現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
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魔女の森。
2013-10-20 Sun 20:14
 今週も、いつも通りに更新。

 苦労しながらも、楽しく書いている蔵間マリコです。
 さ~てと、日曜日なので、あのコーナーを更新します。貧乏高校生とネコ耳宇宙人2人との共同生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 前回で4話目が終了し、今回から5話目に入りますが、ストックは十分すぎるくらいにありますよ。ペースは絶好調時に比べると落ちていますが、2ヶ月分くらいの余裕はありますからね。6話目まで通しで出来ると思います。それもこれも、毎日の習慣のおかげかもしれません。イラストの時でも、ここまで頑張れたことはありませんからね。やっぱ、こういう方が精神的にも楽なのかもしれません。もっとも、それがあっているかどうかも怪しいですが。
 まあ、前座はこれぐらいにして、そろそろ本編に入らせてもらいます。正直、稚拙な文章ですが、アドバイスをしてくれると非常にありがたいです。全てを全て一度に吸収できるかどうかは怪しいですけど、それでも自分の力にしたいですので。
 それでは、今回もどうぞ。
                     第5話 魔女の森(1)

 黒くスモークされた窓から見える遠景。
 黒塗りの外車は、すっかり東雲(しののめ)町のビル群を抜け、建物1つなく、舗装もされていない山道へと入る。遠くに見えるのは、賑やかな東雲町内の灯り。車が激しく往来し、ネオンが眩く光り、巨大モニターからは何かの広告放送が流れる。見慣れた通学ルートも、角度を少し変えてみれば、新鮮に見えてしまうものだ。
 しかし、そのようなことはどうでも良かった。もっと別に考えることがあった。
 どうして俺が、あまり関わりのないはずのブリジット・東雲の屋敷に行かなければいけないのか。
 大事な用事にしても、近くのファーストフードショップでも学校の空き教室でも利用すればいい。誰も、お前との話を聞く物好きいるわけがない。
 なのに、ブリジット・東雲の実家である、東雲屋敷で用事を済ませないといけないとは。余程の事か、あるいは東雲屋敷でしか出来ないことなのか。
 それなのに、用事の内容を全く教えてくれない。選択の余地すら無いまま、メイドに半ば無理矢理、車に乗せられてしまった。おかげで、そらと妙との貴重な放課後タイムがパー。俺からしたら、理不尽以外に何物でもない。
 ひたすら自然森と野桜が咲くが風景を眺めながら、中央テーブルの云千万円すると思われるガラス陶器に並べられた棒状のチョコレートを一つ摘まみ、口に放り込む。オレンジの皮の甘酸っぱさと苦さ、チョコレートの刺激とほろ苦さ、それらが混然一体となり、魅惑的な味と香りが口の中で広がる。こんなに美味しいチョコレートを食べたのは、生まれてこの方初めてだ。
 いや、そんなことよりも気にすべきことがあった。東雲の家があまりに遠すぎる。東雲学園の屋上からも見える巨大な屋敷だが、見た目以上に遠い。もう5時近くになるじゃないか。一体、どういう事なんだ?
 そういえば、東雲屋敷というとこんな話を聞いたことがある。東雲家の敷地内は、『迷いの森』とか『魔女の森』なんて呼び名があることを。
 どうも、東雲家の敷地内は不思議なことになっているらしく、招かざる者、特に、泥棒が東雲屋敷まで到達したことは一度もないらしい。
 屋敷に向かって真っ直ぐ歩いていたら、いつの間にか山の反対側に出たという小学生に、栗狩りに出かけたら同じ場所をグルグル歩いていたと証言した老人、1週間彷徨った末に衰弱状態で発見された泥棒……。何かと、遭難事件が多い場所としても有名だ。
 もしかして、この外車も道に迷ったのだろうか?
 不安がよぎった。俺は、こんな山の中でのたれ死ぬのは勘弁だ。
 だけど、それは杞憂に過ぎなかった。
 中世フランスを意識させる豪奢な鉄格子。どうやら、ここが東雲屋敷への入り口らしい。
 扉の前に一度停車し、再び外車が進み始める。アスファルトで舗装された道は歴史漂わせる石畳に変わり、車内が小刻みに小さく揺れる。自然林が鬱蒼と生い茂り、野生生物すら現れそうな風景に移り変わる。この様子だと、東雲屋敷に到着するのは、まだまだと時間がかかりそうだ。
「ブリジット様、そろそろ本題を話した方がよろしいかと」
 奥にいるシニヨンヘアーのメイドが抑揚のない無機質な声がリムジン内に広がる。見た感じは俺より少し年上、年齢は20歳ぐらいだろうか。見た目は人形のように美しく、それでいながらも生気を感じさせぬ真っ白な肌色と真っ白な髪の毛。何か人ならざる雰囲気を発している。
「ええ、そうするわ」
 やっと、俺が東雲の屋敷に連れて行かれた理由(わけ)を。流石にここまで来て、しょーもない理由で呼んだとか無いだろうな?
「夏目大和、貴方に単刀直入に聞きますわ」
 前のめりとなり、淀み一つない言葉と瞳で、俺の意識と思考を制する。無意識に手は拳となり、汗がじわりと滲み出る。これが、東雲家の風格というものだろうか。
「な、なんだ?」
「貴方、宇宙人を匿っているでしょ」
「えっ!?」
 思わず蛙のように飛び跳ねてしまった。ここが車内であることを忘れて。
「いつつつつ……」
 痛さのあまりに、頭を両手で庇う。だが、そんなものあっという間に消えてしまった。痛みよりも、衝撃が遥かに上回っていたのだから。
「いっ、一体何を言っているんだよ!? て、TVの見すぎじゃないのか? それか、今噂のミステリーサークル騒ぎの影響か? そんなクソ真面目な顔で言ってさあ。あはははは」
 あまりにも脈絡が無いが、当たっているだけに怖い。きっと偶然だ、偶然。
 しかし、ブリジットの表情からは冗談というものを匂わせない。
「私はただ本当のことを言っているだけでしてよ。貴方がどのような経緯で出会ったかは知りませんわ。ですが、貴方が宇宙人と生活していることは間違いありませんわ」
「い、いやあ……、そんなわけないだろ。宇宙人なんて、この世にいるわけないだろ」
 普通ならば、ただのジョークにしか聞こえないだろう。でも、俺は今、本当に宇宙人を匿っている。それも、ネコ耳とネコの尻尾が生えた一般的イメージとは大きくかけ離れた宇宙人2人を。そんな衝撃的真実を何も知らないはずのブリジットに見破られた。どういうことだ?
「貴方がそう思うのなら、それで構わないわ。どちらにしても、答えはすぐ分かる事でしてよ」
「は、はあ……」
 ほんの1分間程度の出来事だが、緊張感のあまり、酷く喉が渇いていた。
「飲み物でしょうか? 紅茶と緑茶とコーヒーがありますが、いかがでしょうか?」
 何も言っていないのに、メイドは保温ポットをどこからともなく取り出した。こちらはこちらで、心を見透かれているようで少し怖い。
「じゃ、じゃあ緑茶で……」
「畏(かしこ)まりました」
 メイドは手際よく急須に茶葉と熱湯が注がれ、少々蒸らした後、どれだけの価値があるか分からないほどの威厳漂う湯呑みに、お茶とキューブ上の氷が酌まれた。
「玉露です、どうぞ」
「あ、ありがとう……」
 氷で適度に冷たくなったお茶を一気に飲みほす。多分、これも最高級品なのだろうが、パニック状態になっているためか、味わう暇など無い。
 ただ車に乗っているはずなのに、こうも疲れるとは思わなかった。少し前までは、やたらと妙に突っかかるうるさいお嬢様だというイメージがあったが、今は得体の知れない人物へと変貌している。人というのは、大なり小なりの極秘事項(トップシークレット)を隠し持っているものだが、こと女性の秘密というものはマリアナ海溝よりも、ブラックホールよりも奥深い。
「そろそろ到着するわ」
 ブリジットの言葉とともに薄暗い森を抜けきり、新鮮な太陽光が差し込む。ようやく、東雲屋敷に到着というわけか。
 その目的地である東雲の屋敷は、まさに異世界であった。
 歴史観を匂わせる大噴水に、隅から隅まで整備の行き渡った長大な庭園、まるで生きていたかと印象付けるような荘厳な鵺(ぬえ)と龍の石像、無駄な贅肉一つなく筋肉でしっかりと引き締まり威圧感たっぷりな番犬のドーベルマン。どれもこれもが超一流のものが揃っている。
 だが、一番注目すべきは東雲屋敷であろう。
 屋敷の端から端まで1kmはあるかと思われる巨大さ、西洋の古城を思わせる厳かな景観、洋風でありながらも見事なまでに融合した和の石瓦屋根、まるで美術品かと思わせるほどに細かく丁寧に施されたレリーフ。
 同じ高校に通っているのに、ここまで生活レベルが違うとは。恐るべし、東雲財閥。
「お嬢様、夏目様到着しました」
 ドアが開き、外の世界が明らかとなる。スモーク越しでも十分すぎるくらいに生活水準の高さが窺え
たが、それを直に見るとますますその開きを実感してしまう。貴族にとっては、最高クラスのドレスを普段着のように着飾っている世界であるが、俺には着慣れぬタキシードそのもの。肩が凝りそうだ。
「何そわそわしているの? さっさと、行くわよ」
「あ、ああ……」
 俺は新鮮な空気を肺に入れ込み、肺の中に溜まっていた淀んだ空気を吐き出す。
 さて、行くか。東雲屋敷という名の魔城に。

 どうでしたか、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)は?
 今回は第5話に入り、今までとはちょっと違った雰囲気ものを書きました。街の中や学校内ではなく、自然あふれる山道の中。それを車の中という狭い空間から見るという、変化球的なものにチャレンジ。上手くいったかどうかは分かりませんが、楽しく書かせてもらいました。
 さて、そんな苦労しながら書いている彼女たちの極秘事項(トップシークレット)ですけど、色々と考えるべきことがあって……。このままこの作品を続けるべきなのかどうかを。悪いところがハッキリと分かっている、それも取り返しのつかない部分ですから、これを完走させる意義があるのか、よく分からない状態なんですよね。いや、自分の頑張りを無碍にしたくないし、読んでいる人にとっても失礼かもしれない。でも、このままじゃあいけない気もする。そんな迷走状態。
 う~ん、どうしようか。このまんまじゃあ、モヤモヤするばかり。何日かかけて考えようかな、これから先のことを。

 作品の岐路に立たされている彼女たちの極秘事項(トップシークレット)
 次回は、金曜日更新予定。土曜日には魔法少女まどか☆マギカの劇場版、日曜日にはフードフェスタのWイベントですからね。週1回更新がノルマである以上は、早めに掲載するかそれよりも後に掲載するかのどっちかだからな。イベントがあっても、この習慣だけは崩したくはない。

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