現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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桜舞い散る夜。
2013-11-24 Sun 20:49

 今週も更新っと。

 なかなかアイデアが思い浮かばない蔵間マリコです。
 さ~てさて、日曜日ですのであのコーナーを更新しますよ~。貧乏高校生とネコ耳宇宙人2人との共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 いや~、今日は最高の一日でしたねえ。なんせ艦隊これくしょんの新艦娘『矢矧』を手に入れることが出来ましたから。残り1週間でE-5でリリースされることになり大騒ぎとなっていますが、本当に運良く、それも2回目でドロップしてくれたのだから、これをラッキーと言わずしてなんと言うのでしょうか。手に入らなかったら手に入らなかったで仕方ないと割り切っていましたのが、本当に手に入ったのだから。今回のイベントの新艦娘は全部GETした上に、先月の褒賞や既存の艦娘も大量GET。他の人には悪いとは思いますけど、めっちゃウハウハですわ。
 いきなり脱線しました。そろそろ本題の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)に入らせてもらいます。あまり上手くありませんし、誤字・脱字があるかもしれません。それでも、アドバイスなんかをしてくれると非常にありがたいです。それでは、今回もどうぞ。
                     第5話 魔女の森(6)

 10分後。
 橘駅に到着した頃には、外は闇に包まれていた。
 しかし、人通りはかなり激しい。帰宅ラッシュから解放された学生やサラリーマン、急いで買い物を済ませる主婦、割引きのセールを行う客引きなどなど……。いつもと変わらぬ賑やかな光景に、俺は心が安らいだ。東雲屋敷のような格式高い場所は、一般人の俺には不似合だ。
「ふにゃあ~っ、ヤマト、そろそろ夕食が食べたいのじゃ」
「私もだ」
 すっかり執事との話に夢中となり、夕食の時間であることを忘れていた。今から夕食を作っても、かなり遅くなってしまう。あまりお金を使いたいわけではないが……。
「そうだな、今日は弁当にでもするか」
「今から作るのか?」
「いやいや、違う。弁当を買うんだ」
「弁当!! 妾もあれを食べてみたかったのじゃ!!」
 目をキラキラと輝かせ、涎が止めどなくでるミューナ。いくら腹が減っているとはいえ、食い意地を張りすぎだ。
 しかし、どこで買おうか……。駅前の弁当屋の弁当は割高だし、コンビニエンスストアの弁当とというのもみすぼらし過ぎる。かといって、この時間帯にスーパーで売れ残っているとは……。
「時間は少しかかるが、商店街で弁当を買うとしよう」
「どのくらい時間がかかるのじゃ?」
「ここからだと、10分ぐらいかな?」
「10分もかかるのか!?」
 ミューナはとても嫌そうな顔をしていた。それはそれは、とても苦そうな顔で。
「文句を言うなら、食べなくても良し」
「べ、別にいいのじゃ」
 しかし、ミューナの体は素直であった。腹の虫が盛大に鳴っている。
「ミューナ、我儘を言わない。大和にも迷惑をかけるじゃないか」
「デュタが言うのなら、仕方ないのじゃ……」
 俺の言う事は聞かないが、デュタの言う事なら渋々でも聞く。なんだか納得はいかないが、付き合いの長さの差かもしれない。
「だけど、その前に済ませたいことがあるんだ。大和」
「ん?」
 デュタは反対側の歩道を指差す。
 そこには、巨大な風呂敷を背負った老婆が1人いるではないか。
 横断歩道が青になっているが、荷物が重たいのか、怪我をしているのか、全く動くことが出来ない。その上、あそこの歩道はあっという間に赤に変わる。老人の体力では、青の内に渡りきるのは困難だ。
「どうも、あのおばあさんは困っているようだ。助けに行っても構わないか?」
「まったく、人が良いな」
「それも君も同じだ。我々を助けてくれたからな」
 こちらまで口元が綻びそうなほどにニッコリと笑うデュタ。
「俺も手伝おうか?」
「いや、大和はミューナと一緒にここで待ってくれないか」
「分かった」
 再び青になったことを確認したデュタは、反対側の歩道へと走る。
 ここからは聞こえないが、どうも老婆に確認をしているようだ。
「本当に、デュタは昔から人助けが好きな奴じゃ。だが、それでこそのアル・ビシニアンじゃ」
 ゆっくりとした足取りで老婆をエスコートするデュタを見て、感慨深い表情をするミューナ。不景気や人間関係が希薄したこのご時世、こういった光景を見るのも久方ぶりといえる。
 横断歩道を通りきったデュタは、老婆に軽く挨拶を済ませ、こちらへと再び駆け寄る。
「あのおばあさんはとても優しかった。これから、一晩かけて孫の家に行くそうだ」
 わざわざあんな大風呂敷を持っていくのか。どうしてあんなものを持っているのかは分からないが、孫想いなお婆さんである。
「毎度のことじゃが、天晴じゃな、デュタ」
「いや、当たり前のことをしただけです」
 驕りすぎず、謙遜しすぎずにデュタは相槌を打つ。
「さて、用事も済んだようだし、そろそろ弁当を買いに行くか。そろそろ急がないと売り切れになるぞ」
「分かった」
「ああっ!! 待つのじゃ!!」
 俺とデュタは商店街へと駆け、ミューナは一足ほど遅れて追いかける。生命の元である、美味しい弁当を求めて。

「おっ、あったあった!! まだ弁当が残っている」
 俺たちが入った店は、創業80年の地元で愛されている弁当屋『らんちぼっくす』だ。
 橘商店街の入り口付近に陣取り、老舗を匂わせる外観と内装が特徴的だが、この店のウリは300円の激安日替わり弁当が名物だ。ボリュームもそこそこありながらも、味もなかなか。これで採算がとれるのかかなり怪しく感じるほどだ。俺もたびたびお世話になっており、夕食を作るのが面倒な時に利用している。ここまで腹と財布に優しい店は、橘商店街を歩き回っても見つからないだろう。
 ちなみに今日の日替わり弁当は、中華風野菜炒め。ピーマンや玉ねぎ、ニンジンもたくさん入っており、彩りも鮮やかで、とても美味しそうに見える。
「よし、今日はこれに……」
「ヤマト!!」
 俺は、ワゴンに入った日替わり弁当を手に取った。同時に、ミューナが大声で呼ぶ。
「なんだよ、店の中で大声を出すなって」
「妾はこれが食べたいのじゃ!!」
 ミューナが弁当のパックを持ちながら、大きく手を振る。
「止めろ止めろ!! 中身がグチャグチャになる!!」
 幸い中身は崩れていなかったが、これは責任を持って買わないと。
 えーっと、値段は1、10、100、1000円。なんだ1000円の行楽弁当か……。1000円!?
「美味しそうだから、これを選んだのじゃ」
「いや、そりゃあ美味しいと思うけどさ……」
「だったら、私もこれでいいか?」
 ミューナに加勢するデュタ。2つで2000円など、俺の3日分の食費に値するでかい出費だ。本当ならば、1000円以内で抑えておきたかったが……。
「ふうっ……、じゃあ俺も買うよ……」
 俺1人だけが、300円の弁当を食べていても悲しい。だったら、俺も同じものを買った方がマシだ。3つで3000円。一人暮らししていた時の4~5日分の食費が……。トホホ……。
「いらっしゃいませ。行楽弁当が3つ、もしかして今から花見でしょうか?」
 清潔感溢れるシンプルなデザインのエプロンを着たレジの店員が、こちらの事情を聞き質す。
「いや、家で夕食を取ろうかなあって」
「そうですか。桜が綺麗に咲いているんで、てっきりそう思いまして。あっ、それとこの弁当はお勤め品なので、少し割引きしておきますね」
 妙に口調が饒舌なレジの店員。毎度毎度だが、店員の愛想が良いところもこの店の一つのウリといえるかもしれない。
「行楽弁当が3つで2400円になりますね」
 2400円か……。夕食にしてはかなりの出費だが、それでも割り引いてくれたのだから、少しだけラッキー。不運続きだったけに、これは嬉しい。
「ありがとうございました!! またのお越しを!!」
 ガラス張りのドアを開き、爽やかな春風が流れる夜の外へと出る。カランカランとなる鈴の音が、妙に心地がいい。
「ああ、楽しみじゃ……。涎が止まらないのお……」
 相変わらず食い意地全開のミューナ。その緩んだ口をどうにかしろよ。
「ヤマト、早く帰って食べたいのじゃ!!」
「分かった、分かったって!!」
 俺は、人通りの激しい商店街を突っ切って抜ける。
 そして、俺が住むアパートを――素通りする。
「大和、君の家はここじゃないのか?」
「いや、こっちで合っているんだ」
「何を言っているのじゃ、ヤマト。耄碌(もうろく)したのか?」
「耄碌はしていないって。ちょっと見せたいものがあってな」
「「見せたいもの?」」
 2人は、クエスチョンマークを宙に作り出した。
 確か、アパートから3分ほど歩いたところの公園に……、あったあった。少し時期が遅れていたからダメだと思っていたが、まだ残っていた。
「なんじゃ、ヤマト。この公園は?」
「これを見ろ」
 俺は公園の中央を指差す。そこには……。
「おおっ!!」
「これはなんと……」
 見事なまでにピンク色に色づいた巨大な桜の木が1本、こちらを歓迎していたかのように佇んでいた。
「これが、日本の風物詩である花見。日本人は満開に咲いた桜の木を見ながら、弁当を食べるんだ」
「成程、これは風流だ」
「地球の風習というのは、なんとも味のある物じゃ」
 ミューナは足早に、デュタはゆっくりと桜の木の元へと歩み、プラスチック製のベンチに腰かける。その姿、見た目こそは全然違うが、仲睦まじい姉妹のようだ。
「さて、俺も座って食べ……」
「大和? こっちで食べないのか?」
 俺が隣のベンチに座ろうとした時、デュタはこっちへと手を振る。
「い、いや、流石に俺がお前たちと一緒に座って食べるのは……」
「1人で食べるよりも、3人で食べた方が美味しいじゃないか」
「うっ……」
 そう言われると、ぐうの音も出ない。仕方ないから、デュタの隣に座ろう。だけど、こんな所を誰かに見られたら……。
「さあ、この綺麗な桜を眺めながら食べようじゃないか」
「いただきますなのじゃ!!」
 おいおい、そんなに急ぐなよ。今、座ったばっかりなんだからさ。まあ、今日ぐらいはいいか……。
 ゆっくりと、緑色の包み紙を剥がし、弁当のふたを開く。そこには、日替わり弁当とは比較にならないほどの豪華な料理が盛られていた。料亭に出てもおかしくない旬の野菜と海老の天麩羅、綺麗に盛られた根野菜の煮物、ボリューム感たっぷりの鳥の照り焼き、地元の海で取れた鰆を使った塩焼き、素朴な味わいの卯の花、薄皮が特徴的な関東風桜餅、そして緑色が目に優しいグリーンピース御飯。これだけの品揃えとボリュームがあれば、1000円でも十分すぎる。それを2割引きしたのだから投げ売りに近い。
 だが、肝心なのは味だ。300円の日替わり弁当もかなり美味しいが……、おっ、この天麩羅、時間が経っているのにカラッとしているし、油っぽくない。まさに老舗の味だ。
「これはなかなか美味しい」
「ああ。君の料理や妙の料理も美味しいが、この行楽弁当も同じくらいに美味しい。だが、この桜という木を見ながら食べているから意味がある」
 おおっ、宇宙人も花見の本質というものを理解しているとは。少しずつではあるが、地球人の感覚というものが、分かり始めてきているのかもしれない。
 だが、その一方で、ミューナは。
「これも美味しい、これも美味しい……。どうして、こんなに行楽弁当というのは美味しいものな
んじゃ!? ああ、もう無くなってしもうた!? ヤマト、おかわりじゃ!!」
 桜など、もはやどうでも良くなっていた。花より団子とは、この事だ。
「まったく仕方ないな、ミューナ。これを1個あげる」
「やったーなのじゃ!!」
 デュタは、鳥の照り焼きを一切れほど渡す。それも、一番大きい切り身だ。
「デュタ、ちょっと甘やかし過ぎじゃないか?」
「そうなのか? 私にとってミューナは、家族、妹のようなものだ。姉というのは、こうやって妹に譲ってやるものなのではないのか?」
「そうかなあ……」
 俺と妹の愛美(あゆみ)の場合は、全然違っていた。おやつやおかずの取り合いは当たり前のようにあったし、欲しいものをねだっていても一切与えない。喧嘩だってしょっちゅうあった。そして、じゃんけんで決めていたが、毎回、愛美が勝っていた。とにかく我慢ばかりだった。 
「うわっ!?」
 強い風が吹いた。桜吹雪が辺り一帯に舞い散る。暗闇と街灯のコントラストが、鮮やかに魅せる。これを見ると、やはりここで食事をした価値があったとつくづく思う。
「わわっ!?」
 どこからか、少女らしき声が聞こえてきた。なんとか聞き取れるぐらいだが、梢の擦れ合った音とは全くの別物だ。
「何か聞こえたか?」
「ああ、私もだ。女の子の声だ」
「先客でもいたのだろうか?」
 それは間違っていなかった。
「ああん、待って!!」
 情けない声をあげながら、公園入口の茂みから何者かが一目散で逃げていった。まるで、狼に追われる兎のように。
「一体、何があったのだろうか?」
「さあ? 俺にはサッパリ分からん」
 再び、突風が吹き上げた。
「うにゃあ!?」
「なんだ!?」
 砂埃が目に入らぬように、俺たち三人は腕で風を遮った。
「ふうっ……、突然の突風かよ。突然だからこそ、突風と言うんだろうけど……、なんだこれは?」
 俺は、地面に落ちていた紙らしきものを数枚ほど拾った。
 それは、写真であった。それも、ここの公園の写真だ。中には、俺たちが写っているもある。
「写真……、もしかしてさっきの少女のものだろうか?」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は、ちょっとした日常の一風景というものを書いてみました。こういうのをダラダラ書くのはあまり良くないと思いますが、自分としては三人の心象を描くのには必要な場面だと考え、この場面を書きました。
 今回の場面で一番力を入れたのは、弁当の描写。自分は食べることが好きな人間ですから、こういうのには余念はないですよ。いかに読んでいる側が美味しそうにみえるか、それをどのように表現するか。色々と悩みましたよ。昼食中も今食べているものの描写のイメージを考えたりとね。ラノベを書く以上は、常に思考を動かさないと。
 ただ、相変わらずというべきか、文章の流れや台詞回しが全然ダメダメ。これでも、諸説とかを読んで勉強しているんだがねえ……。

 楽しいけど、思いのほか上手く書けないオリジナルのライトノベル。
 次回は、当然ながら来週更新の予定。デュタとミューナとともに食事を済ませた大和は、一体どんなアクションをするのだろうか?それは来週のお楽しみ。

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