現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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知られざる計画。
2014-03-16 Sun 19:51

 なかなか上手くはいかないけど、それでも。

 自分だけの世界を作りたい蔵間マリコです。
 さ~てと、日曜日ですので、あのコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタとミューナの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、ライトノベルを書くのって楽しいですねえ。上手い下手云々はともかく、自分の作りたい物語の世界を書けるのですから。イラストを描いていた時はそれが上手くいかずにイライラして挫折しましたが、文字を書くということなら自分でも出来ますからねえ。自分の思考と直結しやすいからこそ、そういった気兼ねなく書けて楽しい。自分にとっては、出来ないことよりも出来ることをしたほうが向いているのかもしれない。まあ、コレがまだ趣味の世界だから気兼ねが無いんだろうけどさ。変に気負うところが、自分の悪いところだ。
 ちょっと辛気臭い前座になってしまいました。先のことは忘れて、今回の掲載分に入らせてもらいます。先に言っておきますが、悪文というのも失礼なくらいに下手ですよ。それでも、感想やアドバイスを書いてくれると非常にありがたいです。それでは、今回もどうぞ。
                   第7話 フォト・メモリー(6)

「私がいない間に、そんなことがあったのか」
「おかげで財布がすっからかんだよ」
 俺は宿題の数学を解きつつ、溜息をついた。
 結局、あの後にシュークリームを奢ることになった。200円×6人の1200円。結局は4200円と、そらに店長自慢の特選フルーツパフェを奢るよりも高くなってしまった。貧乏高校生には、あまりにも痛すぎる出費だ。
「それにさあ、やたらと突っかかる奴がいてさあ」
 ペンをくるくると回しながら、俺は軽く溜息をつく。
「突っかかる奴?」
「ああ、小っちゃい癖に態度はデカくて、体当たりまで食らわしてきたんだよ。なかなか謝らないし」
 あの光景を思い出すと本当に腹立たしい。あんなものを何度も食らわされていたら、体が持たない。殆ど交通事故だ。
「なんか恨みでも買っていたんじゃないのか? そこは、6x-1だ」
 間違いの回答を指差すデュタ。慌てて、俺は書き直す。
「そんなの知らないって。あいつが東雲の親衛隊であることと、写真部の部長であることと、ミューナの友人であること以外は」
 俺は使い古して小さくなった消しゴムで回答を消す。小さくなって使いにくいが、それでも完全になくなるまで買い替える必要はない。
「ミューナの友人? それは本当か?」
 テーブルの対面から前のめりになるデュタ。
「まあまあ落ち着けって」
「ああ、すまない。ただ、ミューナはアル・ビシニアンにいた時は親友なんていなかったからな。だから、同学年の友人が出来たことに驚いたんだ」
 一種の親心みたいなものだろうか? ただ、今まで親友がいなかったミューナには大きな一歩だったのかもしれない。
「ミューナに親友かあ……。成長したなあ……」
「お前もミューナやミミから自立出来るようになれよ」
「い、いや、ミューナやミミは私がいないと何も出来ないんだぞ。飢え死にでもさせるつもりか?」
「ミミはともかく、ミューナはどうにかなるだろ」
 とは言ったが、ミューナが1人で暮らすことが出来るかどうかと言われるとすぐに答えれるものでもない。生活力があるかも微妙なところだし、周囲とトラブルを起こさないというのも考えにくい。考えれば考えるほど怪しくなってきた。
「さっきのは無しだ。やっぱり、当面はお前が必要そうだ」
「なんだ? 急に心変わりして」
「まあちょっとね……」
「今日の風呂も大満足じゃ!!」
 ミューナの甲高い声が室内に響き渡る。今日はしっかりとパジャマを着ている。
「ちょっと夜なんだから、少しは静かにしろよ。近所迷惑だろ」
「ヤマトは、気にしすぎじゃ」
「お前は気にしさなすぎ」
 キンキン声で喋られるこっちの身にもなってみろよ……。
 それはともかく。
「ミューナ、どうして、あんな奴と友人になったんだ?」
「友人になるのに理由がいるのか? それとも、お主は一々理由を考えておるのか? そらや武士、妙がそうじゃったか?」
 何も恥じることなくミューナは即答した。
「そりゃあごもっとも」
「そうじゃ、だから妾はリリィと仲良くなったのじゃ」
 なんとなくミューナが瀬良という少女と仲良くなった理由が分かった。人助けのために写真部に入ったというのは口実に過ぎない。単に仲良くなりたかっただけだ。そんなシンプルで純粋な動機だからこそ、すぐに溶け込めたのかもしれない。
「あと、ヤマトに言っていなかったことが1つある」
「ん?」
「ヤマトの作ったお弁当を少し分けたが、とても喜んでおったぞ」
 意外だった。俺の作った弁当を「美味しい」って言われるなんて。
「特に、白身のフライを食べていた時は幸せそうな顔だったぞ」
「ははは……、そう言われるとちょっと嬉しいな……。あいつも少しは素直になればいいのにさ」
「明日も弁当を作ってくれるのか?」
「俄然やる気が出てきた。ああ、手間暇かけて作ってやるからな」
 俺は腕をまくり、両腕を思いっきり回す。明日の弁当は、いつもより力を入れないとな。
「その前に大和、済ませないといけないことがあるんじゃないのか?」
「なにを?」
「宿題に決まっているじゃないか。それに、ここも間違えている」
「あれ?」
 デュタの指摘された箇所をしっかりとチェックする。ああ、式が途中でおかしくなっているではないか。喋るのに力を入れすぎてしまった。
「いや、ここだけではない。ここも、ここも間違えている。全く、大和、君はやる気があるのか?」
「あわわわ……」
 はあ……、宿題が終わるのは、あと1時間ぐらいかかりそうだ……。

 瀬良は、風呂の中で思いふけっていた。
 あれだけ配ったのだから、明日は申込用紙の海に溺れているはずだ。
 写真部に興味を持った人たちで、教室内がすし詰め状態になるだろう。
 そうなったら、写真部の活動も認めてくれるだろうし、何よりもミミィが喜んでくれる。
「きゃふぅ~ん……」
 瀬良、恍惚の笑みを浮かべる。それはとても幸せそうで、他者から見れば変な人に思われてもおかしくない表情だ。幸い、浴槽なので誰も見てはいないが。
 その一方で、別のことも考えていた。
 今日の夕方に通行の邪魔をした2年生のことだ。
 写真部のことを馬鹿にされたのは許せないことだが、落ち着いて考えれば自分のほうにも非はある。どうしてああも突っかかったのだろうか?
 似ていたからか?
 しかし、彼女はその思考をすぐに振り払う。
「そんなわけがない。あんな奴が、お兄ちゃんに似ているわけがない……」
 湯船に口当たりまで浸かり、ブクブクと泡立てる。
 それは、否定しながらも淡い期待を抱いている証拠でもあった。

 瀬良の期待は見事に裏切られた。
 昼休憩、職員室の前に置いていた受付箱の中身を確認した。
 中身には一枚の用紙も入っていない。それどころか、昨日配置した位置と1mmも動いていない。誰かが中身を回収した跡もない。
「あれぇ?」
「中身が入っておらぬ……」
 正しくは妄想かもしれないが、自らの予想が外れ、瀬良は首をかしげる。
 可能な限りポスターを張り、チラシをばら撒いたのだから興味を持ってくれると期待していた瀬良。
 だが、現実は甘くなかった。
 こんなにも人気が悪かったなんて。
「あっ、すみません」
 男子生徒が声をかけてきた。
 見るからに肥満体で、あまり清潔感もない。瀬良にとって、あまり関わりたくないタイプの人間である。
 そして、手に持っているのは昨日配った用紙と同じサイズのプリント用紙。もしかして、入部届出なのだろうか? 不快感はあるが、それでも猫の手を借りたい事態だ。幽霊部員でもいい、1人増えればそれで万事解決。
「もしかして、写真部への入部ですか!?」
「何を言っているんだ、お前? 俺は進路相談に来ただけ」
「えっ……。そうですか……」
 瀬良の声には、明らかに落胆の色が含まれていた。
「なんだよ、こいつ」
 毒づき、男子生徒は職員室へと消えて行く。せっかくのチャンスだと思っていたのに。
「やっぱり、みんな写真に興味がないのかなあ……」
「まだ3日目じゃ。期限まであと1週間あるのじゃ。心配しなくても、入部してくれる生徒がいる。クヨクヨする必要などない」
 ミューナの言葉には、論理的根拠などなかった。それでも、ミューナの表情と言葉には自信に満ち溢れていた。
「そうだよね。まだ入部を決めようか考えている人がいるかもしれない」
「いるかもしれないじゃない、いるのじゃ」
「うん」
 瀬良はミューナの真っ直ぐで折れない心に羨ましく思った。写真部を作ろうと決めていた自分が気落ちしていたのに、ミューナはそれを微塵に感じさせない。こんなに強い子が、親友であってとても良かった。
「だが、その前に腹ごしらえじゃ。腹が減っては戦が出来ぬのじゃ」
「ミミィは今日のお弁当、何? ボクは、おばあちゃんにいなりずしを作ってもらったよ」
「妾はミートボールじゃ。トマトソース味のミートボールじゃ」
「リリィの弁当はミートボールなんだ。ミートボール、美味しいよね。ボクのとはんぶんこしない?」
「勿論じゃ。そのためにいつもより多く作ってもらったのじゃ」
 ミューナは、スクール鞄の中から弁当箱が包まれた巾着を2つ見せた。
 1つは、いつも使っている弁当箱の入った巾着袋。もう1つは、ミートボールの入った簡素なタッパー。
「ミューナのステイ先の家族が作った弁当って、とっても美味しいよね。特に、昨日の白身のフライは最高っ!!」
「リリィ、そのことじゃが……」
「なあに?」
「今日、妾の家に泊まらぬか? 美味しい料理を食べながら、作戦会議をせぬか?」
「えっ!?」
 突然の告白に、瀬良は驚きを隠せなかった。
 友人の家へのお泊りは、もっと親密になってからだと考えていた。それがたった3日で、ここまで発展していたなんて。
「何か予定でもあるのか?」
「いや……。もしかして、あいつがいるの?」
「あいつというと、ヤマトじゃな」
「うん」
 瀬良は警戒モードへと移行する。いくらミューナと親しき仲であっても、あのにっくき存在がいるとなると話は別だ。
「そのヤマトだが、実は昨日の弁当はヤマトが作ったものなのじゃ」
「えっ!?」
「それにな、今日の弁当もヤマトが作ったものじゃ」
「そうなの!?」
 瀬良は、あまりにも意外な事実に驚きを隠せなかった。
「だから、ヤマトと仲悪くする必要はないのじゃ」
「だけど、あいつは……」
「昨日、ヤマトが作ったカレーの残りがある。口は悪いが、ヤマトの作ったカレーはとても美味じゃ」
「カレー……」
 瀬良の心が揺れた。
 彼女にとって、カレーは好物の1つであり、食堂で昼食を済ませる時は必ずカレーライスを食べると決めている。そのくらいにカレーを愛している。
 それが、あの夏目大和の作ったカレーとなると、非常に悩ましい問題となる。
「どうするのじゃ? 妾はどっちでも構わぬ」
「むむむむむ……、仕方ないなあ。それでいいよ」
 瀬良、カレーの誘惑に敗北。
「そうか。なら、早速、連絡を取って確認をするのじゃ」
 ミューナは、大和に買ってもらった携帯電話でデュタに連絡を取る。
 何故、大和にではなくデュタに電話をかけたか。それには、彼女なりの考えがあった。
 瀬良を泊まらせてくれないことが目に見えているからだ。
 元からミューナが独断で決めた計画。相手が瀬良でなくとも、それを断られるかもしれない。ならば、デュタに許可を得たほうが確実。それに、上手くいけば大和との関係をどうにかすること出来るかもしれない。だから、ミューナはデュタに連絡を取ったのだ。
「デュタ、妾じゃ」
「ミューナか。学校内で何の用事だ」
「これは極秘事項(トップシークレット)な案件じゃ。ヤマトには秘密にしてくれぬか」
 ミューナは瀬良に聞こえぬよう、口元を手で包みながら話す。
「分かった。それで用事は何か?」
「今日、友達を自宅に連れていいか?」
「もしかして、昨日話していた友人のことか? 大和が怒るぞ」
 電波から伝わるデュタの声は不安に満ちている。
「だから、秘密にしてほしいのじゃ。それに、あいつにもリリィと仲良くなってほしいのじゃ。リリィはとても良い人なのじゃ。それを大和にも理解してほしいのじゃ」
 デュタの沈黙は数秒間ほど続いた。
「仕方ない……、大和には秘密にしておく。ただ、ヤマトが帰った後は知らないぞ」
「ありがとうなのじゃ。それと今日は、ポテトサラダにしてくれぬか?」
「ポテトサラダだな。まったくミューナはわがままだ」
「それはいつものことじゃ」
「言いたいことはこれだけか。用事がないなら切るぞ」
「デュタ、お主のことは大好きじゃ」
「……、ありがとう」
 デュタの言葉を最後に、回線が切れた。
「どうだった?」
「ばっちしグーじゃ!!」
「きゃふぅ~ん!!」
 瀬良は喜びのあまり、ミューナへと抱き着いた。行きかう人など全く気にせず、それも職員室の前で。
「わわっ、くすぐったいのじゃ」
 すりすりとくっつく瀬良は、ミューナを離さない。それはまるで、ご主人様にじゃれ付く子犬そのもの。
「ありがとう、ミミィ!! こんなに親切をしてくれるなんて、ボクとても嬉しいよ!! どんなに感謝しても足りないよ!!」
「それは当然じゃ。親友に親切をするのは、当たり前のことじゃ」
「本当に本当にありがとう!!」
                             
「ミューナが何か用事があったのか?」
 俺は、オムライスを食しながらデュタに問いただした。
「いや大したことではない」
「大したことではない?」
「今日の夕食はポテトサラダにしてほしいと言われたんだ」
「ポテトサラダか……。だったら、魚肉ソーセージを入れたらいいぞ」
 俺の家では、ポテトサラダには魚肉ソーセージを入れるのが当たり前だった。魚肉の独特の匂いと塩気がポテトとマヨネーズと相性がいい。俺の祖母が作っていたポテトサラダもそうだったが、魚肉ソーセージを入れるのは一家伝承のようだ。
「そうだったね、大和くんの家のポテトサラダって魚肉ソーセージが入っていたんだよね」
「えーっ、魚肉ソーセージよりもリンゴを入れべきだろ。じゃが芋とリンゴの組み合わせは最高だぜ。甘くてシャリシャリ、いいアクセントになるぜ」
「それはないだろ……」
 俺には、その組み合わせを理解出来ない。リンゴはそのまま食べたり、お菓子にして食べるのが定石。それをおかずに使うというのはおかしい。
「リンゴもいいですけど、玉ねぎと人参もいいですよね。大和さま」
「俺に振るなよ……。人参も有り得ないし……」
「私の家では、鮭を使っていたよね」
「そういやあそうだ」
 俺もそうだが、そらの実家は北海道だけあって、ポテトサラダには鮭を使っていたな。魚肉ソーセージには及ばないけど、鮭も北海道らしくて悪くない。
「魚肉ソーセージに、リンゴ、玉ねぎ、人参、鮭……。どれも美味しそうだな」
「だからと言って、全部は混ぜるなよ」
 とまあ、このように俺たち5人は、ランチタイムをポテトサラダ談義で盛り上がった。
 しかし、このポテトサラダによって重大な事件が起こることなど、誰も想像などしていなかった。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、日にちまたぎの出来事を書きました。ハッキリ言って、めっちゃ中途半端な感じになった気がします。いや、前回が長かっただけに、丁度キリよく終わる場面が無かったんですよねえ。ですから、なんかおかしな感じになってしまいまして……。まあ、普段からおかしいですけど。
 で、今回一番力を入れた所は大和とデュタの会話。自分としてはあくまでも親友であっても、彼氏彼女の関係ではない、それでいながらも共同生活をしているという微妙な関係を考えながら台詞回しを考えました。大和はあくまでも居候させているということで異性という見方をせずに、デュタ本人は恋愛とかそういったもの自体いかにも考えていないような。そんな距離感を描いてみましたが、どうでしょうか?上手くいっているでしょうか?

 楽しく書いているオリジナルのライトノベル。
 さて、次回は通常通りに日曜日更新予定。ミューナと瀬良のお泊り会が決まったことだが、果たしてどのようなトラブルやハプニングが起こるのだろうか?それは見てのお楽しみ。

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