現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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思い出の一枚。
2014-03-03 Mon 19:35

 2連荘は久しぶり。

 なかなか大変だけど、作り甲斐もあるし、楽しく書けている蔵間マリコです。
 さ~てと、今回は前回に引き続いて、オリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』の記事ですよ~。
 いや~、こうやって2回連続で記事を載せると、今書いている8話までのペースがかなりやばいことになっていますねえ。進捗状況としては、50%超ぐらいでまだまだなのですが、3~4週間程度で追いつく量だからな。尻に火がついた状態とはこのことですよ。それもこれもPCがクラッシュしたせいだ!!
 とはいえ、逆に追い込まれているからこそ、俄然やる気が出てくる。勿論、3~4週で完成できるかどうかは怪しいですけど、それでもある程度明確なタイムリミットが見えてますからね。だから、メリハリもつくし、追い込んでいるからこそ何か新しいアイデアも出そうだし。自らを逆境に追い込む、本当に役に立つ方法ですね。まあ、自分の場合は精神的キャパシティが少ないから、すぐパンクしてしまいますが。
 とりあえず、前座はこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。正直、文章力も内容もアレかもしれません。でも、読んでくれると嬉しいですし、アドバイスなんかもくれるともっと嬉しいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
                   第7話 フォト・メモリー(3)

 ミューナは驚きのあまり、大きくのけぞり尻餅までついてしまった。
「あははは、ミューナちゃん驚きすぎ!!」
「だっ、だって初めてなのじゃ、こういうのは」
 それもそのはず、アル・ビシニアンにはカメラなどいった前時代的な道具は存在しないからだ。
 アル・ビシニアンの文明は、何百もの機能の付いた道具一つで物事を済ませる効率主義。カメラ機能にあたるものは使っていなくても勝手に記録してくれるし、勝手に編集してくれる。それ故に、このような道具ないし、写真撮影でのポーズ取りといった風習もない。そのような文明に囲まれて育ったミューナが、カメラという道具に驚くのは必然である。
 瀬良は、黒色のインスタントカメラの写真を取り出す。
 中から出てきたのは、アキと翠はにっこりと笑い、ミューナだけがブレブレになった写真だ。
「こ、これは!?」
「さっき写した写真や。ほら、ミューナだけが動いているからちゃんと写っておらへん」
「なんでじゃ? なんで、妾だけちゃんと写っておらぬ? 動いていたらどうしてちゃんと写らぬ?」
「う~ん、それは……。翠ちゃん、分かる?」
「分からへん」
「それは被写体ぶれって言うんだよ」
「「「被写体ぶれ?」」」
 瀬良の聞き慣れない言葉に三人はクエスチョンマークを浮かべた。
「被写体ぶれっていうのは、被写体、要するに写している物体が激しく動くとカメラのシャッターが対応できずにぶれちゃう現象なんだ。そういう時は普通、シャッターのスピードそのものを上げて写せば対応できるよ。ボクのは旧型だから、微調整が難しいけどね」
「だったら新しいのに変えないの?」
 翠は素朴な疑問を瀬良へとぶつける。今のカメラの性能ならば、完全に制御することだって可能だ。それなのに、相当昔のインスタントカメラを使う。疑問に思ってもおかしくはない。
「うん、このカメラはボクの宝物だからね。そして、今まで写してきた写真はボクの思い出なんだ」
 鞄の中から取り出された使い古された青い業務用ファイルの中には、いくつもの写真が大切に保管されていた。
「これは驚きじゃ。風光明媚な景色ばかりじゃ」
「そうやな、まるでプロみたいやな」
「凄いよ!! こんなに凄いの取れるのは、古今東西瀬良さんしかいないよ!!」
 3人は皮肉など全く込めずに瀬良を褒め称えた。
「あははは、恥ずかしいなあ……」
 瀬良は顔を赤らめて笑う。
「ところで写真部というのはなんじゃ? 写真で何をするんじゃ?」
「そうだったそうだった。写真部っていうのは、文字通り写真を撮影する部活なんだ」
「ふむふむ」
「それを色々な人に見てもらったり、コンクールに出したりってね。とっても楽しい部活なんだよ」
「ほうほう、それはとても楽しそうな部活じゃな」
「みんな入ってみない? カメラはなくてもいいからさ」
「う~ん、私は女バスに所属しているから駄目かなあ。ごめんね」
「じゃあ、みどりんは?」
「私も吹奏楽部に入っているさかい、写真部は無理や。でも、手伝えることがあるなら手伝ったるわ」
 2人は申し訳なさそうな謝る。
「そうか、地道に新入部員を探すしかないか……」
「妾がカメラ部に入部する!!」
 ミューナは思いっきり手を挙げた。参観日で親に思いっきりアピールする子供のようだ。
「えっ、本当に!?」
「そうじゃ、妾が仲介した以上は責任を取る」
「そ、そこまで世話を焼かなくても……」
「それに、カメラを持っているお主を見ていたらとても楽しそうに見えたからじゃ。だから、入部することに決めたのじゃ」
「ありがとう……。ボクのためにここまでするなんて。ところで、君の名前は?」
「ミューナ、ミューナ・ミスティール・スコティッシィじゃ」
 ミューナは胸を張り、自分の名前に誇らしげに語る。もっとも、張れるだけの胸もないが。
「ミューナ・ミスティール・スコティッシィ……、ミミィって呼んでもいいかな?」
「とても素晴らしい呼び方じゃな」
「ありがとう、ミミィ。それとボクの名前は、瀬良リリィ。呼ぶ時はリリィって呼んでね」
「分かった、リリィ。これからもよろしくじゃ」
「こちらこそよろしくね」
 ミューナとリリィは夕日を背景に握手をする。リリィの潤んだ目は、陽の光できらやかに輝いている。
「瀬良さん、部員第1号が入ったんだから記念にもう1枚撮ろうよ!!」
「そうだね、今度こそちゃんと撮れた状態にしないと」
 リリィは鞄の中を探り、また別のものを取り出した。携帯用の小型脚立だ。
「位置よし、タイマーもよし、これでOK」
 小走りにミューナたちの向かい、4人ともにポーズを取る。
「よーし、みんな笑って……」
「「「「チーズ!!」」」」

                          ※

「ただいまー」
「おかえり、大和。夕食を作っておいたぞ」
 おんぼろアパートに戻るや否や、デュタにお出迎えされた。そして、デュタとミミのプレゼントである物質転送ゲートなるものをくぐり、高級高層マンションの一室へと連れて行かれた。
 洒落たデザインのテーブルの上には、料理の数々が並べられていた。作り置きではなく、ほんの少し前に完成した出来立てが。
 中でも目立つのが、中央に置かれた中華料理。
「今日はボウボウドリというものを作ってみた」
「ボウボウドリ? 棒棒鶏(バンバンジー)のことか?」
「そうだ、スーパーの店員に勧められたの作ってみた。驚くほどに美味しいぞ」
 個人的には、棒棒鶏はあまり好きな料理ではない。茹でた鳥のささみ肉はぱさぱさして口の中の水分が奪われてしまうわ、きゅうりは野菜臭いわで苦手要素が多すぎる。食べれないものでもないが、中華料理屋などで好んで食べるようなものではない。
「う~ん、棒棒鶏か……。悪いけど、実はあまり好きじゃないんだよなあ……」
「ミューナと同じようなことを言うな。低カロリーでありながらも、栄養バランスもいい」
「そりゃあそうだけどさあ……」
「それとも、私が作った料理が食べれないというのか?」
 そう言われると引けてしまう。せっかく作った料理を無碍にするというのは、農家の息子としてはあるまじきこと。嫌いであっても、ちゃんと食べてやるのが筋だ。
「いただきます……」
 不満がありつつも、俺はささみ肉ときゅうりと中華くらげを一口。
「あれ、美味しい……」
 意外だった。鳥のささみ肉は全然パサついていないし、きゅうりも臭くない。今まで食べた棒棒鶏がなんなんだったのかと思うぐらいに美味しいのだ。
「スーパーの店員に教えてもらったんだ。美味しい棒棒鶏の作り方を」
 進む進む、ご飯が進む。ささみ肉もきゅうりも中華くらげもペロリ。そして、中華風コーンスープもペロリ。あっという間に食べてしまった。
「はあー、食った食った」
「言っただろ、私の作った料理は美味しいって」
「そうだな、とても美味い」
 それもそうだが、個人的に一番驚いたのはデュタの料理の腕前だ。料理をはじめて作った日も初めてにしては美味かったが、今では人並み以上のものとなっている。とにかく要領が人間に比べて遥かにいいのだ。いや、ミューナの不器用さぶりを見れば、デュタが単純に秀でていることが分かる。
 食事を済ませ、一段落着いた。そろそろ風呂にでも入ろう。
 でも、その前に聞きたいことを一つ。
「デュタ、あの後どうした。部活は決まったか?」
「ああ決まった。剣道部だ」
 やはり、剣道部か。あの時の反応から考えれば、入部していてもおかしくはない。
「それと剣道部以外にも、入部することになった」
「何部だ?」
「驚くことなかれ、茶道部だ」
「えっ!?」
 意外だった。
 女の子らしさとは無縁なデュタが、女性らしい部活に所属することになるとは。
「おいおい、お前らしくないな。何かあったのか?」
「ブリジットに勧められてな。婦女子たるもの、作法を学びなさいと言われた。だから入部した」
「ブリジットがねえ……」
 戸籍や一等地の高層マンションの一室、東雲学園への入学の権利だけでなく、今度はマナーか。世話焼きというかなんというか。
「あと、ミューナは何部に決まったんだ? あいつの性格からして帰宅部か?」
「それが教えてくれないんだ」
「どういうこと?」
「学校から帰ってからは、食事と風呂以外は部屋に籠っている。入ろうとしたら、怒られてしまった」
「ミューナがデュタを怒るなんて珍しい。落ち込んでいるのか?」
「そういうわけじゃない。それどころか、浮かれっぱなし。あんなミューナを見たのは、私も初めてだ」
「だったら、確かめてみようかな……」
「止めておいたほうがいいぞ。ミューナにだって事情はあ……、大和」
 馬の耳に念仏。俺は、ミューナの個室を未来的自動ドアの隙間から覗き込んだ。
「ミューナは一体何をしているんだ……」
 狭い視覚から見えるのは、ミューナの私物の数々。
 学校の鞄に、ネコ耳宇宙人が使うと思われるよく分からない道具の数々、大人気特撮ドラマ『聖大天使(アークエンジェル)みんと』のグッズなどなど……。引っ越ししてから間もないためかまだ寂しい部屋ではあるが、それでも住人の特徴がしっかりと表れている。
 だが、肝心のミューナはどこにもいない。どこかに隠れているとはとても思えない。一体どこにいるのだろうか?
 ぽんぽん、とデュタに肩を叩かれた。
「なんだよデュタ、少しはいいじゃないか。減るもんじゃないしさ」
 ぽんぽん、再びデュタに肩を叩かれた。
「邪魔するなってば、デュタ」
 ぽんぽん、俺の肩を叩く強さがより強くなった。
「もうだから邪魔しないでくれよ、デュ……タ……?」
 振り返るとそこには、デュタはいなかった。
 そこにいたのは、ミューナだった。それも生まれたままの姿で。
「にゃ……?」
「みみみ、ミューナ!? なんでそこにいるんだ!? ていうか、なんで裸なんだよ!? ちゃんとパジャマを着ろよ!!」
「ミューナは君が食事をする前から風呂に入っていたぞ」
「だったらそれを早く……!! いや、着替えてから出てこいよ!!」
「にゃにゃにゃあ……」
 優しいとは程遠いミューナの表情。虎の尾を踏む、いや猫の尾を踏んでしまったようだ。
「わ、悪かった。だから許して……ひゃあっ!!」
 俺は謝ろうとしたが、ミューナはそれを許さなかった。
「にゃあ!!」
 ミューナの怒りとともに振りかざされる右腕。
 俺は避ける間もなく、顔に赤くて長い線を5つ作られてしまった。
「あんぎゃああああっ!!」
 いくらなんでも酷すぎる……。

                          ※

「さ~てと、これでいいかな?」
 少女は、A4サイズのコピー用紙を眺める。
 プリント用紙には、『写真部部員募集中!!』と大きく書かれ、写真画像が数枚。その中には、今日の夕方に撮影された集合写真も混じっている。
「これならきっと入部してくれる人もいるし、ミミィも喜んでくれるのだろうなあ……」
 コルクボードに貼られた今日の集合写真。彼女にとってコルクボードに保管された写真は、特にお気に入りの写真を残す場所である。これを見れば、どんなに落ち込んでいても元気をすぐに取り戻せる。その日その日の嬉しかった、とても楽しかった出来事が頭の中で蘇る。彼女にとってインスタントカメラと撮影した写真は、何物にも代えられない大切な宝物。
「リリィやー、お風呂入ったよー」
 1階の居間からお母さんの声がした。
「分かったー、今すぐ入るー」
 少女は時計を見つめる。10時半、完成までにはあと3時間はかかりそうだ。
 入部募集のポスターを作る。作るだけならば簡単かもしれないが、この作業は彼女にとって部活動の許可不許可が決まる重要な局面だ。
 デザインはどうしようか? どんな写真を載せようか? それをどこに貼ろうか?
 そのことは風呂に入ってじっくりと考えよう。
「きゃふぅ~ん……」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、前回とは打って変わってミューナサイドを描きました。自分としては、前回に比べて随分楽に書けましたねえ。剣道は相当知識が必要ですし、アクションが難しいからな。だから、あまり動かないシーンというのが、いかに楽か実感します。
 で、今回一番力を入れたのは、ミューナたちのガールズトーク。やっぱり、女の子同士の会話だから可愛らしくしないとね。だから、台詞回しにも注意したり、リアクションにも注意したりと。まあこれは、あくまでも自分の主観で書いたものですから、それが他人に伝わっているかどうかも分かりませんし、それが面白い会話になっているかは分かりませんが。やっぱり、ネットだけではなくリアルにアドバイスをしてくれる人が必要だなあ……。

 まだまだへたっぴだけど、少しでも上手くなりたいオリジナルのライトノベル。
 さて、次回のラノベ更新は通常通り日曜日。安請け合いをしたミューナだが、果たして部員を集める策はあるのだろうか?それは見てのお楽しみ。

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