現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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心の癒し。
2014-05-12 Mon 20:37

 最近、月曜日更新が多いなあ……。

 進捗状況が良くならない蔵間マリコです。
 さ~てと、月曜日ですけど、更新していないので更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 なんとか毎週更新しているコーナーなんですけど、実はストックがピンチなんですよねえ……。実は、今回を含めて、あと2回で第8話が終了するのですから。そして、第9話はまだ30ページを越したところ。週14ページ書いたとしても、全然間に合いませんからねえ……。怠けているわけではないですけど、本当にノルマが厳しいというか、色々とガタが来ているというか……。目標を決めて行動するのが故に、首が回らなくなっているのかなあ?あるいは、単純にペースが遅いのか。どちらにしても、8話を掲載した後は、しばらく掲載できなくなりそうです。う~ん、難しいなあ……。
 とまあ、進捗ペースが上がらずに苦戦気味のここ最近ですが、そろそろ本編へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、上手くありませんよ。ちゃんと考えて書いていますが、他人に見せるのにも恥ずかしいほどの出来ですよ。それでも、読んでくれて、感想を書いてくれたら非常にありがたいです。
 それでは、今回もどうぞ。
                   第8話 忘れられない光景(5)

 ボクは自転車で駆けた。
 溢れ出る涙を抑えることもなく、ひたすら全速力で。
 行く宛? そんなことなどボクは考えていなかった。
 とにかく1人になれる場所、市内の喧騒とは程遠い場所であればどこでも良かった。
 街内を走り抜け、海道沿いを走り、坂道を駆け抜ける。
 感情が昂ぶっているからだろうか? お気に入りの年季の入った自転車が限界に近いからだろうか? あるいは、昨日の大雨の影響だろうか? 自転車がやけに重たく感じる。
 それでもそんなこと殆ど気にせず、自転車で駆け抜けた。
 そして、とある場所に辿り着いた。東雲市旧道沿いの公園である。
 東雲市旧道は西東雲山(にししののめやま)にある急勾配や急カーブの多い地帯で、新道が開通して以来、地元の人間すらも通らないほどの寂れた道路となっている。
 当然ながら、そこにある公園は誰も利用することもなく、子供の喜ぶ遊具は錆付き、地面も雑草で生い茂っている。唯一幸いなのは公園から見える海の風景だろうか。
 こんな所ならば誰も人がいるわけがないし、こんな所にいるなどと誰も思わない。実際、ボクもこの場所に来たのは初めてだ。
 しかし、誰もいないと思われていたはずの公園に先客が1人いた。
 後姿であるためハッキリとは分からないが、背丈は100cm中頃の少女であろうか? キラキラと輝くピンク色の短めのツーサイドアップに、野球ボールと同じくらいの丸いピンク色の髪飾り。その2点が非常に特徴的であると、ボクの眼に映った。
「だめか……」
 困った。
 別に先客を気にしなくてもいいはずなのに、やはり心のどこかで気兼ねをしてしまう。かといって、他にも行く宛がない。
「んにゃ?」
「うわぁっ!?」
 いつの間にか、目の前まで少女が接近していた。
「どうしたにゃ? 目がまっかにゃ」
「あ、ああ、これね……。ちょっと玉葱をみじん切りして……。だから、心配しないで」
 返す言葉に困ったためか、あまりにも頓珍漢な返答をしてしまった。もっとマシな返答はなかったのだろうか?
「たまねぎ、きらいにゃあ~」
「好き嫌いはいけないぞ」
 ボクは少女の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「うみゃあああ~」
 少女は、純真無垢な笑顔で喜んだ。
「ところで、これはなんだにゃ?」
 少女は、ボクの頭部を触れた。
「きゃうんっ!?」
「うにゃっ!?」
 ボクは小刻み体を震わせた。
 ああ、しまった。すっかり不可視状態に戻していなかった。この姿を周りの人に観られていなかっただろうか? もし、気付かれていたら少し不安だ。
「びっくりしたにゃ……」
「ごめんね。これはアクセサリーみたいなものなんだよ」
「あくせさりー?」
「そうだよ」
「わかったにゃ!!」
 良かった……、なんとか説得できて。
 しかし、この子は地元の子だろうか? ちょっと変わった子だな。どこか外国に住んでいたのだろうか? ちょっと名前を聞いてみよう。
「そういえば、君の名前は何かな? ボクの名前は、瀬良リリィ」
「ミミは、ミミにゃ!!」
 ミミ。
 瀬良は、転校生のミューナのことを思い出した。
 あいつのあだ名に、ミミィと自ら名付けたな。でも、今考えればあんなあだ名をつけたのか分からない。あいつが、アル・ビシニアンでなければ良かったのに。
 それにしても、この子、どことなくあいつに似ている。髪形に、髪色、髪飾り、そして目の色。こんなに瓜二つな子がいるのだろうか?
 だが、ボクはその考えをすぐに捨てた。悪いのはあいつであって、この子には全くなんら関係がない。巻き込むのはお門違いだ。
「りりぃ、いっしょにあそぼ!!」
「えっ?」
 ボクは動揺した。とても遊ぶ気分にならないのに、幼子に遊んで欲しいと言われたからだ。断りたいが、断るわけにはいかない。仕方ない。
「う、うん、分かった」
「やったにゃー!!」
 ミミと名乗る少女は、喜びながらブランコへと走っていった。その足取りは少し危なっかしく、今にも転びそう。
「りりぃ、おしてにゃ」
「はいはい」
 ボクは、強すぎ弱すぎの程よいパワーでミミの背中を押した。
「うにゃーい!!」
 勢いよく空を切る気持ち良さに、ミミははしゃぐ。それと同時に、ミミの笑顔は更に明るくなる。
「りりぃもあそぶにゃ」
「そうだね」
 それなりに力を入れて、往復3秒の振り子運動をするブランコ。
 そこから見える風景は先ほどの絶景とは違った魅力を垣間見せる。もし、カメラを持っていれば、間違いなく写していただろう。残念ながら、カメラはスクール鞄の中だが。
「ねえ、ミミはお友……」
「りりぃ、こんどはこれであそぶにゃ」
 いつの間にか、ミミはブランコから降りていた。その代わりにミミがいたのは、赤いペンキが剥げ落ちた木製シーソーだった。
「そんなに急がなくてもいいのに」
 とは言ったものの、ボクもそれなりに乗り気であった。
「せーのにゃ」
「そーれ」
 タイミングよく地面を蹴り、ほぼ一定のタイミングでシーソーが右に左に傾く。
「うにゃ~」
「ミミ、楽しい?」
「うん、とってもたのしいにゃ!! ひとりであそぶよりもとってもたのしいにゃ!!」
 楽しさのあまり、ミミは歓喜の声をあげる。
 その笑顔を見て、瀬良はあの懐かしき日の記憶が蘇った。
 友達とともに遊んだウル・シュナイド伝統の遊戯の数々。
 保育所の育児用ドロイドと遊んだ最新のゲーム。
 パパとママと一緒にお買い物。
 だだけど、ボクにとって一番の思い出は、歳の離れたお兄ちゃんとの思い出。
 お兄ちゃんは、とても優しく心安らぐ存在だった。
 知らないことをたくさん教えてくれた。
 色んな物をプレゼントしてくれた。
 落ち込んだ時には、優しく頭を撫でてくれた。
 お兄ちゃんからは、たくさんたくさんの楽しい思い出をもらった。
 だから、ボクもお兄ちゃんにそれ以上の恩返しをしたかった。
 だけど……・。
「りりぃ、なにかあったのにゃ?」
「あっ」
 ボクはリリィの言葉で気付かされた。
 自分の顔が、また曇っていたことを。
 「これあげるにゃ」
 ミミは、ポケットの中から包み紙に入ったお菓子を渡した。イチゴ果汁を使った真っ赤な真っ赤な飴玉である。
「えっ、これをボクにくれるの?」
「そうだにゃ。リリィ、キャンディーあげるにゃ」
 ニコニコと笑いながら、ミミは語る。
 ボクは感謝し、自らを恥じた。
 ここで過去のことを気にしてどうするのだろうか? 今、やるべきことはミミという名の幼子と一緒に遊んでやることだ。不純物の混じった思考は、ここで持ち出してはいけない。
 心の中で瀬良は反省し、そして。
「ありがとう。助かったよ」
「んにゃ!!」
 ボクは、ミミから貰った苺味の飴玉を口に含んだ。
 口の中で広がる甘くて酸っぱくて美味しい味。
 同じものなら何度も食べたことがあるのに、いつもよりずっと美味しく感じる。
 あれ? 何故だろうか、舐めているうちにしょっぱくなってきた。知らない間にリニューアルしたのだろうか?
「りりぃ、どーしてないているのにゃ?」
 いや、分かっていた。泣いていることを。
「もしかして、悲しいことでもあったのにゃ?」
「ううん、逆だよ。とっても嬉しかった」
「変なのにゃ」
 不思議そうな表情をするミミ。
 この子に何度救われたのだろうか? ブランコにシーソー、そして飴玉。もうミミには、多くの借りを作ってしまっている。この借りは、どうにかしてでも返さないと。
 ぽつり、ぽつり。鼻先に水滴が当たった。
 雨だ。ほんの少し前まで雲一つない空だったのに、いつの間にか雲行きが怪しくなっている。
「うにゃ~、あめだにゃ~」
「そうだね、そろそろ帰らないとね。ミミは、どこから来たの?」
「う~ん、わからにゃい」
 ボクは、全身から力が抜ける感覚を感じた。どうしてよく分からない場所にまで出歩いたのだろうか? 家族の人は心配しないだろうか?
「でも、あっちのほうから来たにゃ」
 ミューナは、東雲山のほうに向かって指を差す。アバウトではあるが、20分はかかる距離だ。
「だったらミミ、ボクの自転車の後ろに乗らない? あっという間につくよ」
「のってもいいのかにゃ?」
「うん、ボクも寄って行きたい所があるからね」
 ボクはこの機会に、ミミとの借りを返そうと思っていた。ここで借りを返さなければ、また出会えるかすらも怪しい。だから、ここでミミにお礼をしないと。
 そして、ボクはあることを決意していた。
 喧嘩別れをしたミミィに謝らないと。
 まだ心の中にわだかまりがあるのは、事実。ウル・シュナイドとアル・ビシニアンとの溝はそんなに簡単に埋まるものではないし、譲ることも出来ない。
 それでも、みんなが言っていたようにミミィに罪はない。友達になってくれたはずの相手を、いきなり殴ったボクが悪い。ミミィは許してくれるかどうかは分からないが、それでも謝りに行かなければ。
「じゃあ、行こうか。ミミ」
「うにゃあ!!」
 自転車の荷台にミミを乗せ、東東雲山の旧道坂を下る。海風を切り、梢の音を耳に傾けながら。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、瀬良リリィの視点から話を進めてみました。東雲学園から飛び出して行く宛も無く辿り着いた先、そこで出会ったのは、もう一人ミューナであるミミ。出会っているはずなのに、お互い知らない。そういったシチェーションを書きました。
 個人的に今回注意したのは、リリィ視点であること。普段は大和視点であるけど、この場面はリリィの視点。だから、文章を書くにもそこを注意して書かないといけない。いかにも女の子らしい、それでいながらもボーイッシュさもちゃんと引き立たせる。そのバランスがなかなか難しくてね……。納得いくまで何度も書き直しました。
 あと、ミミの台詞回しにも注意しました。特徴的だから簡単に書けるとはいえ、久々の登場ですからねえ。コツを忘れている可能性がありましたからね。幸い、そういうのはありませんでしたけど、他のキャラを書くときもそれを注意しないと。

 ペースをもうちょっと上げたいオリジナルのライトノベル。
 さて、次回は日曜日更新予定だけど、ちゃんと更新できるかなあ?最近は月曜日更新が続いているから、ちゃんと日曜日更新に戻せるようにはしたいんだけど……。う~ん、色々と大変だ……。

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