現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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長い歴史の旅。
2013-11-17 Sun 19:48

 毎週1回更新、これが基本。

 なかなか思うように書けない蔵間マリコです。
 さ~てと、日曜日ですので、例によってあのコーナーを更新します。貧乏高校生とネコ耳宇宙人2人との共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 毎週毎週更新しているこのコーナーですけど、ライトノベルを書くのが非常に難しいことを実感しています。昔から話を考えるのは大好きなんだけど、それを実行に起こすのがどれだけ大変なのか。正しい文章の書き方や使い方は当然のこと、読みやすさやテンポ、細かいディティールに対してのアイデア、物語をコントロールする能力……。色々なものが自分には足りないですからね、それを少しずつでも向上させればいいのですが、それがなかなか出来ないのが自分であって……。28歳になってこれだから、ちょっと惨めだなあ……。
 ちょっと愚痴になってしまいました、スミマセン。そろそろ本編へと入らせてもらいます。先に言っておきますが、上手くないですよ。それでも、アドバイスなんかをくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
                     第5話 魔女の森(5)

 東雲屋敷から、東雲町に戻るまでの道のりは速かった。
 行きは30分以上かかる山道だったが、それがたった10分程度のものであった。もう東雲屋敷はビル群で見えなくなり、夜の空に光彩る街の中へと入っている。同じ道なりを通り、殆ど変らぬスピードであるはずなのに、驚くほどに早く山を下りた。同じような道が続くだけに単に勘違いをしていたのか、あるいは行きもそれと同じくらいの時間だったのかもしれない。
「どうでしたか? お嬢様との会合は?」
 黒塗りの高級外車の運転席から、執事が話しかける。
「あんなに美味しいものを食べたのは初めてじゃ。特に、あのクッキーとやらは不思議な味じゃな」
 おいおい、そんなために東雲屋敷に呼ばれたわけじゃないだろ。
「ははは、そうですか。確かに、あそこの食べ物は驚くほど美味しいかもれしません」
 愛嬌良く執事は言葉を返す。それは、外の街灯やネオン光にも負けないぐらいに。
「しかし、こんな重要なことをブリジットがしているんだ? 普通ならば、なにかそういう機関の関係者とかが直接話に出るとかじゃないのか」
 そんな機関があるのかどうかは分からない。だが、少なくともエリア51という胡散臭い組織があるのだから、そういうのがあってもおかしくないはず。
「大和様、宇宙人の情報は総理大臣にも知られていない極秘事項(トップシークレット)でございます。日本では、東雲家とごく一部の関係者、そして宇宙人と接触した者だけが知っております」
「それならば、ブリジットに任せるなんて、ますます危ないのでは?」
 いくら東雲家の次期当主とはいえ、分相応というものがある。何かトラブルがあっても困るだろうし、下手をすれば情報漏えいだって有り得る。そうなれば、宇宙人たちの生活は脅かされるであろう。
「いいえ、大丈夫ですよ。少なくとも、現当主であるマクミシリアン様と奥様の瑞穂(みずほ)様の娘様ですから。私の目から見ても、お嬢様は東雲一族の歴代の中でもかなりのものであります」
 どのような根拠で、そのようなことを言っているのかは分からない。だが、その信頼を勝ち得るまでの様々な積み重ねがあったのは間違いないだろう。だから、ブリジットを無条件で信頼しているのかもしれない。
「学校じゃあ、やたらと決闘決闘言ってて、全然東雲家次期当主とは思えないが……。あいつはあいつで、何かと苦労しているのか……」
「そうですね。ブリジット様は過密スケジュールの中、とても頑張っていることが伝わっていますし、それが結果に繋がっていますからね」
 それは、第3者の目線から見てもしっかりと伝わってくる。ただ、空回っている気もするが。
「ふむ、ミューナと同じだな」
「同じ?」
「いや、こちらの話だ。何でもない」
 俺は聞こうと思ったが、これ以上詮索するのは止めた。想像するに、ミューナがアル・ビシニアンにいた時は、かなりの多忙だったのかもしれない。有権者の一族であると言っていた以上は。それが何の有権者の一族なのかは不明だが。
「しかし、東雲家の看板というものは、そんなに重要なものなのだろうか? ブリジットにだって、人生を選ぶ権利というものがあるんじゃないのか」
 もし、俺がブリジットと同じ立場ならば、自分の好きなように会社を建てたり、世界各地を放蕩旅行にでも出ていただろう。とてもじゃないが、看板のプレッシャーに押し潰される。
「ええ、東雲家1000年の歴史を背負っていますから」
 1000年。人間では絶対に体験のすることの出来ない時の長さと重みが、東雲家にはある。ますます俺には背負うことは出来ない。
「東雲家1000年の歴史ですか……。そんなに昔から、ここ一帯を支配していたのでしょうか?」
「いいえ、そういうわけではありません」
「ん?」
「東雲のルーツは、10世紀のフランスにありまして」
 フランス? 東雲家の始まりがフランスとは?
「残念ながら、その頃の東雲家の歴史が書かれた書物は消失しておりますが、その頃の東雲家は、
シノーヴェ家と名乗っていたようです。そして、地方貴族として名を馳せていたようです」
 書物が消失あたり信憑性は怪しいが、それ以外の証拠や口伝えで今まで引き継がれているのかもしれない。あのくらいの屋敷となれば、そのくらいはあるはずだ。
「しかし、13世紀、時の権力者たちの暴虐によって土地を追われました」
 何があったかは分からない。ただ、今とはと違って、ヨーロッパでは戦争や内乱が当たり前の時代。ちょっとしたことで、没落してもおかしくない。
「それから300年ほど、安寧の地を求めて、シノーヴェ家は流浪の旅を送っていたようです。トルコ、インド、ベトナム、中国……。その度に、異端者として追われました」
 それがどのような旅だったのかは想像がつかない。ただ、相当厳しく辛い旅であることは間違いない。
「その旅の終わりは、日本。16世紀初頭に、現在の東雲に流れ着いたようです」
 東雲家のグレートジャーニーは、東へ東へと渡った末に日本というゴールを見つけたというわけか。東雲家の諦めない心と誇りの高さには、ただただ感心するばかりだ。
「だが、そこでも異端者として迫害をされていたようでして……。異国から辿り着いた者として、東雲の山奥でひっそりと生活をしていたようです」
 髪の毛の色や目の色、肌の色が違えば、白眼視される。それは今でもあることだが、昔の話となると尚更であろう。ましてや、この島国日本では。
「そんなある日、今までにないほどの飢饉がこの一帯で発生しました」
「大飢饉とはなんじゃ?」
 ミューナは、聞き慣れぬのか言葉に首を傾げる。
「異常気象なんかが原因で、食べるものが無い状態のことを言うんだよ」
「そうでございます。東雲の山の麓では食べ物を求めてさまよう者、を食べることが出来ずに倒れて行く者、大勢の犠牲者がでました」
 その光景は、恐らくはTVなどで見かける治世の荒れた国なんかのものと同じか、それ以上に酷いものかもしれない。それを考えると、今という時代は不満がありつつも、生きることに困らない幸せな時代なのだと実感してしまう。
「それを救いましたのが、シノーヴェ家でございます。当時のシノーヴェ家の当主は、飢えた人々に施しを与え、異国の農耕技術や治水技術を授けました。結果、飢饉を最小限の被害に抑え、白い眼で見られていたシノーヴェ家は、徐々に信頼され、人々から救世主として崇められるようになりました」
「その結果が、あの東雲屋敷というわけですか」
「はい、さようでございます。あれは、シノーヴェ家を慕った農民たちが建てた屋敷でございます。同時に、シノーヴェ家も東雲家として名乗るようになりました」
 だから、あのような和と洋が融合した屋敷になったというわけか。東雲屋敷に到着して違和感を感じた点であるが、これでやっと解決。
「それからは、農業だけでなく商業や医療といった様々な分野に着手し、集落から村へ、村から町へと発展させ、東雲家を慕って多くの者がこの町へと移住してきました。それが、東雲様の御膝元とも呼ばれる東雲町でございます」
 今の東雲町は、東京都内の中心部と殆ど変らぬほどの街並みとなっているが、このような経緯があってからこその結果というわけか。きっと、当時の東雲町も相当賑やかだったのかもしれない。
「その東雲町の隆盛ぶりは、江戸幕府からも高く評価され、東雲家は幕府にも大きく影響を与えるほどの一族となりました」
 ここからは、俺でも知っている。江戸幕府250年以上の歴史を影で支えてきた一族。多種に渡っての事業に着手し、江戸幕府を栄華に極めさせ、文化を発展させた。歴史の授業を習ったのならば、これを知らないものは誰一人いない。東雲家は、教科書に載るほど有名な一族だ。
「そして、現在。歴代当主が培ってきたノウハウを生かし、150年ほど前から世界に羽ばたく大財閥となっております。外食、医療、マスコミ、出版、通信、レジャー、家電、建築、農業、車、造船、鉄鋼、化学、軍事……。殆どの分野において、東雲家が関わっております」
 生活をするにおいて、東雲家の影響なしに生活をするというのは、無人島で生活する以外に無理なほど、東雲財閥は世間に大きく踏み込んでいる。
「特に宇宙人の保護活動は、東雲家の中でも力を入れている分野の一つであります。表向きこそは、ロケットやシャトル、宇宙ステーションなどの宇宙工学に貢献しておりますが、その陰で亡命や事故などに遭った宇宙人の救助および保護を行っています。それもこれも、東雲家が過去に受けた悲劇を繰り返さぬために」
 最後の数秒間は、余韻が残る力のこもった言葉であった。それだけに、東雲家の歴史は壮絶なものだったのかもしれない。
「どうでしたか? 私の語る昔話は?」
「なかなか興味深い内容だった。我々とアル・ビシニアンの辿った歴史とは、違うものを知ることが出来て。もし、何かまた面白い話があったら教えてくれないか?」
「妾もとても満足じゃ」
 感慨深い表情のデュタとミューナ。この手の話を聞くのはあまり得意ではないが、執事の話し方がとても上手だったのか、苦にならず聞くことが出来た。
「こんな老人の与太話でも構いませんか?」
「ご老人なんて……。心も体もとても若いじゃないか」
「デュトナ様、私はそう言われるととても感動してしまいます。歳になったのか涙もろくて……」
 顔は見えないが、むせび泣いているのだけは分かる。本当に、この人は掛け値なしで優しい人だ。
 それにしても、ブリジット、いや東雲家が宇宙人と関わりを持つ理由が分かった。自分たち一族が異端者として追放されたように、追放された宇宙人たちを保護する。理由としては、十分すぎる。
 となると、ブリジットは過去にも宇宙人たちを保護したことがあるのだろうか? 少なくともヴァンという
少年とは繋がりがある以上は、他の宇宙人たちと接触したことがあるはずだ。その宇宙人とは、どんな宇宙人でだろうか? もしかしたら、この町のどこかにいるかもしれない。この人の流れのどこかにいるかもしれない。
 数日前までは全く宇宙人を信じていなかった人間が、今では宇宙人のことをあーだこーだ考えている。なんとも滑稽な話だ。俺が想像しているものよりも遥かに広く、膨大な数の見知らぬ世界が待ち構えている。これから先も、今日のような経験があるのだろうか? それは、今の俺には分からない。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 自分としては、このパートはスラスラと書けて楽しかったですね。こういう語り口調みたいな会話、精神的にも負担が少ないですし、話の流れが一方的だからこそ何が言いたいのか分かりやすくて。ただ、ちょっとくどくなったような気がします。この件を書かないといけないのは分かっているんですけど、もうちょっとスマートに出来ないのかと痛感しています。
 あと、これは通して言える事ですけど独りよがりな文章になっているところをどうにかして直したい。オナニーじゃなくて、他人が満足するような内容。でも、自分が書きたいものというのもある。それがあるから、どうしても引っかかって……。どうすればいいのか分からなくて、困っちゃう……。

 現在苦戦中のオリジナルのライトノベル。
 次回は、突然の予定が入らなければ、いつものように日曜日更新予定。その時も、今回のように読んでくれるととても嬉しいです。それでは、次回もよろしく。

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