現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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二人の溝。
2014-04-27 Sun 20:48

 進捗状況最悪です……。

 なかなかモチベーションが上がらない蔵間マリコです。
 さ~てと、日曜日ですので、あのコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 ここ最近の執筆ペースが最悪です……。単純にやる気が沸かない状態に陥っているし、先週は非常に忙しかったから疲労困憊で書く余裕も殆どないし、色々と誘惑も多くて……。先週は7ページ分で、今週は5ページ。ノルマとしては週15ページと設けているのに、それの半分から3分の1しか書けていないなんて最悪他ありません。
 いや、自分でもそれではダメだと分かっているんですけど、それでも筆を握りたい、まあ自分の場合はタイピングしたいというモチベーションが保てなくて。アイデアは頭の中にいくらでもあるし、常に持っている覚え書き帳にネタをメモったりしているのですが……。う~ん、どうやったら気合が入るのやら……。
 とまあ、空転状態が続いている今日この頃ですが、そろそろ本編に入ります。正直、あまり上手くありませんが、読んでくれると非常にありがたいです。出来れば、心優しいアドバイスなんかもくれるともっとありがたいです。それでは、今回もどうぞ。
                   第8話 忘れられない光景(3)

「ねぇ、ミューナ」
 瀬良は、外灯に照らされたネコ耳の少女の前に歩み出た。
 コスプレ用のアクセサリーなどとは違う、生命感を漂わせるネコ耳とネコの尻尾。人と似た姿をしていながらも、人間ではない存在。そう、ミューナが地球外生命体である証拠であり、アル・ビシニアンである証拠だ。
 そして、その決定的証拠は瀬良にとってあってはほしくないものであった。
「なんじゃ? 妾の招待に驚かれたのか? でも、妾は妾じゃ」
「どうして、アル・ビシニアンなの?」
「ん?」
「なんで、あんたがアル・ビシニアンなのよ!?」
 直後、自転車とスクール鞄を投げ捨て、瀬良は全体重をミューナにぶつけるかのように、跳びかかった。
「にゃっ!?」
 ミューナはそれを避ける暇などなく、比較的新しいアスファルトへと叩きつけられ、スクール鞄やアイスが放り出される。
「な、何をするのじゃ、リリィ!?」
 ミューナに馬乗りになる瀬良の顔を覗き込む。
 その表情は先ほどの笑い顔とは全く違う。怒りと悲しみと憎しみをない交ぜとした表情。すなわち、仇(かたき)を前にした復讐者そのものである。
「ボクのことをリリィって呼ぶな!!」
 瀬良は怒声で、街路樹で羽休めをする小鳥たちは飛び去り、梢の擦れる音だけが残る。
「妾とリリィは、親友ではないのか? 妾が宇宙人だからか?」
「白々しいことを言わないで頂戴……。これでも分からないって言うの?」
 怒りに満ちた声とともに、地球人ならば有り得ない現象が瀬良の身に起こる。
「にゃにゃっ!?」
 直視するのが辛いほどの眩い青白い光が、瀬良の体を包み込む。一瞬ではあるが、見間違えるはずもない。
 その一瞬が終えるとともに、ミューナは驚くべきものを目の当たりにする。
 きめ細かい褐色の肌に、神秘性を漂わせる銀色の髪の毛と銀色の唇。そして、コスプレやアクセサリーなどではない、血の通った立派なイヌの耳。
「リリィ、お主はまさか……」
「そうだ!! ボクは、ウル・シュナイドだ!!」
「うぐっ!?」
 瀬良は、怒りに身を任せ、ミューナの首を絞めた。
「は、離すのじゃ……、リリィ……」
「離すものか!! お前たちのアル・ビシニアンのせいで、我々ウル・シュナイドは、ウル・シュナイドは……」
 必死に懇願するミューナだが、瀬良の耳にはまったく入っていない。それどころか、首を絞める力が増していく。
 瀬良は、歯を食いしばり、憎悪と怒りに満ちた瞳をぶつける。
「く、くるしいのじゃ……、やめてくれ……なのじゃ……」
「お兄ちゃんを返せ!! ママを返せ!! パパを返せ!! 友達を返せ!! お家を返せ!! 故郷を返せ!! 思い出を返せ!! 全てを返せ!!」
「うっ、うう……」
「お前たちなんか、お前たちなんか……!?」
 刹那、瀬良の体が4tトラックに撥ねられたかのように吹き飛んだ。
 瀬良は何があったのかを理解するのに時間がかからなかった。
 吹き飛ばされた瞬間に見えた光景。ミューナよりも一回り以上身長の高い女性が蹴り上げた姿、ただそれだけの情報で十分理解できた。
 下り坂を蹴鞠のように2度ほど跳ね、瀬良は白塗りのガードレールに背中から叩きつけられる。
「くっ……!?」
「大丈夫か、ミューナ!?」
「そ、それよりも、リリィは……」
 ゴホゴホと呼吸を整えるミューナを傍に、デュタはミューナを襲った犯人を睨みつける。
 背中の痛みと唇の切り傷を堪えながらもゆっくりと立ち上がる瀬良。しかし、その痛みはすぐになくなった。復讐心よりも恐怖が勝ったからだ。
 まともに殴り合いでもなれば確実に返り討ちに遭う。いや、下手をすればタダではすまない。痛みよりも、怒りよりも、復讐心よりも、本能が恐怖を優先した。
「あんたがミューナを襲ったのか……!?」
 ゆっくりと暴行犯に歩み寄るデュタ。怒りに満ち溢れ、相手が誰でもあろうとも容赦をしない。そんな暴力的なオーラを纏ったデュタに、瀬良の取るべき行動は1つしかなかった。
「絶対に……許さない……」
「リリィ……」
 2人に対して呪いの言葉を残して、逃げる。ただそれだけしか出来なかった。瀬良は悲しかったが、今出来る復讐はこれだけしかなかった。
 お気に入りの自転車とスクール鞄を置き去りにしていることなど気にもせず、全速力で自宅まで走った。
 途中、強烈な雨が降り始めたが、それも気にも留める余裕すらなかった。
 殴られた頬は腫れ上がり、ズキズキと痛むが、それ以上にどす黒い感情に圧倒されていた。
 無理な全力疾走に呼吸が苦しくなり、雨だけでなく汗で体がびしょ濡れとなったが、そんなことなどどうでもよかった。
 家に帰るや否や、瀬良の母は何度も心配をしたが、それすらも受け入れることが出来なかった。それだけに、瀬良の心中は荒れていた。
 瀬良は泣いた、机に突っ伏してただひたすらに泣いた。
 それから5時間、瀬良は未だに泣き続けていた。
 何度考えて何度考えても同じ結論にしか辿り着かない思考のネガティブループ。
 せっかく期待していた地球(アーク)人の子以外の友達が出来たと思ったのに、どうしてこんなことになってしまったのだろうか?
 何でミミィが、あのにっくきアル・ビシニアンだったのだろうか?
 自分のことも、ミミィのことももう何がなんだか分からない。
 あらゆる感情がごちゃ混ぜとなり、嵐となって心の中を吹き荒れる。
 瀬良は、ふと目の前のコルクボードに視線を合わせた。
 中央に貼り付けられた1枚のインスタントカメラ写真。そこには、瀬良と呉と高野、そしてミューナがにこやかに写し出されている。ポジションとしても最も目立つ、瀬良にとって一番大切な1枚、ほんの少し前まではそうだった。
「どうせこんな辛い想いをするくらいだったら……」
 瀬良は一番お気に入りであるはずの写真を強引に引き剥がす。
 一部分が欠けてしまい、見栄えが悪くなった写真。思い出の詰まった一枚だが、今の瀬良には忌々しき一枚に過ぎなかった。
 躊躇う間もなく、瀬良はグシャグシャと写真を握り潰す。
 そして、後悔する間もなく、瀬良はビリビリと写真を引き裂いた。
「どうしてこんなことになったのかなあ……」
 その日、瀬良は一睡もすることなく、外の豪雨にも負けないほどに泣くのであった。

                              ※

 翌日。
 俺とデュタは、雨上がりの空の下、いつものように登校をした。
 ただ、いつもとは違う点が3つほどあった。
 1つは、ミューナを欠席させたこと。
 ミューナ本人は、もう大丈夫だと言っていたが、俺とデュタは事件の翌日ということで無理矢理休ませた。怪我は幸い大したことはなかったが、それ以上に精神状態が不安定なまま登校するのは危険だと判断したからだ。それに昼飯の弁当を置いているから飢え死にもしないだろう。
 2つ目は、ミューナの代わりに瀬良の古びた自転車とスクール鞄とともに登校したこと。
 先日、瀬良が置き去りにした所持物だが、結局は学校へ持って行くことにした。鞄がなければ授業だって困るだろうし、自転車がなければ日常生活に支障が出るはずだ。仮に瀬良が学校を休んだとしても、瀬良の親友にでも任せればいい。
 そして、3つ目は。
「い、いや~、今日はよく晴れているな!! 雲一つないさっぱり快晴だよ!! 本当に昨日の豪雨の影響で土砂崩れや崩落事故があったらしいだけど、嘘みたいだよ。ハハハハハ……」
「ああ……」
「そ、そういえば、部活はどうだ? 調子いいか?」
「ああ……」
 何を話しても生返事、デュタは昨日の落ち込みから回復していないことだ。
 いや、俺も少なからずともダメージは残っている。そのせいか、会話の内容が俺らしくないものばかり。デュタほどではないが、内心ブルーだ。
「よっ、お二人さん。おはよう!!」
「おはようございます、大和さまに、デュタさま。あれ、ミューナさまは?」
「本当だ、もしかして風邪引いたの?」
 いつもの2人に加えて、武士も校舎前でお出迎えだ。
「ま、まあ、そういったあたりかな? なあ、デュタ」
「ああ……」
 駄目だ、心そこに在らず、何を言っても耳に入らない。
「どうしたの、デュトナさん? 何かあったの?」
「ちょっとトラブルがあってね……。大したことじゃないからあまり気にしないでくれ」
 俺は当たり障りのない言葉で誤魔化すことしか出来なかった。宇宙人と関わりがあるとは言っても、そらたちを巻き込んではいけない。それが今回の課題なのだから。
「そうには見えないけどなあ……。そういえば、あれがなくなっているね、大和くん」
「なにがだ?」
「写真部勧誘のポスター」
「えっ……?」
 俺はここに来て、初めて気がつく。
 デュタを少しでも慰めようと必死になっていたせいか、ポスターの存在を忘れていた。普通なら、あんなに大きなポスターの存在に気付かないわけがないのに。
「学校入ってすぐの掲示板にもなかったし、校舎の入り口にもなかった。もう部員が決まっちゃったのかな?」
「そんなわけがない……」
 俺は内心思っていたことを口に出してしまった。
「えっ?」
「大和さま、もしかしてあれって……」
「ん?」
 妙は、下駄箱横のゴミ箱を指差した。
 丸められたまま、ゴミ箱からはみ出した巨大な紙が一枚。
 言うまでもないだろう。
「やっぱり……」
「酷い……。誰がこんなことをしたのかな?」
「これを見たら、リリィさまがお嘆きになりますわ」
「なんなんだ、大和。全然話が見えてこないぞ。俺にも分かるように話してくれ」
 俺は誰が犯人かは容易に想像が付いた。だが、それを答えるわけにはいかなかった。答えてはいけなかった。
 幸い、ポスターは丸められていただけで、破られたり、黒く塗り潰されてはいなかった。
 しかし、ここでポスターが捨てられているということは、他にも捨てられていることだ。校内でも同じような光景はいくつも見かけられるはずだ。
「なぁ、朝から面倒かもしれないが、みんな手伝ってくれないか?」
「なぁに?」
「校内にあるこのポスターが、ゴミ箱に捨てられているはずだ。だから、始業のベルが鳴る前までに全部回収してくれないか?」
「今から? もう15分しかないぜ」
 今から校舎内全てを回るとなると、15分というタイムリミットはかなり無茶であることは分かっている。それでも、武士たちに頼むしかなかった。
「ああ分かっている。それと、詳しいことは聞かないでくれ。プライベートなことなんだ」
「なんだそりゃ?」
「だけど、これは重大な案件なんだ。だから、一刻でも早く回収してくれ。処分でもされたら大変なんだ。そらも妙も手伝ってくれるか?」
「まったく、大和は相変わらず面倒な奴だな。分かったぜ、俺は男子寮と北校舎を探すぜ」
「私は、女子寮を探すよ。寮は異性禁制だからね」
「大和さま、わたしは南校舎を探しますわ」
「本当にありがとう」
 感謝をした後、3人は散り散りに飛び去った。
「はあ……、これで随分に楽になった。デュタ、探しに行くぞ」
「大和の友人は、とても親友思いだな」
 ここに来て、ようやくまともにデュタが喋った。
「そんなもんじゃないって。武士とは、高校の時に隣の席だったということで友人になったわけだし、そらはただの腐れ縁。妙なんかは、将来の夫とか言って勝手に言っているんだぞ」
「私も、君みたいな人間と親友になれたことを感謝したいよ」
 曇り顔だったデュタの表情は、僅かばかりだが日が差した。俺も、少しばかりか安心した。
「さて、油を売っている暇はないぞ。全力で探そう」
 その15分後、俺たちは教室で落ち合った。
 見つかったポスターの枚数16枚。どれも、丸められたまま捨てられ、どれも新品そのものの状態だった。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は。
 今回は、前回切り上げる部分が中途半端だったので、それの皺寄せが来たという感じになってしまいました。いやまあ、前回が非常に長いから丁度いいところというもの見つからなかったというのもありますが。
 ですが、ちゃんと力を入れているところは入れています。今回の場面で一番力を入れて書いたのは、リリィとミューナの乱闘騒ぎ。やはり、イヌ耳宇宙人とネコ耳宇宙人との確執を描くためには、より印象的に書く必要がありますからね。だから、リリィの今までの言動とのギャップをつくような行動を取らせてみました。それが上手くいっているかどうかは分かりませんが、今出来る限りのことは頑張ったつもりです。
 あとは、後半の大和とデュタ、それ以外たちのキャラとの温度差に注意しました。感情の変化は自分が書いている時は、一番注意していることの1つですが、これによって登場人物のアクションが変わってきますからね。それが不自然にならないように、それでいながらもそのキャラらしい行動、その2点を注意しました。こっちもギャップに力を入れていますが、こっちは片一方が平静ですから注意すべき点がかなり違うから苦労しましたよ。

 執筆スピードが牛の歩みのオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 さて次回は、いつもどおり日曜日更新の予定。喧嘩の仲裁約となった大和は、どうやってミューナとリリィとの仲違いを解決するのだろうか?そして、大和たちに立ちはだかる新たなる壁とは?それは見てのお楽しみ。

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