現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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絶対的な誓約。
2013-11-04 Mon 19:40
 祝日なので、月曜日更新ということで。

 なかなかミューズが降りてこない蔵間マリコです。
 ミューズ?一体、どういう事かって?単刀直入に言えば、『鶴の恩返し』ですよ。まあ、意味が分からないのならそれでいいですけど。あと、悪いことはしていないので。
 とまあ、冗談はさておき、日曜日はちょっと用事があったので、祝日最終日である本日更新します。貧乏高校生とネコ耳宇宙人2人との共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 毎週更新しているこのコーナーですが、自分でもちょっと色々と考えております。前回言っていた、このまま書き続けるべきなのかというのもありますし、作品に対する何か漠然としたものので悩みがありますし、これをいつ公の場に出す(当然、その際はブラッシュアップしますが)のかというのもありますし。楽しく書いている一方で、不安も付きまとっているんですよね。産みの苦しみであるということは分かっていますが……。とにかく書いてどうにかしないと。
 とまあ、不安で一杯な今日この頃ですが、そろそろ本編へと入らせてもらいます。誤字・脱字があったり、あまり上手くありませんが、それでもアドバイスをしてくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回もどうぞ。
                     第5話 魔女の森(3)

 ヴァン・スコラット。
 先週の土曜日、俺とミューナの前に現れた謎のネコ耳宇宙人3人組のリーダー格と思われる少年だ。俺よりも年下に見えるが、かなりえげつない性格が特徴。丸腰である俺とミューナに対して、部下2人とトンデモ兵器を使って襲い掛かってきた。ヴァン本人も、乱入したデュタを圧倒。結局は、ヴァン自ら引いたために助かったが、あのまま戦闘が続いていたら、今頃、俺たち3人はあの世行きになっていたかもしれない。全くとんでもない話だ。

 そんな危険な奴が、ブリジットと繋がりがあったとは。あまりにも身近なところで繋がりあるなんて、想像だにしなかった
「先週の土曜日、貴方たちの情報を送ってきましたわ。宇宙人が2人、橘町に上陸したと」
「じゃあ、お前はあの男に力を貸していたという事か?」
「そんなわけありませんわ。私も、あの御方の事は好きではありませんでしてよ。あくまでも表面的に協力しているだけで、私は私なりに独自に探していましたのよ」
 ブリジットも銀髪の少年の事は嫌いというわけか。いや、正義感が強く、負けず嫌いなブリジットの性格からして、反りが合わないのは当然かもしれない。
 そして、土曜日にミステリーサークルを視察していたのは、宇宙人を探すためと考えるのが妥当か。あの時の言動からしても、間違いない。ブリジットは、ブリジットなりに考えていたとは。
「残念ながら、その日は貴方たちを見つけるに至りませんでしたが」
「もし、俺よりも先に、ミューナとデュタを見つけた時はどうしていたんだ?」
 この回答によって、俺はブリジット・東雲の評価が変わる。さあ、どう出る?
「保護の後、対象者の意思を可能な限り尊重しますわ。宇宙民保護条約に抵触しない限り」
 良かった……。ブリジットは、あの銀髪のネコ耳宇宙人とは違って、ちゃんと話の通じる相手のようだ。
「何、ホッとしているのよ?」
「いや、お前が案外まともな奴でさ」
「それ、どういう意味かしら?」
 疑い顔のブリジット。案外、というのが余計だったかもしれない。軽率軽率。
「まあ、そんなことはどうでも良いわ。そこの御二人方、問題が無いのなら正体を現しても構いませんわ。もし、それが嫌なら、それでも構いませんわ」
「そうじゃな。妾は、それでも構わぬが」
「ミューナが言うならば、私も」
 バチバチと鳴るプラズマ音。それとともに、隠されていたネコ耳とネコの尻尾、顔のラインがブリジットの前に晒される。
「へぇ……。同じアル・ビシニアンでも、かなり違うわね。それに、あの子とも……」
「あの子?」
「いえ、今の貴方方には関係のない話ですわ」
 何か小骨の引っかかる言い回しだが、今は気にしている場合ではない。ブリジットが東雲屋敷にまで呼んだかが重要だ。
「少し遠回りになりましたわ。日も暮れてますし、本題に入りますわ」
 窓から見える外の世界は、澄み切った青色から穏やかな茜色へと変わっていた。柱時計を見れば、6時前になっている。既に1時間近く、ここにいるのか。
「改めて聞きますわ。夏目大和、貴方は宇宙人に関わりましたわね?」
「事情があってな」
 偶然ではあるが、宇宙人、ネコ耳とネコの尻尾を生やしたような宇宙人と遭遇した。で、なんだかんだあってここまで辿り着いた。それは、天文学的数値な出来事なのかもしれない。
「貴方が宇宙人に関わった以上、これを読んでもらいますわ」
 ドンと、大理石のテーブルの上に現れたのは、電話帳以上に分厚く、肩が凝りそうなほどに堅苦しい本。それと、何十枚もの用紙。分厚い本には、『宇宙人と関わった者への総合手引書』と書かれている。
「宇宙人というものは、世間では伏せられた存在。ですので、貴方には最低限のルールというものを守ってもらいますわ」
「これで最低限なのか?」
「そうよ。金曜日までにでしてよ」
 一瞬、眩暈がした。見た目からして、読むのにも一苦労しそうな本を今日含めて3日で読まないといけないとは。あまりにも無茶だ。
「そして、この契約書数枚にも判を押してもらいますわ」
「ふむふむ、保護者乙は対象者甲と機関丙の守秘義務を守るため、この契約書に……。読んでいるだけでも、熱が出そう……」
 手引書の中身をチラっと確認したが、何が書いているのかチンプンカンプン。慣れていないというの
もあるが、堅苦しいのは昔から苦手だ。
「それは貴方に限りませんことよ。今まで、宇宙人に関わった者全員ですわ」
「そうかもしれないが……」
 せめて、20分の1程度の厚さならば、肉体的負担も精神的負担も軽いのだが……。どうにかならなかったのだろうか?
「もし、分からないことがありましたら、こちらへ連絡しましてよ。私の携帯に繋がりますわ」
「あ、ああ……、分かった」
 純白のメモ帳に、スラスラと書かれた電話番号。それは、しっかりと整えられた綺麗な文字だ。
「さて、次はアル・ビシニアンの御二人には」
 渡されたのは、『たのしいちきゅうのくらしかた。アル・ビシニアン編』と書かれた見た目が絵本ような小冊子だ。俺のものと比べると、ペラッペラの本である。
「この小冊子には、地球で平穏に暮らすための簡単なルールが書いてありますわ」
「これは!?」
 ミューナはパラパラとページをめくると、絵本に登場するような女の子が親しみやすそうな口調で説明しているのが見て取れる。 「店の物を買う時はお金を払って買おうね」や「夜は周りに迷惑をかけないよう、静かにしようね」といった常識的なものばかりが書かれている。中には、「町にいる動物たちを狩らないようにね」や「エリア51の許可なしで、中規模以上の次元断層を作らないようにね」などシャレにならないものまで。厳かな印象すら受けるあまりにも馬鹿げた内容だ。
「ふむふむ、とても勉強になる」
「これはとても便利なものじゃ」
 えーっ……。それで納得しちゃうのー……。どうせなら、こっちの手引書も分かりやすくしてくれたらいいのにー……。
「それと、渡すものがもう一つ」
 大理石のテーブルに置かれたのは、紙や小冊子の束。中身は、誓約書や戸籍、そして……。
「転居届け……」
「そうよ」
 これが何を意味していたかは、容易に想像できた。
「これが貴方たちのために用意した、居住先の案内よ。敷金や礼金については、私が支払いますわ」
「我々のために、払ってくれるのか?」
 デュタはブリジットの表情を窺った。その表情には嘘偽り一つない。
「そのくらいの事は、東雲家の務めでしてよ」
 別に自慢するわけでもなく、謙遜するわけでもない。それが当たり前の行動のように行動している
ように見える。これが、生まれながらしての貴族というものか。
「このようなご厚意、とても有難いが、ここまで世話をしてもらうのは……」
「いいや、デュタ。ここは甘えるのが、礼儀というものじゃ」
 相手の気持ちを優先するデュタはともかく、お前はいつも甘え過ぎだがな。
「そ、そうか……。ならば、ここは彼女の言う通りにさせてもらおう」
「そうね。それで決まりですわ」
 ふふっ、と軽く微笑むブリジット。その笑顔には、気品高さと自然さが混在している。
 さて、これで肩の荷が下りそうだ。後は……。
「ところで、ブリジット。転居までの期間ってどれだけあるんだ? 引っ越しっていうだけに、結構余裕はあるんだろ?」
「今週の土曜日よ」
「えっ?」
 言っていることの意味が分からなかった。
「土曜日って、どういう事だよ……?」
「総合手引書に書いているルールですわ。1874頁(ページ)宇宙民保護条約第69条第2項に」
 俺は、ブリジットの言うとおりにページを開いた。びっちりと書かれた小さな文字の中にあった。  『宇宙民保護条約第9条第2項。何らかの事情で、現地の者の居住施設に仮住まいさせてもらう場合、その
期限8日とする。破った場合、厳重に罰する』と。
「えーっと、俺がミミを保護したのが金曜日の夜だから……」
「ミミ様を保護してから、4日目だ。私とは、2日目だ」
 早かれ遅かれ、ネコ耳宇宙人たちと別れることは分かっていたが、すぐだなんて。確かに、俺も生活が逼迫しているから早く自立し欲しいというのもあるが、いくらなんでも突然すぎて噛み砕けない。
「なあ、それって期間を延長する方法ってないのか?」
「無いわ。例外は有り得ない」
 ストレートな返答。挟む余地はないというわけか。
「なんだよ、それ……。知り合ったばかりだというのに……」
 俺が保護している以上は、こちらの意見だって酌み入れる余地ぐらいあってもいいだろ……。
「だったら、これから先、こいつらと関わりを持つことは出来ないというのか?」
「それは私にも分かりませんわ。私の決めることではありませんでしてよ」
 なんとも微妙な物言い。出会えるのか出会えないのかよく分からない。あまりにも不鮮明だ。いや、恐らくは会えないのかもしれない。
 背後から、妙に心地良いノックの音が部屋内に小さく鳴り響く。現れたのは、先ほどの無愛想なメイドとは違う、20歳前後のと思われる金髪のメイドだ。
「お嬢様、黒田さまが訪問に参りました」
 中腰となり、ブリジットに小声で耳打ちをするメイド。
「分かりましたわ」
 テーブルの上に置かれた資料を整え、ゆっくりと立ち上がる。
「夏目大和、今回の件はこれでお開きにしますわ」
「ちょっと!! 俺はまだ聞きたいことがたくさん……」
 しかし、ブリジットは有無を言わせなかった。
「私も、貴方たちだけと話している暇はありませんわ。これから、別の来客者との会合がありますわ。分からないことがありましたら、私に連絡願いますわ」
「む……」
 そう言われると、どうしようもなかった。それに、このままずっと話しても、煮詰まるだけ。ここでいったん切り上げるしかない。
「誓約書と返答は、後日にでも聞かせてもらいますわ。ネクス、客人の帰宅を」
「了解しました、お嬢様」
 とても複雑な気持ちだった。
 ネコ耳宇宙人2人を保護するのは嬉しいことだが、俺個人の意思など全く汲み取ってもらえなかった。結局は、ブリジットはルールにのっとって行動をしていただけなのかもしれない。ブリジットが悪いというわけではないが、何か裏切られた気分だった。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 この場面は非常に長い場面なので、前回と合わせて続きになっているものですが、自分としてはちょっと長すぎる場面だと感じています。周りの光景にダラダラと書きすぎていますし、説明もやたらと長い気がします。自分としても、どうにかしたいとは思っているんですけどねえ……。もっと書いて、無駄を省くスキルを磨かないと。
 それと、どうしても台詞回しが上手く書けないです。読んだら分かるかもしれませんが、ブリジット・東雲のお嬢様口調というものが、上手く習得できないんです。資料やネットなんかでちゃんと調べたり、小説なんかを読み漁ってはいるんですが……。う~ん、独特の口調って難しい……。

 なかなか思うように書けないオリジナルのライトノベル。
 次回は、日曜日更新の予定。思わぬ形で、ネコ耳宇宙人の二人との別れが近づいた大和は、一体どんなアクションをするのか?それは、次回のお楽しみということで。

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