現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告
大切な何か。
2013-09-09 Mon 20:12
 今日は、短編ということで。

 毎日の積み重ねが重要だと思う蔵間マリコです。
 さ~て、今回は不定期更新のアレを更新します。練習用に書いたオリジナルの短編・掌編小説を。
 彼女たちの極秘事項(トップシークレット)を書いている間に、ちょくちょくと書いている練習用の小説ですが、結構大変なもんですねえ。同時に2つ掛け持ちしないといけないのもあるが、書く方向性が全く違うというのが、ウェイトとしてかなり重たくて……。どこからネタを引っ張ってこようか?どのような話の流れにするのか?文章そのものが不自然になっていないか?長編は長編で考えることが多いですけど、短編は短編で、かなりの労力がかかる。
 でも、こういうのを考えるのも結構面白いものですよ。今までとは違った方向への思考の開拓も出来ますし。先人が短編の練習をしろというのも、なんとなく理解した気がします。まあ、これで上手くなっていたらいいのですが。
 ちょっと話が長くなりました。そろそろ本題へと入らせてもらいます。はっきり言って駄文ですけど、それでもアドバイスをしてくれると非常にありがたいです。
 それでは、どうぞ。
                       『2人のアイランド

 目が覚めると、そこは砂浜だった。
 漁の最中、おおしけに遭い、ここに流れ着いたようだ。
 なんとか生き延びれたのは大変幸運なことだが、ここはどこだ? 辺りを見回しても、建物一つ見つからない。近くには、町がないのだろうか?
 私は、未開の土地を調べるために立ち上がろうとする。
 力が入らない。どんなに力を出そうとしても、腰から下にかけて完全に力が入らず、立ち上がることすら出来ない。
 見ると、鉄の棒がわき腹に深々と刺さっているではないか。これが原因で歩けないようだ。
「だ、誰か、助けてくれ~!」
 動くことの出来ない私は、助けを呼ぶために何度も何度も大声で叫ぶが、全く反応が無い。それどころか、人気すら感じられない。
 そうこう騒いでいるうちに、日は暮れ、海水は足元まで迫ってきた。血も抜けすぎて、喋る力も、もう残されていない。
 ああ、ここのまま餓死か、失血死するか、溺死するか運命なのだろうか? 助かっておきながら、この仕打ち。神は、なんと無慈悲な。
 しかし、神は見放していなかった。
「もしかして、あなた?」
 視覚の中に、一人の美しい女性が現れた。少なくとも、この島には人がいるようだ。
「誰?」
 残り少ない体力を使い、ゆっくりと立ち上がろうとするが、
「動かないで! 動いたら、傷口が開くわ!」
 私は、彼女に言われるがまま、元の姿勢へと戻った。
「お前は……?」
「それは、後の話。ひとまず、私の家まで行きましょ」

 私が、彼女の手によって運ばれた場所は、洞穴だった。
 奥行きが10m近くあり、一番奥は広がっている。家というよりも、竪穴式住居に近いが、雨露凌ぐには充分な場所である。
「とりあえず、これでひとまず安心ね。ただ、歩けるようになるかは怪しいけど」
 脇腹にグルグルと巻きつけられた植物の包帯。痛みは引かないものの、出血は止まった。
「ありがとう……。ところで、君は……」
「私は、この無人島に一人で住んでいるの。数年前に遭難事故に遭って、この島に辿り着いたのよ」
「無人島……」
 眩暈に襲われた。失血からではなく、無人島という絶望的環境に。
 それも、数年間、ここに住んでいるという事は、助けてもらえる可能性はゼロに近い。
「脱出しようと考えたことはなかったのか?」
「私も何度か試してみたけど、全然駄目。この海域は波が荒いから、どうにも出られないわ」
 入ることは出来ても、出ることは出来ない。この島は、瓶詰同然というわけか。ますます絶望的だ。
「そんな……。じゃあ、私の人生は……」
「でも、安心して。少なくとも生活するのには困らないわ」
 ふふ、と彼女は優しく微笑む。
「この島では、食べれる植物がたくさん自生しているし、釣りをすれば魚は獲れる。水源も豊富で、この島には色々なものが流れ着くから、生活に飽きることもない。不満があるとしたら、お肉が滅多に食べることが出来ないことかしら。それと……」
「そういうことじゃない! 私は、故郷に、家族が、親友が、仕事が!」
 私は、興奮しながら必死に訴える。それが、彼女に言っても意味が無いと分かっていても。
「私だって、いたのよ……。大切な家族や親友が」
「あ……」
 彼女の声が震えていた。
「でも、全部を失ってしまった。あの忌々しい嵐のせいで」
 黙って聞くことしかできなかった。私に事情があるように、彼女にも事情がある。そんな単純なことに、気付いていなかった俺が恥ずかくて、情けなかった。
「寂しかった。死ぬ心配がなくても、人が恋しかった。人に飢えていた」
 一人で無人島生活をすることが、どれだけ寂しいことだろうか。数日なら耐えれるかもしれないが、それが一生ならば、おかしくなるかもしれない。
「感情的になっていて、悪かった」
「いや、いいのよ、いいの。これから先の事は、ゆっくり考えていけばいいしね」
 彼女の慰めに、心が救われた。
「それよりも、怪我を治すことに専念しなさい。ばい菌でも入ったら大変よ」
「ありがとう」

 それから2年後。
 私は、あの大怪我から快復したものの、後遺症により、洞穴で寝たきりの生活をしていた。かつては筋肉隆々の体が、今ではブヨブヨと太った体になってしまった。こんな情けない姿を故郷の人たちが見たら、どう思うだろうか?
 しかし、その生活そのものには、あまり不満はなかった。
 彼女、いや、私の妻が世話をしてくれるからだ。
 動けない私の代わりに、食料の調達から風呂やトイレの世話まで済ましてくれる。ただ無人島で出会った関係だが、今では私の大切なパートナーだ。
 そして、その妻はどうなったかというと、
「ただいま」
「おかえり」
「今日は、久しぶりにお肉よ。あなたとお腹の赤ちゃんのためにも頑張っちゃった」
 妻は、洞穴の中を明るくさせるような微笑みを見せる。
「おいおい、あまり無理すんなよ」
「ありがとう。でも、私も出産に備えて、蓄えを増やさないといけないから。だから、ここで頑張らないとね」
 私のためだけでなく、生まれる子供のためにも頑張れる。母というのは、とても強い。
「でも、その前に」
「ん?」
「まずは、これを飲んで」
 妻が渡したのは、緑色の液体が入った謎の飲み物であった。
「なんだ? この不味そうな飲み物は?」
「これはね、あなたのために作った健康ドリンク。今日は、リハビリメニューのために、こんなものを作っちゃった。美味しそうでしょ?」
「そ、そうかぁ?」
「だから、一杯、ね」
「わ、分かった……」
 私は、妻に言われるままに緑色の液体を一気に飲み干した。
 案の定、苦くてまずい。昔、両親が飲んでいた健康飲料そっくりだ。
「ま、まず……」
「これで、第一段階は終わり」
「まだ続くのか?」
「うん。次は、これよ」
 妻は、革製の袋を取り出し、そして、中身をふりかけた。
「ごほっ、ごほっ! こ、これはなんだ!?」
「これはね、私の故郷で使われていた清めの粉」
「清めの粉?」
「これには、漢方の成分が混ざっていてね。免疫強化の他にも、さまざまな症状に効果があるの」
 妻は、体にふりかけられた白い粉を手で擦りあわせ、皮膚に馴染ませる。
「くっ、くすぐったい! くすぐったい!」
「動かないで。ちょっと擦り込めないわ」
 それから、5分。体中に白い粉が塗りたくれ、真っ白な体になった。
「さて、これで、お風呂ね」
「今日は、なんだか面倒だな」
 私は、妻におぶされて風呂へと連れていかれた。
 ただし、連れていかれたのは、いつもの温泉ではない。まるで、釜のような風呂、それもかなりの大きさのものだ。
「こんなもの、どこで見つけたんだ?」
「これも、浜辺に打ち上げられていたのよ。ここまで運ぶのに、とっても苦労したわよ。あなた以上に」
「酷いことを言うなよ」 
「あなたがお風呂に入っている間に、私は夕食を作るからね。久しぶりのお肉を使って」
「楽しみにしているよ」
 私は、妻の手によって、ゆっくりと湯船に入った。
 しかし、風呂にしては不思議だ。生姜やらネギやら妙なものが入っている。
「風呂の中に入っているのは、なんだ?」
「ああ、あれね。これも故郷伝統の薬湯よ」
 そうか。てっきり、俺が夕食になるかと勘違いしていたよ。
 それにしても、気持ちがいい。
 いつもの温泉も悪くないが、こちらも同じくらいに気持ちがいい。
 ああ、気持ちよすぎて、眠たい。とても眠たい。このまま10時間は、ぐっすりと寝たい。
 風呂場で寝るのは危険だけど、もう限界だ。ちょっと寝ようっと……。
「もうすこしで、おいしいおいしい肉料理ができまちゅからねー。わたしのお腹のあかちゃん、これを食べて体力をつけまちょうねー」
 その日、妻は美味しい肉料理を食べた。

                                           <了>

 まあ、相変わらず悪趣味な内容ですみません。
 これを考えた理由は、色々と頭の中に思い浮かんでね……。カマキリの交尾とか、藤子・F・藤雄先生の短編作品とか……。自分でも、どうしてこんなものを書いたのか、今思うと理解できません。
 だけど、自分なりに文章が楽しく読めるようには頑張ったつもりですよ。長ったらしくならないようにしたり、出来るだけ固い言葉を使わないようにしたりと……。ただ、客観的に見るのが苦手だからなあ……。ただの自己満足で終わっているかもしれないし、前と何ら変わっていないかも入れない。う~ん、難しい。

 面白いけど、頭が痛くなるほど難しい小説作り。
 一応、次の短編を考え始めているのだが……。あまりいい題材じゃないし、上手くまとまりそうもないから、一から作り直さないといけないかなあ……。

関連記事
スポンサーサイト
別窓 | 掌編・短編小説 | コメント:0 | トラックバック:0
<<散る命。 | 黒のノエル。 | 異国の風味。>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


| 黒のノエル。 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。