現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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青い空と白い煙。
2014-01-12 Sun 20:38

 まあ、自分のペースでやるしかないか。

 書くことが楽しくて楽しくてたまらない蔵間マリコです。
 さ~てさて、日曜日ですので恒例のコーナーに入りますよ~。貧乏高校生の夏目大和と、ネコ耳宇宙人のデュタとミミとの共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 毎週毎週更新しているこのコーナーですが、ちょっと大ピンチの状況に陥っています。何が一体どうして何がピンチだって?書いているストックが更新分に追いつきそうなんですよ。
 現在、7話目を書いているんですが、ようやく3分の2に差し掛かったところとかなり追いつきそうなんですよ。自分としては2~3話分ぐらいの余裕を持っておきたいし、そのために1日に書くノルマを少しずつ上げてはいるのですが……。う~ん、気乗りしない日とか精神状態で量と質にムラがある点をどうにしかしたいなあ……。あるいは、1ヶ月ぐらい更新を止めて、一気に増やすか……。
 と、ちょっと切羽詰ってはいますが、それは別に置いておいてそろそろ本編へと入らせてもらいます。例によって、下手っぴな文章ですが、それでもアドバイスをしてくれると非常にありがたいです。それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
                第6話 グッバイ、ハローワールド(5)

 雲一つない澄み切った空、青々と茂った芝生、目に優しい樹林の緑。
 ブルーマリン東雲の施設の一つ、巨大芝生公園は高層ビルの立ち並ぶ東雲市とは思えないほどの自然に囲まれた環境地帯だ。
 そのため散歩や遠足のコースとして人気が高く、広さを生かしてイベントなども行われることもある。
 まさに巨大芝生公園は、ブルーマリン東雲の癒しのエリアだ。
「昼飯買って来たぞ。もう始まっているか?」
 俺は、茶色の紙袋を渡す。中身は、『マクドリア』のチーズバーガーとフライドポテト、そしてオレンジジュースだ。
 セットで500円とファーストフードしても比較的安価だが、味はファーストフードとしてはまあまあの味だ。それ以外に、特筆すべき点もないが。
「いや、まだ始まっていない。というよりも、何が始まるんだ、大和?」
「ミミも気になるにゃ」
 芝生に座り込みながら、デュタとミミは遠くの人だかりを指差す。パッと見ではあるが、200~300人は集まっているのだろう。近づけば、多分、直接目にすることが出来るだろうが、ミステリーサークル現場の時のように揉まれたくはない。それに食事が優先だ。
「まあ、見てなって」
 遠くの人だかりから聞こえるざわめき声、マイクで拡張された司会者と思わしき声。流れからして、そろそろかもしれない。
「それではいきますよー!!」
「「「10!!」」」
「「「9!!」」」
「「「8!!」」」
 カウントダウンが始まった。もう少しだ。
「「「7!!」」」
「「「6!!」」」
「「「5!!」」」
「「「4!!」」」
 遠くから見ているのに、ドキドキする。いつもはあまり興味のないものなのに。
「「「3!!」」」
「「「2!!」」」
「「「1!!」」」
「「「0!!」」」
「発射です!!」
 マイク音声とともに、十数個もの光る物体が垂直に煙の筋とジェット音を生みだしながら、真っ青な空へと飛翔した。
「うにゃ!?」
「なんだあれは!?」
 ただただ驚くばかりのデュタとミミ。
「あれは小型ロケットなんだ」
 小型ロケットについては趣味の範囲外なので詳しくはないが、そらの受け売り程度には知っている。
 ここ十数年の目覚ましいほどの航空宇宙工学の発展により、その産物として民間でもペットボトルサイズのロケットや超小型衛星を宇宙へと飛ばすことが出来るようになった。スペースデブリにもならないように宇宙で分解される物質を使用されており、環境にもエコロジー。地球と宇宙との距離も大幅に近くなり、専門の雑誌が発売されるくらいに注目を浴びている。
 ただし、気軽にできる趣味なのかと言われれば、間違いなくノーである。発射時の周囲の環境の注意や許可の申請、1機最低100万円というべらぼうな価格などとハードルはまだまだ高い。そのため金持ちの道楽、あるいはコツコツ貯金を溜めて買ったロケットマニアの趣味といった立ち位置で収まっている。
「あれが、ロケットというものか。我々の使うUFOとは、全く違った形だ。あのような形の物が飛ぶとは、不思議なものだ」
「いや、UFOのほうが不思議なんですけど……」
 俺は、雲一つない青空を仰ぐ。ロケットは既に星となり、おぼろげにジェット噴射の白い跡が残っているだけだ。
「しかし、地球(セラン)には、風景だけでなく、素晴らしいものがたくさん見れるとはな」
「すごいにゃ、すごいにゃ!!」
「俺も1度見たことがあるけど、あの時と同じくらいにビックリだ」
 ここでいう見たことがあるというのは、TVや雑誌の記事などではない。直接、小型ロケットの発射現場を見たという話だ。
 宇宙オタクのそらが、高校一年生の時、休日に無理矢理引っ張って、小型ロケットの発射イベントに参加させられたことがある。腐れ縁の付き合いというのもあって、あまり乗り気ではなかったが、いざ見てみるとその光景には、妙な高揚感が残っていた。その感情と光景は、今でも鮮明に覚えている。今回の小型ロケットの発射もそれに匹敵する。
「今日、こんなイベントがあることを教えてくれたそらには、感謝しているよ」
「そらに教えてもらったのか?」
「そうだけど?」
 俺は、チーズバーガーを口に含みながら答える。いつもはそこそこの味のチーズバーガーだが、心なしか美味しく感じる。デュタを探した際もそうだっだが、食べる時の風景というのも、味の良し悪しを決める重要な要素なのかもしれない。
 おっと、そんなことを考えている場合じゃない。話に集中しなければ。
「大和、君はとてもいい友達がいて羨ましいよ」
「お前にもいるじゃないか、ミミが」
「ミミは家族みたいなものだ」
「じゃあ、アル・ビシニアンにいた頃は、親友はいなかったのか?」
「ライバルや尊敬できる上司というものはいたが、親友と呼べる存在はいなかった」
 それはどんな光景だったのだろうか? 少なくとも、便所飯というようなものではないことは分かる。多分、デュタか他のネコ耳宇宙人との間に心の壁があったのかもしれない。どうして心の壁があったのかまでは分からないが。
「いや、そらだけじゃない。妙だって、武士だってそうだ。君は、とても幸せ者だ。とても羨ましい」
 デュタは笑ってはいたが、少し寂しげな笑顔にも見えた。
「だったら、そらも妙も武士も親友じゃないか。この間、約束しただろ。忘れたのか?」
「あ……」
 デュタは言われたことで、自身にも親友がいることを再び気付かされたようだ。
「だから、一人で深刻に考えるな。困ったら、俺にでも聞け」
 俺は、携帯電話の液晶画面を見せた。
「これは?」
「俺の携帯の電話番号だ。これがあれば、いつでも俺の所に電話をかけることが出来る。もし、引っ越し先で困ったことがあったら、ここにかけてくれ。分かることなら、教えるからさ」
「だ、だが、それは……」
 本当なら、宇宙民保護条約のルールに反すると言いたかったようだが、俺は手引書をまともに読んでいないし、細かいことなどどうでも良かった。
「俺の携帯電話で、お前の連絡先……、ていうかネコ耳宇宙人の電話みたいなものに繋がるのか? 繋がらないなら、連絡先を教えても意味がないぞ」
「一応、繋がるには繋がるが……」
 デュタは、一枚のプレートを見せた。デュタと出会った日に見せてもらった、鉄のように見えて、全く違った質感の不思議なプレートだ。
「ああ、でも、それはあまり使わないほうがいいかもしれない。別に携帯電話を買え」
「どうしてだ? 私のお気に入りだ」
「こんなオーバーテクノロジーの塊、人に見られたらどうするんだ? 大事になるぞ。携帯電話の1つや2つ買ってやるからさ」
「そんなことをして、君の生活は大丈夫なのか?」
「だから、深刻に考えるなって。俺に任せてろ」
 と、大見得を切ったはいいが、携帯電話の1つの値段はポンポン買えるほど安いものではない。それも、俺のような貧乏高校生には、身を削る思い、いや身を粉微塵にされる思いだ。
「ミミ、けいたい、ほしいにゃ!!」
「ミミもほしいのか、じゃあもう1個だな」
 今月は、めざしともやしだけの生活で決定。
「にゃまと、だいすきにゃ!!」
「ぐぉうっ!!」
 ミミは、お得意のダイビングジャンプで俺の腹へと飛び込む。腹部に鈍痛が襲う。食べたチーズバーガーとフライドポテトとコーラが逆流しそうだ。
「ミミ、大和が困っているじゃないか」
「わかったにゃ」
「もう、顔が汚れているじゃないか」
「うにゃあ~」
 デュタは、紙ナプキンでミミの口元を拭う。ミミは、とても気持ちよさそうだ。血は繋がっていなくても、本当に姉と妹の関係だな。思わず、こちらもほっこりしてしまう。許されるのなら、光景をいつまでも見てみたい。
「大和、服が……」
「あっ」
 ミミの口元にべったりとついていたケチャップで赤く汚れてしまった。
「ミミが迷惑をかけてすまないな」
 袋の中から新しい紙ナプキンを1枚取り出し、服についたケチャップを拭き取る。
「やめろ、やめろって。そのくらい、俺でも出来るってば」
「そんなに恥ずかしがるな。これは私の責任だ。それに、私の気が済まない」
 こうなると、デュタは絶対に引かないから困る。融通が利かないが、そこがなんともデュタらしい。
「ったく、つくづく世話焼きだな」
「にゃまともミミと同じにゃ」
「お前のせいだろ」
 ミミの純真無垢な笑顔が、思わず口元を綻ばせる。幼子の笑顔には勝てない。
「ねぇ、にゃまと?」
「ん?」
「あしたもあそぼうにゃ!!」
 今の俺には残酷すぎた。
 ミミが、遊びたいのは分かる。だけど、デュタとミミ、一緒に出かけることなどもうないのだから。
 でも、誰が悪いというわけではない。そういうルールがあるというだけだ。
 だから、俺はデュタとミミに携帯電話を買ってやるなんてことを言ったのかもしれない。ただ自らの不満を晴らすために。
「にゃまと?」
「ごめんな、ミミ。明日は遊べないんだ」
「あそびたいにゃ~」
「大和にも事情があるんだ。わがまま言っちゃ駄目だぞ」
 柔(やわ)く丸いデュタの言葉。それは、幼子を諭すには十分すぎる。
 だが、
「いやにゃ!!」
 その態度は頑(かたく)なだった。
「いやにゃいやにゃ!! ミミは、にゃまとといっしょにいたいにゃ!!」
「ミミ……」
 デュタの説得も、この時ばかりは通用しなかった。
 涙をボロボロと流して、地団太を踏む。
 ミミのような幼子でも、明日からどうなるかは理解していた。それがどれだけ辛いことで、どれだけ寂しいことかを。
 わがままは、理不尽なルールへのミミなりの反抗かもしれない。俺は諦めていたのに、ミミはそれでも諦めていない。こんなに小さな子なのに。
「ミミ、私がいるじゃないか」
「でゅた……」
 デュタは、ミミを包み込むように抱き着く。
「だから、泣かないでくれ。泣かないでくれ……」
 デュタの声が震えていた、トーンが落ちていた。
「にゃ……」
 酷く胸を締め付けられた。
 どうしてこうも、俺は無力なのだろうか? ただただ、指を咥えることしかできないのだろうか?
 だが、前とは状況が違う。
 あれは、あの3人組が手心を加えてくれたから助かった。
 もし、もう一度となると、容赦はないだろう。全力で止めにかかるだろう。
 では、俺は何をすれば……。

                               ※

「ううう……」
 事前に用意した双眼鏡越しに、そらは号泣する。
「おいおい、いくらなんでもオーバーすぎるぜ」
「だって、だって……。デュトナさんも、ミミちゃんも一緒にいたいんだよ!! 私だって、一緒にいたいの!! 武士くんには分からないの!?」
 そらの顔は、涙と鼻水で、何が何だか分からない状態となっていた。
「そんなこたあ分かっているぜ。ただ、さっきから浮き沈み激しすぎんだよ。小型ロケットが打ち上げられた時は、興奮しまくりだったのに、今度は大泣き。どっちかにしろ。あと、飯を食え」
 フライドポテトを口に入れて、間髪入れずにチーズバーガーを豪快にかじりつく。
「しかし、追うには追っているが、あまり気分のいいもんじゃねえな。なんつーか、悪いことをしているようで。いや、悪いことをしているか」
「うん……、ちょっと大和くんたちに悪かったかもしれないね」
 赤くなった鼻をポケットティッシュですすり、目をこする。
「あーあ、どうせなら、俺たちは俺たちでデートでもすりゃあ良かったかな?」
「誰と?」
「そらと妙ちゃんのWデートでさ」
「お断りします」
 きっぱりと否定。
「そりゃないぜえ、そら」
 武士は、少しふざけ気味に肩を項垂れる。とてもふざけるような雰囲気でないが、それでもふざけることによって感情をコントロールする。そうでなければ、こちらももらい泣きをしてしまいそうだからだ。
「じゃあ、妙ちゃんはどうだ?」
「わっ、わわわ私ですか……!?」
 急に振られて、妙は手に持っていた野菜サンドを膝に落とす。いつもならば、即座に返答をするのだが、今日はまるで別人であるかのようだ。相当な演技の入れ込みようである。
「わっ、私は……」
「武士くん、妙ちゃんが困っているんだから、無理に聞いちゃダメなの!!」
 そらに割り込まれてしまった。
「乙女心はね、そんなに簡単に他人に言っていいようなものじゃないの。好きでもない男の子が相手だったら、尚更よ!! だから、モテないの!! 武士くんは!!」
「おっ、おう……」
 炎のような真っ赤なオーラを湧き立たせるそらに、武士は圧倒される。
「でも、妙ちゃんも妙ちゃんだよ。嫌なら、ビシッと言わないと。いつもだったら言っているのに、ちょっとおかしいよ? 演技に力を入れすぎなんじゃないの?」
「すすすすみません、そらさん」
「謝らなくてもいいのよ。このくらいのこと」
「はい……」
 まるで1週間花瓶に放置され萎れた花のように、元気のない妙。
 そんなことを他所に、武士は驚き声をあげる。
「ヤバい!! また、大和たちがいなくなったぞ!!」
「本当!? 早く追いかけないと!!」
「わっ私、まだサンドイッチが……!!」
「走りながらでも食べれるよ!!」
「あわわわわ……」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は小型ロケットの打ち上げと食事、そしてデュタとミミの心情に力を入れました。とはいっても、上手い人に比べたらとてもとても情けないものですが。
 で、その中でも一番力を入れたのがデュタとミミの心情には、かなり力を入れてみました。別れの前日でありながらも、その寂しさすら感じさせないデュタとミミ。でも、実際の所は寂しい。それを今まで大和に見せないようにした。それが、ミミのちょっとした行動でこじ開けられる。そこまでの過程をいかに可愛らしく、切なく、そして読み手に共感を与えるかを考えながら書きました。苦労もしたけど、キャラに成りきることが面白かったですね。
 あと、大和の心情もそれと同じくらいに注意しました。出来ることなど限られている、そしてこれは自己満足に過ぎない。それでも、2人を楽しませたい。そんな不器用な行動(アクション)を自分なりに書いてみましたどうでしょうか?しっかり伝わったでしょうか?それとも、今一つ伝わってきません?

 なかなかペースが上がらないけど、楽しく書いているオリジナルのライトノベル。
 次回は特に予定がない限り、来週の日曜日に更新予定。色々と手を尽くしている大和だが、次に大和はどのようなアクションを取るのだろうか?そして、それに対してデュタとミミの反応は?それは見てのお楽しみ。

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