一緒に食べませんか?」
「よっ、今日はいつもどおりに3人揃っての通学か」
 私立東雲学園校門前でいつもの3人登場。こちらも相変わらずの朝からテンションが高い。
 ただ、今日は少しだけ違うことがあった。
「ミミィ……」
 背後から少女の声がした。
 声質から、誰であるかはすぐに理解した。
「リリィ、おはようなのじゃ」
 ミューナは踵を返し、新しい自転車を押す瀬良に歯切れよく挨拶をする。
「お前は、いつぞやのチビ!!」
「チビって言うな!! この脳筋馬鹿!!」
「なんだって!!」
「まあまあ、2人とも落ち着こうよ」
 そらが割って入って、一触即発状態を防止する。武士は事情を知らないだけに、こんなことになっているが。いや、知っていても大して変わらないだろう。
「リリィさま、もしかして今日は一緒にミューナさまと通学でしょうか?」
「その、えと、ミミィ……」
「なんじゃ、リリィ? 恥ずかしいことでもあるのか?」
「ごめんなさい!!」
 瀬良の高音域の大声は、街路樹で羽休めをしていた雀を散らした。周囲も、歩きながらも瀬良を注目した。俺たちも無言で見守った。
「ミミィのおかげで、写真部の部員募集も出来ているし、お泊り会も用意してくれたというのに。
本当にボクはバカだ、親友であるはずのミミィを傷つけてしまって。ううん、それだけじゃない。ミミィのお姉ちゃんにまで傷つけてしまった。それはどんな理由があっても絶対にしてはいけないことだし、許してもらえることではないことも分かるし、もう前のように仲良く出来ないかもしれない。それでも親友でいたいんだ!! ミミィと毎日、楽しい楽しい学園生活を送ったり、写真を撮影したりしたいんだ!! ミミィとの思い出をたくさん作りたいんだ!! ボクにはミミィが必要なんだ!!」
「リリィ……」
「すぐに謝らないといけなかったことだけど、月曜日になってしまって……。本当に本当に、ごめんなさい、ごめんなさい!!」
 瀬良は力強くお辞儀をし、再び大声で謝った。誠心誠意、周りのことなど一切気にしない、ただミューナのためだけの言葉。
 2人の間に、沈黙が続いた。ミューナと瀬良、お互いの心を確かめ合う無言の時間が。
 許してもらえるのなら、今までと同じ関係でいられる。だが、これで駄目なら、もう2度と関係の修復は出来ない。
 許すか、不許(ゆるさず)か。人生の一つの岐路といってもいい時間が、2人の間を巡る。
 それからどれだけ経ったのだろうか、ミューナは口を開いた。
「リリィ、そんなに深く気にするな。寧ろ、妾(わらわ)がお主の気持ちを汲み取らなかったことが元々の原因じゃ。浅慮なのは、妾じゃ」
 ミューナは、水曜日の出来事を全くといって良いぐらい根に持っていなかった。それどころか、自身が悪いと言い切っている。態度も大きいが、器も大きいあたり、ミューナらしい言い回しだ。
「だけど、妾はお主が何者であっても構わぬ。今まで何ら変わりなく同じように付き合うし、裏切ったりせぬ。だから、妾のことを信用してくれぬか? これは、妾がお主を許すための条件であり、お主への命令じゃ」
 ミューナの青と赤の瞳は、瀬良からは全く逸れていなかった。ミューナなりの心からの頼みだ。
 その真摯な態度に瀬良は、
「うん!!」
 茶色の瞳を潤わせ、何一つ濁り無く返答。
「決まりじゃ!! 今日からまた部員勧誘を始めるのじゃ!!」
「そうだね!!」
 笑顔と笑顔が向き合い、互いに抱き合う。それは種族という垣根など親友という絆の前には意味が無い、それを意味していた。
「良かったね、ちゃんと仲直りできて」
「本当に感動的な姿ですわ」
「いや、一体何があったのかは分からんが、これでめでたしめでたし。で、いいのか?」
 ミューナと瀬良の姿に、三者三様の反応。見ていて清清しい。
 それに、俺もこれでようやく重たい荷が降りるというわけだ。これで一安心。
 ただ、まだ済ませるべきことがあった。
 俺はミューナと瀬良の背後から30m、学園の校門へと足早に向かった。
 それに気付いたのだろうか、校門から覗いてた何者かたちが鳩を散らかすように消えた。
「大和さま、何かあったのか?」
「いやまあ、ちょっとね。先に教室に行ってくれないか?」
「分かりましたわ、大和さま。教室で待っていますね」
 俺は何者かをとっ捕まえるために一気に走り出した。
 校門を曲がると、全速力で逃げる女生徒が3人。距離をつめようと俺も全速力で走るが、思いの外に足が速い。あるいは、俺の足が遅いのだろうか? 俺がこんなに足が遅いとは思わなかった。
 しかし、それはすぐに終わった。
「うわぁっ!?」
「おわわっ!!」
「きゃあっ!!」
 一番前を走っていた女生徒が盛大に転び、後続2人も巻き込まれてしまった。数十年前のコント番組を見ているかのようだった。
「いたたた……」
「最悪や……」
「ああもう、こんなことになるんて……」
 くんずほぐれつ。今のブリジットと呉と高野の状態を一言で表すのなら、これほど相応しいものはなかった。
「朝から何やっているんだか。ていうか、逃げる必要なんて無いだろ」
 俺は呆れ、長い溜め息を漏らす。本当にここ最近、溜め息の回数が増えたものである。
「だ、だって、瀬良さんが不安だったから……」
「だったら、堂々と俺たちの前に出ろよ。別にやましいこと無いじゃないか」
「それやと、バックアップの意味あらへんか」
「大体、ブリジット。どうして、お前が後輩に混じって、こんなことをしているんだ」
「わ、私(わたくし)は、あの子に独り立ちしてほしいと思ったから、あそこで見守っていただけですわ!!」
「どこの過保護な母親だよ……」
 まったく、素直に喜べばいいのに……。
「こんなところで油売っていたら、遅刻するぞ」
 俺は、これ以上何も言わずに、再び学園へと足を向かわせた。こいつらに関わっていたら、時間の無駄だ。
「たすけてぇっ!!」
「どうにもならへんわ……」
「な、夏目大和!! 待ちなさいーっ!!」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、ミューナとリリィとの仲違いの清算を描きました。先の3回に比べると遥かにページ数は少ないですけど、それでもそれらに負けないぐらいに情熱を注いだつもりです。
 さて、今回の場面で一番注意した点は、なんと言ってもリリィの謝罪とミューナの返答。謝罪の場面である以上はここに力を入れない手はないですよ。2人の台詞回しに注意したり、雰囲気をぶち壊さないようにセッティングしたりと。前回のデュタへの謝罪シーンもそうですけど、とにかくとにかく慎重に考えて書きました。まあ、それが上手い具合にいっているかどうかは別問題ですが。
 ただ、個人的に改善したら良かったなあと思った点が、今回のパートにはある。謝罪シーンの前の、その後の出来事。あれは絶対に必要な描写だとは思っているんですけど、もうちょっとスマートに書けたんじゃないかなあと思います。箇条書きにするにしても、イマイチ面白みに欠けるというか。これでも書いていた時は楽しかったんですけどねえ。冷静になると、ダメな所が見えてくるな。

 楽しく書いているけど、なかなか上手く書けないオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回は、いつもどおりに日曜日更新予定。デュタに続いて、ミューナに謝罪をしたリリィ。これで事件も解決して一安心なのだが、意外な展開に……。その意外な展開が何かは、見てのお楽しみ。

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