現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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思いもよらぬ人物。
2013-10-25 Fri 20:37

 ちょっと今日は変則的に。

 少しでも楽しく上手くなりたいように、試行錯誤している蔵間マリコです。
 金曜日ですけど、早回しして更新します。貧乏高校生とネコ耳宇宙人2人との共同生活を描いた、オリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 今回は珍しく金曜日更新ですが、それには色々とワケがあります。明日は、郊外のシアターで『劇場版魔法少女まどか☆マギカ 新篇 叛逆の物語』を見に行く予定で、明後日は広島県の食の大イベント『広島フードフェスティバル』に参加する予定ですから。
 週1がノルマとはいえ、これだけは絶対に外せませんよ。まどマギは、リアルタイムとして見ていた身としては絶対に初日で見ておきたいものですし、フードフェスティバルフラワーフェスティバルと同様に、広島県人なら必ず参加しておきたいイベントですからね。とんでもない出費になりますが、その分を取り戻すぐらいに遊んでやるぞ!!
 とまあ、始まる前からハリキリまくりですが、そろそろ本題に入らせてもらいます。毎回毎回のことですが、文章はとてつもなく下手ですよ。でも、それを読んでくれて感想やアドバイスを書いてくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回もどうぞ。
                     第5話 魔女の森(2)

「お帰りなさいませ、お嬢様!! ようこそ、夏目様!!」
「うぉっ!?」
 東雲屋敷に入った途端、メイドたちのお出迎えに面食らってしまった。メイドの人数は20人程度。メイドを雇っていることは既に分かっていたことだが、こんなに大勢いたなんて。それも、全員が全員美人の部類だ。武士がいたら、嬉しさのあまり卒倒するかもしれない。
 いや、驚くのはメイドだけではない。東雲屋敷の内装もそれに負けないほどに豪華だ。
 緻密な模様が彩られた絨毯に、最高品質の大理石で造られた壁や床、優しい炎の灯りが心を癒す行燈、素人が見ても名品だと分かる絵画や武者鎧、陶磁器といった置物の数々……。
 外見のみならず、中身にまで力を入れる。東雲家は、貴族の鑑といってもおかしくない。
「お帰りなさいませ、お嬢様。頼まれたものが到着しております」
 大広間の中央にはタキシード服を着た初老の男性が、メイドよりもワンテンポ遅れて挨拶をした。髪の毛は全て白髪で、立派な髭を生やした人物。町内でゲートボールをするようなご老体とは違い、まさに生命感溢れる格好いいおじいちゃんだ。
「山田、御勤め御苦労ですわ。それと、ネクスとともに客人を応接室へと案内してくれないかしら? 私は、今から着替えと例の要件の準備をしますわ」
「了解しました」
 山田と呼ばれた執事には似合わぬ名前の老人は、丁寧に会釈を済ませた。それは、プロフェッショナルと言っても控えめなほどに。
「夏目様、こちらです」
 俺は執事とメイドに言われるがままに、応接室へと向かった。
 それは、階段を上り、廊下を渡るという日常的に行われている何ら他愛もない行為。ただ、それだけの事なのだが、一般庶民の俺からしては、この東雲屋敷という世界は興味深いものであり、謎めいたものであり、未知の世界であった。
 歩けば、そこらかしこに貴族であることを象徴させる存在。壁、床、絨毯、扉、行燈……。どれもが洗練されたもので、非常に高い水準でバランスの取れた構成となっている。当たり前のようにあるが、どれ一つ欠けてもギクシャクしたものになってしまう。東雲財閥が一代上がりの成金ではなく、連綿と受け継がれる伝統深い一族であることを把握できる。 
 ただ、東雲屋敷において不思議な点が一つだけあった。所々ではあるが、洋の物とはかけ離れた存在、和の物があるのか?
 こんな古城となんら変わらぬ素晴らしい建造物なのに、一部の装飾、鵺や龍の石像、屋根瓦、武者鎧、工芸品などが日本の物なのか。武者鎧にしたって、テンプレート的な金持ちのイメージだと甲冑のはずだ。上手く溶け込んでいるからこそ違和感はないが、よくよく考えれば妙な組み合わせだ。もし、都合が許されるのなら聞いてみようかな。
「ふふふ、随分とこのお屋敷にご興味があるようですね」
 初老の執事が、深い皺を刻みながら微笑んだ。威厳こそはたっぷりであるが、実際に触れれば取っつきやすい。初対面、それもすぐにでも人格者だと理解できる。
「そうですね……。このような場所にお邪魔したのは、初めてですから。TVぐらいでしか見たことがありません」
 江草といい、ジュリーの店長といい、相手が目上の者だと、どうも口調が変わる癖があるな。それが悪いことではないが。
「それも無理はありません。私も、ここでお仕え始めた時は、夏目様と同じく状況でしたから。それは私だけに限らず、ここで働くメイドも来客も同じでして」
 やはり、一般家庭とはかけ離れた生活をしている者の世界に初めて触れるというのは、未知との遭遇そのものであるというわけか。ブリジットにとっては、それが当たり前なだけであって。
「じゃあ、ネクスさんでしたっけ? ネクスさんも、同じでしょうか?」
 俺は図々しくも、人形のようなメイドに質問してみた。
「いえ。私はそれほど」
 本当に素っ気ないほどの返答。質感の無い声だけに、不気味さを少し帯びている。
「は、はあ……」
 メイドの掴みどころの性格に、俺は少し戸惑う。出会ったばかりというのもあるが、とにかく心が読めない。山田という執事を動や光とすれば、このネクスというメイドは静や影。ここで務めている以上、メイドとしては優秀なのかもしれないが、かなり怪しげな人物だ。
「夏目様、こちらです」
 執事の山田は、高さ3mはあると思われる大仰な扉を開けた。そこには、これまた俺の知っている応接室とは全く違うものだった。
 王侯貴族が座っていてもおかしくない最高級のソファーが6つに、年代物だと直感で分かる最高級の大理石テーブル、職人が東雲屋敷のために作ったと思われる最高級の箪笥などなど……。これら全てを揃えるのにどれだけお金がかかるのだろうか? 俺が一生働いて、どれだけ買えるのだろうか? 考えただけでも、頭が痛くなる。
 そして、その上座に当たるソファーに、2人の意外な人物が座っていた。デュタとミューナである。
「デュタに、ミューナ……。どうして、お前たちが……!?」
 俺は意外な人物に驚きを隠せなかった。俺に用件があるはずなのに、どうしてデュタとミューナが?
「大和も来たか」
「遅かったのう、ヤマト」
 どうも、俺よりもかなり早くに到着したようだ。どのくらい待たせていたのか分からないが、ミューナはすっかりくつろいでいる。
 だが、どうして、デュタとミューナがここにいるのか? それが一番の疑問だ。
「夏目様、こちらにお座りしてお待ちください」
「あっ、はい……」
 言われるがままに、俺は通学カバンを床に置いて、ソファーへとゆっくりと座った。見た目も相当なものだが、座り心地もしっかり考えられた最高の逸品だ。
「私はこれで。ネクスさん、夏目様たちにお茶のおもてなしを」
「了解しました」
 執事が退室すると同時に、メイドは奥の部屋へ。
「何があったんだ。どうして、ここにいる?」
「私も事情はよく分からないが、大和とともに用事があるというだけは聞かされた。だから、ついアル・ビシニアンかエリア51の刺客だと勘違いしてしまった」
「妾も、とても驚いたのじゃ。まったく知らぬ者が、我々をここまで連れてきたからのお」
 やはり、デュタもミューナも同じ心境か。いや、俺以上に驚いたかもしれない。
「それにしても、ヤマダという男も凄いのぅ。あのデュタの蹴りを両手で受け止めたのだから。地球(セラン)にも、凄い人物がいるものじゃ」
「ははは……」
 おいおい一悶着があったのかよ……。誤解する要素タップリだけどさ、もうちょっと穏便に済ませる方法はなかったのだろうか? いくらなんでも喧嘩っ早すぎる。
「う~ん、事情は不明か……。ブリジットは何がしたいんだ?」
 どうしてネコ耳宇宙人2人の存在を知っていながらも、東雲屋敷まで連れた理由を語らない。理解不能意味不明不可解そのもの。
「ブリジット? ブリジットとは、大和の親友か?」
「そんなのじゃない。俺たちの平穏を乱す、悪者みたいなもの」
「悪者!? やはり、ここは敵地なのか!?」
 ガタッと、力強く立ち上がるデュタ。その表情は、戦闘態勢そのもので威圧感を放っている。
「いや、お前の考えている悪者とかと違うって。ジョークっていうものが通じないのか?」
「ジョーク? だったら、そういう言えばいいじゃないか」
「最初からそう言っているよ……」
「にゃははは。昔から、デュタは頭が固い」
 ここに来てまで、こんなに気苦労させられるなんて……。ミューナが言うように、デュタは冗談の通じな
いかなりの堅物である。その上、短気。なんか女性というイメージから大きくかけ離れている……。
「夏目様、ダージリンのファーストフラッシュです」
 メイドが、熱々の紅茶をティーカップに入れる。安物の紅茶から絶対に味わうことの出来ない、最高品質の紅茶の香りが漂う。
「デュタ様とミューナ様には、ダージリンのアイスティーです。召し上がりください」
 デュタとミューナには、清涼感溢れるアイスティーか。いかにも冷たそうで、喉が潤せそうだ。
「にゃあああ……、癒されるのぅ……」
「うむ、香りがとてもいいし、冷たくて飲みやすい。こんなに美味しい飲み物は、初めてだ」
 ちびちびと飲むデュタに対して、ミューナは一気に飲みきる。
「お褒めに預かりまして光栄です」
 相変わらずの感情の見えない声色に、正確すぎるあまりに機械的にすら見える動作。本当にこの人、人間なのだろうか? あまりにも人間離れしている。
 しかし、紅茶を淹れてもらった以上は、飲むのが礼儀だ。先の玉露と同じように、最高級品のお茶を飲むなんて滅多にないことだし。今度はじっくりと堪能させて……。
「あらあら、待たせたかしら?」
 扉を一度ノックした後、現れたのは気品さを漂わせたブリジットだ。
 ただし、制服姿ではない。和風のゴシックロリータ、所謂、和ゴスと呼ばれる着物に似たデザインの
服装だ。それも、先週の土曜日に来ていたものとは別のもの。黒を基調とした色合いの中に、キラキラと光る布繊維。金糸を混ぜたものなのかもしれない。その価値というものは、庶民の俺には予想できない、出来るはずがない。
 だが、金ぴかの悪趣味というわけではない。しっかりと着こなしているからこそ、この服に意味があるのだ。服が人を選び、人が服を選ぶ。まさに選ばれた者が着ているこそ、意味のあるものなのだ。
「驚いた……、凄く似合っている……」
「えっ? そ、そうかしら?」
 冗談抜きに似合っていた。ドリルヘアーと和ゴスというミスマッチな組み合わせのはずだが、東雲屋敷と同じように驚くほどにマッチしている。女性の服のセンスのことなどあまり興味のない人間だが、個人的には全然アリだ。
「お、おほほほほ!! い、意外に見る目がありますわね。貴方にしては」
 褒めているんだろうけど、何かコケにされた気分であまりよろしくない。
「ところでお前が俺たちを呼んだ理由はなんなんだ? そろそろ教えてくれ」
 一番重要なことは、そこであった。ワケが分からないまま話が進むのは、もう勘弁だ。
「そ、そうね、そろそろ話しますわ。いえ、その前に1つ」
「ん?」
「ミューナ・ミスティール・スコティッシイ、デュトナ・サイベリアスの御二人方、貴方たちの正体を知って
いますわ。貴方たちが橘町に降り立った宇宙人、アル・ビシニアンであることを。だから、それを隠さなくても別によろしいですわ」
「何故、我々の正体を知っている?」
「我が東雲財閥は、表向きの社会情勢から世間では明かすことの出来ない出来事まで情報が入ってきますわ。勿論、宇宙人もその1つでしてよ」
 東雲財閥が、俺たちの生活に大きく食い込んでいるほどの世界有数の一族というのは知っていたが、こんな所にまで力が及んでいたとは。世の中、どうなっているのか分からないものである。
「そして、その宇宙人の情報が届けられたのは、エリア51。情報を送ったのは、貴方たちも面識のある人物、それも憎んでも憎み切れないほどの御方ですわ」
「それは、もしかして……」
「エリア51駐屯アル・ビシニアン課のヴァン・スコラットでしてよ」

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は非常に長い場面ですので、前編と後編にわけました。ちょっと尻切れトンボみたいな内容になっているのはそのためです。あと、平日なのでそれを手直ししている時間もあまりありませんので。
 で、今日載せた内容で自分として感じたことは、やたらと一つ一つの描写が回りくどいと思いましたね。確かに今までの場面とは全く異質なものですが、いくらなんでも長ったらしすぎますね。でも、これは書いておきたいものの一つでしたし……。描写としているもの・いらないものの選択が難しい……。
 でも、キャラの造形は自分なりに頑張れたと思います。メイドと執事の温度差、デュタとミューナの反応、ブリジットのツンデレ……。いかにして、そのキャラらしいかを考えながら書きましたからね。時間こそかかりましたが、ここは思い切って書くことが出来ました。やっぱ、キャラを書くって面白い。

 なかなか思うようにはいかないけど、その分面白いライトノベル作り。
 次回は、特に予定がなければ、通常通りに日曜日更新。その時も、ぜひこの彼女たちの極秘事項(トップシークレット)を読んでください。それでは、また。

 
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