現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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男子高校生の災難。
2014-03-09 Sun 19:30

 前回の話はこちらで。

 上手くはないけど、楽しく書けている蔵間マリコです。
 さてと、期待されているわけではありませんが、前回の公約どおりあのコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタとミューナとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 ネタ切れ、いや長いパートなので、前後編にして掲載している今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)。掲載ペースが早いだけに、去年よりかはかなりテンポがいいですけど、掲載ペースに追い越されそうな状況となっております。いや、怠惰な生活をしているわけではありませんよ?ちゃんと1日2~3ページ進めていますよ。ただ、データがぶっ飛んだダメージが想像以上に大きいことと、今書いている場面が難しいという2つの要因が重なっていますからねえ。頑張ってはいるけど、なかなか上手くいかないものですよ。
 とまあ、前座はこれぐらいにして、そろそろ本編に入らせてもらいます。先に言っておきますが、かなりの悪文ですよ?それでも、最後まで読んでくれると非常にありがたいです。出来れば、感想やアドバイスがあるとGOOD。
 というわけで、今回もどうぞ。
                   第7話 フォト・メモリー(5)

 ランチタイムは生徒でごった返している食堂だが、放課後もかなり多い。
 こんな時間に遅めの昼食? いや、東雲学園の人気スイーツを目的とする生徒が大半だ。
 東雲グループの三ツ星ホテルで10年間働いたシェフの作ったスイーツはどれも絶品であり、和・洋・中とありとあらゆるものが揃っており、値段もリーズナブル。これを食べることが出来るのは、東雲学園に入学できた者のみ。ありとあらゆる施設が揃った東雲学園ならではのメニューであろう。
 そんな人気スイーツを俺は奢ることになった。それも女の子6人に。
「お嬢様たち、注文の物ですよ」
 スイーツが到着するや否や、盛り上がりより一層大きくなる。
 俺はスイーツの皿を一つ一つ渡す。
「店長自慢の特選フルーツパフェじゃないけど、ありがとうね大和くん」
 そらにはアップルパイとミルクティー。
「大和さま、わたしもありがたくもらいますね」
 妙にはみたらし団子と抹茶。
「うにゃあ、チョコじゃチョコじゃ!! あちちち!!」
 ミューナはフォンダンショコラとホットココア。
「先輩、奢ってもらってありがとうございます」
 くせ毛の少女にはストロベリーパフェ。
「タダでくれるなんて、太っ腹やな!! 流石、先輩や!!」
 ショートヘアーの少女にはサバランとレモンティー。
 そして、あの憎ったらしいチビガキには……。
「はあ、これでいいだろ……。モンブランとミルクセーキ」
「なんでボクだけ、態度が違うの? もしかして、まだ根に持っている? 先輩なのに、本当に器が小っちゃいな~」
「ふざけるなよ……、このチビガキ……」
「まあまあ、落ち着いて大和くん」
 そらが止めに入ってくれたのは幸いだった。もし、そらがいなければ、俺は喧嘩していたかもしれない。
「ったく……」
 結局、6人に奢って3000円ほどかかってしまった。特選フルーツパフェと同じだけの金を使ったが、これが得だったのだろうか損だったのだろうか。少なくとも膨大なストレスを抱えた分、損であることには違いない。
「だけど、ミューナちゃんが写真部に入るなんて意外だね」
「そうじゃ、リリィが上手に撮影してくれるのじゃ」
「先輩、挨拶をしてなくてごめんなさい。ボクは、瀬良リリィって言います。リリィって呼んでくださいね」
「私は呉アキです。よろしくお願いします、先輩」
「あたいの名前は、高野翠や。よろしゅうな」
 ぺこりと、挨拶をする後輩3人。瀬良という少女以外は、どことなく礼儀正しさがにじみ出ている。とても育ちの良さそうな2人だ。今は部活動をしているため不在だが、武士がその場にいたらきっとナンパをしているかもしれない。
「私は星野そらっていうの、よろしくね」
「わたしは橘妙と言います」
 それに合わせてそらと妙も丁寧に挨拶をする。
「俺の名前は……」
「こいつは、夏目大和っていう特徴のない男」
 なんだよ、こいつ。勝手に割り込んだ上に、また特徴がないとか言いやがって……。
「あれ? クラブ活動の勧誘活動って、先週までじゃなかったの?」
「定員数いないから、特例で勧誘活動をしています」
 瀬良は、出来るだけ俺の顔を見ないようにしてニッコリと笑った。俺に根に持つなとか言っているくせに、お前は根に持っているのかよ。
「そうなんだね。ところで、瀬良さんはどのような写真を撮っているの?」
「え~と、写真」
 瀬良は、学校鞄の中をゴソゴソと探り、一冊のアルバムを取り出した。花やリボンといった女の子らしい飾りがあしらわれたものではなく、青色の業務用ファイル、それもかなり使い古されボロボロになっている。とても女の子がアルバムに使うようなファイルではない。
 しかし、中身は外見とは全く違うものであった。
「じゃじゃーん!! どうでしょうか?」
 中から現れたのは、インスタントカメラで撮影された素晴らしい風景や人物の数々。時に美しく、時に可愛らしく。素人目で見てもどれも美しい。
「わあ……、どれも綺麗ですね。これ全部リリィさまが写したものなのでしょうか?」
「うん。特に、この写真がボクのお気に入り」
 瀬良が指差したのは、一枚の風景写真。
 慎ましさを内包した美しさと見る者の目を奪う優雅さを漂わせる満開に咲いた一本の桜の木。周りの風景との調和も見事で、日本特有の奥ゆかしさを匂わせてくれる。その出来はプロさながらだ。普通の写真で撮影したならば、入賞間違いないだろう。普通の写真ならば。
「しかし、普通はインスタントカメラで風景なんて写さないだろ。もっとちゃんとしたカメラで写すんじゃないのか?」
「別にいいじゃん、ボクが好きで写しているんだから」
 そう言われると何も言えなくなる。他人の趣味に介入するのは、野暮な話である。
「それにしてもインスタントカメラの写真か……。もしかしてこれって、お前の物か?」
 俺はスクール鞄の裏ポケットに挟んでいた数枚の写真を取り出し、テーブルの上に置いた。
「あ……、どうしてお前が持っている!?」
「どうしてって、公園に落ちていたんだよ。風に吹かれて飛んできたのが数枚な」
「あ、これってもしかして大和くんたち?」
 そらは、桜の木の下で弁当を食べている俺とデュタとミミの写真を指した。
「それにさっきの写真と同じ場所やな」
「そうだ。こいつの見せた写真でピンと来たんだ」
「いいなあ、お花見してて……。大和くん、今日お花見しない?」
「もう花見シーズンは過ぎただろ」
 というよりも、今日も花見なんかしたら本当に破産しかねない。少しは俺の財布の中身のことを考えてくれよ……。
「なんで俺たちを撮っていたんだ? 被写体として最高だったのか?」
「い、いや、これは……とても楽しそうだったから……。それに……」
「?」
 途中からは小声のせいでボソボソとしか聞こえなかったが、とても恥ずかしそうな表情だった。
「凄い偶然じゃ、もしかして妾とリリィは出会う運命と定められていたのかもしれぬ」
 大袈裟ではあるが、こんなところで見つかるのは意外だ。しかも、それがミューナの親友だったとは。偶然が重ならないと、このような出会いは有り得ない。かなり発生確率の低い出来事(イベント)である。
「俺が拾わなかったら、どこかに無くなっていたんだぞ」
「……」
 何か言いたそう顔ではあるが、面と見ることも出来ずにただ顔を赤らめている。
「いらないんなら、俺がもらうぞ。こんなに綺麗な写真、捨てるのにはもったいない」
「……っ!!」
 さっきよりも、顔を真っ赤にしている。そんなに俺のことが嫌なのか?
「瀬良さん、素直にお礼の言葉を言ったほうがいいよ。夏目先輩は悪くない人だって」
「そうや。それに奢ってもらっているんやさかい、感謝したほうがいいで」
 瀬良の強情な態度を見かねたのか友人2人が、上手い具合に包囲網を作った。これで少しは素直になってくれるはずだ。
「……」
 それでも瀬良は顔を赤らめたままで全く喋らない。なんとまあ強情なこと。
「リリィ、妾からもお願いじゃ。ヤマトはダメダメだな奴じゃが、とても親切な奴じゃ。それでも嫌なら、妾がもらっても構わぬか?」
 褒められているのかけなしているのかよく分からない。フォローするのなら、もうちょっといい方法があると思うのだが。
「あり……」
「ん?」
 瀬良はついに唇を動かした。僅かながら動いた。しかし、殆ど声になっていなかった。
「ありが……とう……」
 小声ではあるが、しっかりと聞き取れた。「ありがとう」と。
 別に仲良くなりたいというわけではないが、お礼の言葉一つにここまで難儀なことになるとは。ミューナもよく付き合えるものだ。いや、似た者同士だからこそかもしれない。
「まったく、変な強情張らなくてもいいのに……」
「うるさい!!」
「瀬良、もういいやろ。返してもらったんやから」
「がるるるる……」
 本当に、こいつはミューナ以上に疲れる。こんな奴がネコ耳宇宙人じゃなくて良かったよ。こんな奴がネコ耳宇宙人だったら、3日で匙を投げている。
「ところで、そら。写真部に入らぬか?」
「写真部に?」
「はい。瀬良さん、来週の水曜日までに部員を集めないとダメなんですよ」
「う~ん、ちょっと厳しいかなあ……。私、天文学部の部長をしているから、掛け持ちをする余裕がないの。ごめんね」
 とても申し訳なさそうな顔でそらは謝る。
「だったら、妙はどうじゃ?」
「わ、わたしは写真が苦手で……。魂が抜かれそうと言いますか……」
「「「「?」」」」
 妙は体をぶるぶると震わせる。魂を抜かれるって、江戸時代の人間か、お前は。
「じゃあ、ヤマトは?」
「ちょっと部活自体に興味はないかな……?」
「別にいいよ、こんな奴に入られても役に立たない。それどころか、足を引っ張る」
 プイッと顔を背けながら、瀬良は悪態をつく。
「なんだよ、また悪口かよ。いい加減にしろよ」
「悪口じゃない。本当のことだ」
「なんだと、このクソガキ」
「こっちこそ!!」
 距離にしておよそ50cm、俺と瀬良の間にはバチバチと激しい火花を散らしている。まるでアーク溶接のバーナーのように。互いに爆発寸前だ。
 パシャリ。
「「うわっ!!」」
 俺と瀬良はまばゆい光に包まれ、驚きのあまりに椅子から転げ落ちてしまった。
「いつつつ……。誰だよ、こんな時に写真を撮ったのは」
「妾にゃ」
 いつの間にかミューナは持っていた。古くていかつい黒塗りのインスタントカメラを。
「もうミミィ、邪魔しないで」
「ヤマト、リリィ。これを見るのじゃ」
 ミューナはインスタントカメラに写し出された一枚の写真を見せつける。
 そこに写し出されていたのは、周りのことなどを気にせずいがみ合う2人だった。
「どうじゃ、2人ともこの姿を見てどう思うのじゃ。見るに堪えないはずじゃ」
「うっ」
「きゃふ……」
 ミューナの見せた写真は、穴があったら入りたいぐらいに恥ずかしいものであった。
「こうやって皆で集まったのじゃから、わいわい楽しむのが筋なはずじゃ。それなのに、ヤマトもリリィも……。いがみ合って何の意味があるのじゃ?」
 確かに、体当たりを食らわされたのは腹が立つ。悪態吐かれたのも腹が立つ。だが、この場は他にも人間がいる。そんな中でトラブルを起こせば、雰囲気が最悪になるのは容易に想像がつく。それに気付かなかった俺と瀬良のミスである。
「2人とも謝るのじゃ」
 ミューナの目は真剣そのもの、適当に誤魔化すなどできない。どうにかして謝らなければ。
 ただ、互いに謝罪の言葉を切り出すことがなかなか出来なかった。
 お互い様ではあるが、相手が相手だけに心の準備に時間がかかる。
 よし、やっと整理がついた。
 せーの、
「「ごめんなさい!!」」
 0コンマ1秒もずれず、同じタイミングで謝った。
 俺は思わず顔を赤らめる。写真の件といい、今回といいやたらとタイミングが重なる。
 それは瀬良も同じだった。何を思ったかは分からないが、瀬良も顔を赤くして目を背けている。
「にゃははは、これで万事解決じゃ!!」
 ミューナは豪快に笑う。周りの注目など一切気にせずに。お前も恥ずかしいから止めてくれ……。
 だけど、今回ばかりはミューナに助けられた。
 いつもは我が強くついていけない部分もあるけど、今回はその我の強さのおかげでトラブルを乗り切れた。そんな性格だからこそ、すぐに仲良くなったのかもしれない。
 ありがとう、ミューナ。
「さて、仲直りの記念に、ヤマトがみんなにシュークリームを奢るのじゃ。男子たる者、女子に気前の一つや二つ見せるのが常道じゃ」
 前言撤回、こいつのせいで財布が死にそう。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、夏目大和と後輩3人の交流イベントを書きました。やっぱ、女性メインのトークを書くのって楽しいですねえ。なんていうか、気兼ねが無い分、使う労力が男性だけの会話とか堅苦しい会話になりにくいですからね。
 ただ、今回のパートはちょっと失敗しちゃった気がしますねえ。どこが失敗したかというと、大和と瀬良との絡み。険悪な関係であることを描きたかったんだけど、ちょっとくどい気がします。このパートだけでも、4回も大和とぶつかっていますから。書き終えて後悔した事なのですが、悪態をつくのは2回か3回で済ませるべきだと思いましたね。まあ、そうなると話の流れも随分と変わりますが。う~ん、思うように書けないなあ……。

 お気楽な日常パートが続くオリジナルのSFファンタジーライトノベル。
 次回は、いつものように日曜日更新の予定。ネコ耳宇宙人の部活動と部活勧誘は、一体、どんなドラマを繰り広げるのだろうか?そして、大和はどのようなアクションを起こすのだろうか?それは見てのお楽しみということで。

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