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現在連載中の『極黒のブリュンヒルデ』をはじめ、デビュー作の『エルフェンリート』、スキージャンプ漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、ライトノベルの執筆をしております。どうぞごゆっくり見てください。
最初の出会い。
2013-03-03 Sun 19:37
 1ヶ月以上更新していませんでした……。
 前回までの内容はこちらで。

 最近、亀の歩みな蔵間マリコです。
 色々とワケあって中々載せることが出来ませんした。貧乏学生とネコ耳宇宙人二人との同棲生活を描いたオリジナルのSFファンタジーライトノベル『彼女たちの極秘事項(トップシークレット)』を。
 ずいぶん遅くなってスイマセン。1ヶ月前はちょくちょく更新していたのですが、現行の方が大変なことになりましてね……。どうも次の章の部分で気に入らない設定を書き換えていたり、致命的な部分があったのでそれを修正するのに時間がかかりすぎている状況でして……。半分はどうにかなったんですけど、残りの半分で苦戦していまして……。これでも、ラノベを書く前に色々と骨組みをしっかりと考えていたのですが……。いきなり長編は無謀すぎたかなあ……。
 とまあ、様々な感情が入り混じりながら書いているオリジナルのライトノベル。今回で、第1章はラスト。正直、盛り上がっているかどうかは分かりませんが、自分なりに一生懸命書きました。ですので、色々とアドバイスをしてくれると非常にありがたいです。
 それでは、今回の彼女たちの極秘事項(トップシークレット)をどうぞ。
「ふぅ……、これで誤差無しか……」
 PCの表計算ソフトとの睨み合いから解放され、ぐっと背筋を伸ばす。
 幸い、昨日とは違い、仕事がスラスラと捗った。
 ステーキ皿を盛大にひっくり返して大騒ぎがあったわけでもないし、残飯置き場は猫やカラスに荒らされたわけでもいない、業者側の商品の搬入ミスも無かった。そして、支出金額の大幅な計算誤差も無く素早く入力出来た。
 それもこれも、今日からバイトを始めた妙のおかげである。先輩の身としては、少し悔しいが。
 手順を一通り教えた後、最初のうちは失敗があるかもしれないと警戒していたが、全くの心配の必要は無かった。どうも、この手の作業には慣れているようで調理や盛り付けは当然のこと、接客もパーフェクト、それどころかお客や他のバイト仲間、店長にすら感謝されているほどであった。やはり、そらの言っていたとおり、実家が料亭やレストランでもしているのだろうか?
「大和さま、バイトお疲れ様でした」
 笑顔の妙は淹れたての緑茶をデスクの上に置く。
 俺はいい塩梅の濃さと熱さの緑茶を一服した後、
「妙、お前はどうして俺のことが好きなんだ?俺は一度も出会ったことがないぞ。何を隠している?」
 俺は単刀直入に切り出した。そろそろ妙の口から理由を聞かないと気分がよろしくない。それに、事務室に今いるのは俺と妙だけだ。学園の時とは違って、デリケートな事を聞きだせるはず。
 しかし、妙の返事は相変わらず、「都合上、それは話すことは出来ません」だった。
 ただ、今までと違い、その後があった。
「でも、私は大和さまに思い出の場所で告白されました。『17歳になったら、結婚しよう』って」
「結婚!?」
 俺は椅子から滑り落ちて、盛大に尻餅をついてしまった。更に棚の上から計上ファイル数冊落下の連続コンボ、合計6Hit。数時間前に頭をぶつけた時ほどではないが、こちらもかなり痛い。
「大丈夫ですか!? 大和さま!?」
「ああ……、大丈夫……。しかし、思い出の場所とか結婚の約束とはなんだ……」
 妙が『将来の旦那さま』みたいなことは言っていたが、俺は結婚の約束なんて一度もしたこと無いぞ。幼馴染みのそらですら。妙との思い出の場所なんて、思い当たる節なんてない。
「大和さまは覚えていないと思いますが、私にとっては何よりも大切な場所であり、そして何よりも大切な約束なのです」
 真実が一つ分かったと思ったら、また新しい謎が続々と……。彼女はどれだけの謎を隠し、どのような真実を秘めているのだろうか? 考えれば考えるほど、分からなくなってきた……。
 そして、妙は更なる一撃を仕掛けた。今までのように丸みを帯びた優しい喋り方ではなく、何か大事があるかのような神妙な語り口調と真剣な表情で。
「ここから先は都合上、話す事は出来ませんが、いずれは語るべき時が来ると思います。でも、その時はきっと……」
 一瞬、妙の体からただならぬ気配を感じた。それは、人ならざるものである事は確かであるが、邪念といったものとは程遠く、どちらかというと神聖や神秘といった形容しがたい雰囲気だ。
「妙、お前は何者なんだ……」
 緊張感のあまり、無意識に唾を飲んでしまう。信じたくはないが、もしかして……。
 しかし、俺がそれを聞こうとした前に、今までのように柔らかな笑顔へと戻った。
「ひとまず、お話はここままです。大和さま、お先に失礼させてもらいますね」
「おいおい、ちょっと待て!! まだ話したいことが……」
「おやすみなさい」
 妙には俺の声が届いていなかった。軽やかな足取りで、あっという間に裏口から出て行ってしまった。まだ、聞きだしたい事がたくさんあったのだが。とんでもなくマイペースなヤツだ。
 それにしても、あの謎の雰囲気はなんだったのだろうか? 今まで一度も味わったことのない感覚だ。少し前までは電波ちゃんで済んでいたかもしれないが、今では得体の知れない存在というポジションに近い。もしかしたら、これ以上関わると危ない目に遭うかもしれない。だけど、とても悪そうな人にも見えないし……。
 まあ、これで今日は妙から解放されることは良いことだ。明日と明後日は、女子連中にあーだこーだと言われず、思いっきり羽を休めることができる。武士がゲームを貸してくれることだし、ガッツリと遊べる。気兼ねなく行動できる時間というのが、これほど有り難く思ったことは今までに無い。
 俺は茶色の報連相ノートに本日の出来事を書き綴り、元あった位置へと戻した。さて、そろそろ俺もオサラバするとするか。
 刹那、部屋の外から派手に物が崩れる音が響いた。音質からして、残飯や廃棄品を入れたポリバケツのようだ。また、猫か犬かカラスの仕業なのか? これで仕事が終わったと思ったのに、余計な仕事がまた一つ増えてしまった。
 俺は、再び仕事モードにスイッチを切り替え、箒と塵取りを持って、裏口へと回った。
 案の定、ハンバーグの残りだの、野菜の切れ端だので、ポリバケツの中身が盛大に散らかされて
る。店長に報告して、近いうちにでも、金網を張ってもらうなりなんなりの対策をしてもらわねば、同じことが繰り返される。
 俺は箒で散らばった残飯を集め、塵取りに入れようとした。
 だが、俺はあることに気が付く。裏口の奥の倉庫で、何か生き物らしき気配があると。
 もしかしたら、昨日と今日の残飯荒らしの犯人であろうか。今回こそ、とっ捕まえなければ。
 俺はこちらの動きに気付かれないように、蛍光灯で照らされた裏口の倉庫へと向かった。
 案の定、倉庫の扉のすりガラスから生き物が気配が確認出来る。どうやら俺の予想は、当たっていたようだ。
 ただ、何かがおかしい。暗い上にぼやけていてしっかりとは見えないが、猫や犬、カラスにしては少し大きいし、形もかなり違う。どちらかというと、人の形に近い。
 そうなると、こんな時間にどうして人がいるのかが疑問となってくる。妙はとっくの前に帰ったわけだし、置いてあるものが看板の類だから、他のスタッフも入る必要が無い。だとすると、中にいるのは泥棒? いずれにせよ、倉庫の中に入って灯りをつければ正体が明らかになる。裏口の行き止まりを改装しただけの場所だから、逃げ場も無い。
 俺はなにかの番組で見た棒術の構えを真似ながらゆっくりと扉を開けた。そして、速やかに灯りを入れた、同時に、「そこに隠れている泥棒、観念しろ!!」と大声で叫んだ。
「にゃあっ!!」
 つんざくような叫び声が、俺を襲った。反射的に扉を閉め、耳を塞ぎ、目を閉じた。
「うぉっ!!」
 幸い、暴行を受けるなどの被害はなかったものの見事に叫び声という不意打ちを食らってしまった。そのため、一瞬しか倉庫の中が見えず全体像は掴めなかった。
 ただ、人がいるのは確実だ。それも、子供が。
 なんでこんなところに子供がいるのか、ここで何をしているのか、それは現時点は分からない。とにかく本人に話を聴けば事情が分かるはずだ。
 気を改め、俺はゆっくりと扉を開き、灯りのついた倉庫を確認した。
「う、うにゃあ……」
 使い古された用具や看板の中が乱雑に片づけられている倉庫の中、一人の小さな泥棒がうずくまっていた。いや、小さな泥棒猫がいたと言ったほうが正しいかもしれない。
 服装は薄汚れた襤褸切れのみで、泥やら砂やらで体が汚れて、まともな格好とは程遠い。
 だが、それ以上に特筆すべき点は、身体的特徴。見た感じは、5歳ぐらいであろう。右目は青眼、左目は赤眼のオッドアイ、、両頬に書かれたピンク色の二本線、独特のデザインをした髪留めとピンク色が特徴的な短めのツインテール、マニアックに言えばツーサイドアップだろうか。これだけでもかなり派手で特徴的な見た目である。
 中でも一際目立つのが、ピンク色のネコ耳とネコの尻尾。まるで、本物のネコの耳とネコの尻尾そのものである。いくら技術が発達しようとも、ここまで精巧な作りに出来るとは思えない。もしかして、そらの言っていた……。
 いや、そんな筈がない。あくまでもあれは空想上の生き物であって、この世にいるはずがない。やはり、これは何かのコスプレだ、コスプレ。そうでなければ納得いかない。
 俺は、人間としてのごくごく当たり前の理性と一般的思考を働かせ、全力でそれを否定した。
 しかし、真相を知るのは少し後だが、俺の勘は間違えてなかった。ピンク髪のネコ耳少女が、遥か遠くの宇宙からやって来た生命体であると。
 俺はこの日、ネコ耳宇宙人とのファースト・コンタクトを取った。

 どうでしたか、彼女たちの極秘事項(トップシークレット)第13回は?
 今回の要点は、2点に絞りました。一つは、大和と妙のやり取り。妙の御淑やかでありながらも電波的な性格を強調しながらも、後々に大きく話に関係する伏線を張ってみました。上手くいっているかどうかは分かりませんが、ここら辺の会話なんかに数日間ほどかかりました。
 二点目は、ラストのネコ耳宇宙人。このブログを読んでいる人なら分かるかもしれませんが、自分の書いているイラストのアレです。正直、ライトノベルにしろイラストにしろ、自分の書きたいものの理想と現実の差が激しいですねえ。まあ、最初の作品だし、このようなものかもしれません。

 書くスピードがかなり遅いけど、第1章は完結した彼女たちの極秘事項(トップシークレット)
 次回からは第2章を公開。とても読めた内容ではないかもしれませんが、もし興味がありましたら次回以降もよろしくお願いします。

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